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女子ゴルフトーナメント来季シード選手が確定! 機能したリランキング制度

2018 11/22 07:00SPAIA編集部
有村智恵,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

来季シード選手が確定 1つの重い順位差

LPGAツアー第37戦「大王製紙エリエールレディスオープン」は、勝みなみのプロ初優勝で幕を閉じた。この試合の結果、最終戦を待たずにアン・ソンジュの4度目の賞金女王が確定するとともに、賞金ランキング50位までの来季シード選手が確定した。

最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場権がを持つ、賞金ランキング47位の香妻琴乃と50位の大里桃子の順位次第では、最終戦までもつれる可能性はあったが、香妻が48位、大里も49位に入った。これにより、最終戦の出場者が上位49位内の選手のみとなったため、逆転劇はなくなった。

今年も、順位1つの差が大きかった。賞金ランキング50位に入った大城さつきと、51位の藤田さいきの差は352,742円。藤田は2006年から12年間守ってきた賞金シードを失ったが、来季は51位~55位に与えられる次点者5名の資格でリランキング(※)までの出場権は確保した。

リランキングとは選手間の競争力を高め、ツアー強化を図るために今年2018年度から始まったシステム。シーズン途中にシード選手以外のTP登録者を、賞金ランキング順に並び替えて、翌々週の競技からリランキングリストに基づき出場資格を付与する制度である。 賞金ランキング52位は笠りつ子、以下53位・安田彩乃、54位・畑岡奈紗、55位・渡邉彩香と続き、ここまでが来季リランキングの出場権を獲得して、56位の金田久美子からは、QTに回ることになった。

そのQTは、11月20日からサードQTが3日間行われ、ここを通過すれば11月27日からのファイナルQTに進出できるのだが、賞金ランキング56位~60位にはサードQTを免除して、ファイナルQTからの出場が認められている。

賞金ランキング60位で「大王製紙エリエールレディスオープン」に望んだ野澤真央は、初日8位タイでスタートすると、2日目は7位タイ、3日目は13位タイとスコア次第ではシード入りも狙える位置で最終日を迎えたが、まさかの79を叩いて52位タイに後退。賞金ランキングも1つ下げて61位になり、サードQTからの出場を余儀なくされた。

機能したリランキング制度

今季賞金ランキングによるシード権を失った選手は、産休制度適用中の若林舞衣子を含め18名を数える。その中には、笠りつ子、渡邉彩香やイ・ボミなどの賞金ランキング上位常連選手や将来を嘱望されている若手の川岸史果や堀琴音など、意外な選手も含まれている。

一方、今季シード復帰を果たした選手は、6年ぶりの優勝を飾り、4年ぶり9回目のシード選手となった有村智恵や今季初優勝を挙げて3年ぶり4回目のシードを獲得した香妻琴乃など7名。

初シードとなった選手は今季ルーキーイヤーながら初優勝を挙げた、勝みなみ、新垣比菜、大里桃子など11名。この中には、プロテストを受けずTP単年登録でツアー参戦中の、ジョン・ジェウン、権藤可恋、カリス・デイビッドソンが含まれており、シード入りを果たしたことで、LPGA会員の資格が与えられる。

今季のシード入れ替え人数は例年よりも多い18名を数えたが、これはリランキング制度が機能した結果だと思われる。

昨年のQTを117位で通過し、今季出場が限定されていた原英莉花は、1回目のリランキングが行われる「アース・モンダミンカップ」までの前半戦で、17戦中8試合にしか出場できなかった。しかし、リランキングを28位で通過して優先順位を上げると2回目のリランキングは16位で通過、後半戦のほぼ全試合への出場権を確保して、シード権をつかんだ。

その他にも、香妻がQT104位から、木村彩子が47位からリランキングで順位を上げ、シード入りを果たしている。

来シーズンも、リランキング制度がシード権争いに影響を与えるのだろうか。注目が集まる。

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