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鈴木愛、惜しくも平均ストローク更新ならず。女子プロゴルフツアー全日程終了

2018 11/27 15:00SPAIA編集部
鈴木愛,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

2か月間の戦線離脱で遠のいた賞金女王のタイトル

LPGAツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は申ジエの優勝で幕を閉じ、2018年シーズンの全試合日程が終了した。この結果、メルセデスランキング1位に申ジエ、賞金女王にはアン・ソンジュが輝き、“韓国勢強し”という印象を与えた。

しかし、この2人を抑え平均ストロークを獲得したのは、昨シーズンの賞金女王として意地を見せた鈴木愛だった。

今シーズンの鈴木は6月の「ニチレイレディス」までに4勝を挙げる快進撃で、2年連続賞金女王に向けて順調なスタートを切ったかに思われた。だが、7月初めの「ニッポンハムレディスクラシック」の出場を最後に、右手首を痛め戦線を離脱。約2か月間のブランクを余儀なくされ、出場試合数も23試合に留まった。

この試合数では、さすがにメルセデスランキング1位も賞金女王も厳しかったが、平均ストロークのタイトルへの道は残されていた。

最終戦で狙った平均ストローク歴代1位

平均ストロークは「調整値加味総ストローク数÷総ラウンド数」で算出される。調整値加味総ストローク数とは、出場する試合によって異なるコース所定パーの数を是正するため、パー72以外のラウンドにおいてもパー72換算で算出したストローク数である。

この平均ストロークにおいて、鈴木は最終戦を11アンダーで乗り切れば、2016年にイ・ボミが記録した歴代1位の70.0922を塗り替えることが可能な状況だった。本人もそれをわかった上で、ラウンドに臨んでいたそうだ。

その最終戦では、初日の1アンダーを皮切りに、2日目3アンダー、3日目イーブンパーとし、トータル4アンダーで最終日を迎えた。この時点で首位は10アンダー。目標の11アンダーまで伸ばせば、優勝の可能性も見えてくる。

最終日は1番2番の連続バーディで波に乗り、フロントナインを3アンダーで乗り切る。バックナインも10番でバーディ、13番イーグル、14番もバーディとして目標の11アンダーに到達。そして17番までをパープレーで乗り切り、迎えた最終18番ホールでは約1mのパーパットが残った。これが重圧なのだろうか、少し引っ掛け気味に強く出たボールはカップの左に蹴られてボギー、記録更新とはならなかった。

それでも、メルセデスランキング1位の申と賞金女王のアンを抑え、70.1052でのタイトル獲得は見事。鈴木は平均ストロークの他にも、パーオンホールの平均パット数と1ラウンド当たりの平均バーディ数で1位となり、日本人選手の第一人者としての実力を証明してみせた。来季はLPGAツアー初の60台を狙ってもらいたい。

年間トップ10回数1位は比嘉真美子

年間トップ10回数の1位には、出場33試合中18回のトップ10入りを果たした比嘉真美子が輝いた。初戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」の予選落ちから始まった今シーズンだったが、4戦目の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で立て直し2位に入ると、7戦目の「KKT杯バンテリンレディスオープン」で今季初優勝を挙げた。

以降も予選落ちは何度かあるもののベスト10入りを重ね、メルセデスランキングはアンに次ぐ3位、賞金ランキングは1億円を突破して鈴木に次ぐ4位、平均ストロークはアンに次ぐ4位と、昨季実績を大幅に更新した。

ただし、ベスト10入りの回数は多いのだが、優勝も2位も1度きりと優勝争いにあまり加われなかったのは残念の一言。来季は、ドライビングディスタンス3位の飛距離を武器に、ワンランク上のゴルフを目指してほしいところだ。

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