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競技ゴルフをもっと気軽に! 鹿島南蓼科ゴルフコースに見る気軽な月例会

2018 10/13 11:00SPAIA編集部
ゴルフボール,ゴルフコースⒸshutterstock.com
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パブリックコースならではの気軽な月例会

ゴルフの楽しみ方は千差万別で人それぞれだが、多くは友人知人とのプライベートなラウンドを楽しんでおり、競技ゴルフに参加しているゴルファーは限られている。会員制ゴルフ場の月例会や各地域のゴルフ連盟主催の大会などが主な競技ゴルフは、会員権の購入や公式ハンディキャップの取得などが参加条件となり、個人で参加するには少々敷居が高い。

そんな中、日本ゴルフ協会発行のハンディキャップインデックスを採用し、友人同士や夫婦での参加も多く和気あいあいと楽しい月例競技を行っているゴルフ場がある。長野県にある「鹿島南蓼科ゴルフコース」だ。このゴルフ場は八ヶ岳の麓、標高約1200mの蓼科高原にあり、リゾートタイプの高原ゴルフ場として別荘地内に展開。

他のゴルフ場のように会員制ではなくパブリックゴルフ場として運営されているので、月例会も毎年新たに会員を募集して開催されている。よって、申し込みさえすれば誰でも参加できるというわけだ。そして会員になってスコアカードを5枚提出すれば、ハンディキャップインデックスを取得できる。

ハンディキャップインデックスとは

この月例会で使用されているハンディキャップインデックスとは、全米ゴルフ協会が開発したハンディキャップシステムを使ってゴルファーの技量を数値化したもので、査定を受けたコースを規定回数ラウンドすれば与えられる。世界で約60か国が使っており、日本では2014年から取り入れられた。

このシステムの特徴は、ゴルフコースを上級プレーヤーの観点とそれ以外のプレーヤーの両面からみている点にある。例えば、150ヤード地点に池があっても上級者に影響はないが、それ以外のプレーヤーにとっては難易度が高くなる。また、250ヤード地点に池があれば上級者には難しくなるが、それ以外のプレーヤーにはさほど影響はない。

このように、それぞれの難易度を細かく査定して上級者から見た難易度をコースレーティングで表し、それ以外のプレーヤーの難易度とコースレーティングを相対的に表したものをスロープレーティングといっている。コースレーティングとプレーヤーのスコアにスロープレーティングを加味して、ハンディキャップインデックスが決定される。

使用ティーはプレーヤーが選び、ハンディで調整

毎月100~140名程度が参加して行われる競技には専用のスコアカードが用意されていて、各組のスタート順にマーカーが決まる。そして、プレーヤーの使用するティー(レギュラーティーやフロントティー、レディースティーのこと)によってハンディが決まる。

これは使用ティーを指定されるのではなく、プレーヤーが選べるというハンディキャップインデックスシステムを利用したこの月例会の特徴の一つだ。代りに、ハンディキャップインデックスとティーのハンディ換算表があり、選ぶティーによってハンディが変わってくるため、力量差がある友人同士や夫婦同士が同じ組でラウンドしてもなんの問題もない。

いよいよプレーが始まるとルールは意外と厳しく、当然のようにロストボールとOBは打ち直しでOKパットは認められない。黄色杭の外に出ると1打罰で中に戻せるが、高ハンディの方もいるので妥当な処置といえる。

プレーが終わるとマーカーはスコアを記入して同伴競技者に渡し、スコアカードを受け取った同伴競技者はサインし提出する。ここで仮に、サイン漏れやスコア誤記が発覚すると失格となってしまう。無事にスコア提出が終わると成績発表があり、上位入賞者や飛賞の賞品が渡され月例会は終了となる。