来季シード選手が確定 1つの重い順位差
LPGAツアー第37戦「大王製紙エリエールレディスオープン」は、勝みなみのプロ初優勝で幕を閉じた。この試合の結果、最終戦を待たずにアン・ソンジュの4度目の賞金女王が確定するとともに、賞金ランキング50位までの来季シード選手が確定した。
最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場権がを持つ、賞金ランキング47位の香妻琴乃と50位の大里桃子の順位次第では、最終戦までもつれる可能性はあったが、香妻が48位、大里も49位に入った。これにより、最終戦の出場者が上位49位内の選手のみとなったため、逆転劇はなくなった。
今年も、順位1つの差が大きかった。賞金ランキング50位に入った大城さつきと、51位の藤田さいきの差は352,742円。藤田は2006年から12年間守ってきた賞金シードを失ったが、来季は51位~55位に与えられる次点者5名の資格でリランキング(※)までの出場権は確保した。
リランキングとは選手間の競争力を高め、ツアー強化を図るために今年2018年度から始まったシステム。シーズン途中にシード選手以外のTP登録者を、賞金ランキング順に並び替えて、翌々週の競技からリランキングリストに基づき出場資格を付与する制度である。
賞金ランキング52位は笠りつ子、以下53位・安田彩乃、54位・畑岡奈紗、55位・渡邉彩香と続き、ここまでが来季リランキングの出場権を獲得して、56位の金田久美子からは、QTに回ることになった。
そのQTは、11月20日からサードQTが3日間行われ、ここを通過すれば11月27日からのファイナルQTに進出できるのだが、賞金ランキング56位~60位にはサードQTを免除して、ファイナルQTからの出場が認められている。
賞金ランキング60位で「大王製紙エリエールレディスオープン」に望んだ野澤真央は、初日8位タイでスタートすると、2日目は7位タイ、3日目は13位タイとスコア次第ではシード入りも狙える位置で最終日を迎えたが、まさかの79を叩いて52位タイに後退。賞金ランキングも1つ下げて61位になり、サードQTからの出場を余儀なくされた。