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女子プロゴルフ2019年期待が持てる年女たち

2019 1/20 15:00SPAIA編集部
木村彩子,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

2位タイで優勝賞金を分配? 少ないチャンスで掴んだシード権、木村彩子

木村彩子は1995年11月2日生まれ、大阪府枚方市出身。千葉県の聖徳大学付属女子高等学校卒業後2015年2度目のプロテスト挑戦で合格を果たし、プロゴルファーに。2015年のQTは41位で通過しており、2016年は28試合に出場。しかし、予選落ちが19試合もあったため賞金ランキングは95位と振るわなかった。また、この年はQTでも65位に沈み失敗している。2017年は5試合の出場にとどまっている。

QTランキング47位で臨んだ2018年、数少ない出場試合の中で訪れたチャンスを逃さなかった。ツアー13戦を終わって出場できたのは6試合のみ。しかも、4試合で予選落ちとリランキング上位通過には後がない状況で、ツアー第14戦「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」を迎えた。

2日目が終わり、首位大山志保と1打差の2位タイまで浮上。最終日は、自身初となる最終組で初優勝を目指した。結果は大山の独走を許し、初優勝には届かなかったものの2位タイで終了。賞金469万円を獲得し、第1回目のリランキングは26位で通過。2回目のリランキングまでの出場権を手に入れた。

次のチャンスは、ツアー第20戦「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」で訪れた。この試合は終始好調なゴルフを展開。初日を3アンダー69の9位タイ、2日目はトータル9アンダーとして5位タイ、最終日も4アンダーとスコアを伸ばし、トータル13アンダーとして2位タイで競技を終えた。

優勝はアメリカのアマチュア、クリスティン・ギルマンが獲得したが、アマチュアに賞金は支払われない。優勝賞金1440万円と2位704万円が2位タイの木村と小祝さくらに等分され、1072万円を獲得した。

2018年は27試合に出場した木村だが、予選落ちが11試合もあったため、予選通過16試合のうちトップ10に入ったのはこの2試合だけ。巡ってきたチャンスを確実に捉え、賞金ランキング43位で見事シード権を獲得した。

2019年は2位を返上し初優勝を目指す年女、木村彩子の活躍に期待したい。

ウェイティングからの出場で前期出場権を確保、安田彩乃

安田彩乃は1995年6月6日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。千葉県の千葉明徳高等学校を卒業後、2016年3回目のプロテスト挑戦で合格を果たし、プロゴルファーの道を歩き始めた。2016年のQTは68位に終わり、2017年は10試合の出場で賞金ランキングは130位だった。

2017年のQTを48位で通過、2018年は出場試合が限定される中、リランキングまでの17試合中12試合に出場できたものの、6連続を含む8試合で予選落ち。そのためリランキングの順位が心配されたが、「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で6位タイに入り39位で通過。2回目のリランキングも35位で通過して、迎えた「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」では3位と健闘を見せ1260万円を獲得、賞金額を2000万円に乗せてシード権獲得の可能性が広がった。

シード権が決まる最終戦「大王製紙エリエールレディスオープン」。出場枠が埋まった時点でリランキング35位の安田には出場権がなかった。先週の試合を終わって賞金ランキングは54位。このまま試合に出られないと、前期出場資格の55位から陥落してしまう可能性が高い。

もし出場できればシード圏内50位との差は80万2465円となり、十分に逆転可能な金額だ。この差は大きいため、ウェイティングにすべてを託した。ウェイティングとは欠場選手が出た場合の繰り上げ選手を決める制度で、現地に行って登録を行えば欠場選手の出た人数分ランキング順に出場できる。

この制度で運よく出場できた安田だったが、このチャンスは掴めなかった。初日から2オーバー72位からのスタートとなり、2日目5アンダーのラウンドで42位タイとして予選を通過するものの、残り2日間で上位には進出できず54位で終戦。賞金額は37万円に終わりシード権獲得はならなかった。それでも賞金ランキングは53位として前期出場権は手に入れた。

2019年は年女として、シード権は勿論、初優勝にも期待したい。