2位タイで優勝賞金を分配? 少ないチャンスで掴んだシード権、木村彩子
木村彩子は1995年11月2日生まれ、大阪府枚方市出身。千葉県の聖徳大学付属女子高等学校卒業後2015年2度目のプロテスト挑戦で合格を果たし、プロゴルファーに。2015年のQTは41位で通過しており、2016年は28試合に出場。しかし、予選落ちが19試合もあったため賞金ランキングは95位と振るわなかった。また、この年はQTでも65位に沈み失敗している。2017年は5試合の出場にとどまっている。
QTランキング47位で臨んだ2018年、数少ない出場試合の中で訪れたチャンスを逃さなかった。ツアー13戦を終わって出場できたのは6試合のみ。しかも、4試合で予選落ちとリランキング上位通過には後がない状況で、ツアー第14戦「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」を迎えた。
2日目が終わり、首位大山志保と1打差の2位タイまで浮上。最終日は、自身初となる最終組で初優勝を目指した。結果は大山の独走を許し、初優勝には届かなかったものの2位タイで終了。賞金469万円を獲得し、第1回目のリランキングは26位で通過。2回目のリランキングまでの出場権を手に入れた。
次のチャンスは、ツアー第20戦「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」で訪れた。この試合は終始好調なゴルフを展開。初日を3アンダー69の9位タイ、2日目はトータル9アンダーとして5位タイ、最終日も4アンダーとスコアを伸ばし、トータル13アンダーとして2位タイで競技を終えた。
優勝はアメリカのアマチュア、クリスティン・ギルマンが獲得したが、アマチュアに賞金は支払われない。優勝賞金1440万円と2位704万円が2位タイの木村と小祝さくらに等分され、1072万円を獲得した。
2018年は27試合に出場した木村だが、予選落ちが11試合もあったため、予選通過16試合のうちトップ10に入ったのはこの2試合だけ。巡ってきたチャンスを確実に捉え、賞金ランキング43位で見事シード権を獲得した。
2019年は2位を返上し初優勝を目指す年女、木村彩子の活躍に期待したい。