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黄金世代が活躍!3位入賞の松田鈴英はシード権当確

2018 8/17 12:29SPAIA編集部
松田鈴英,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

8アンダーの猛追で3位に入賞して来季シード権を確定

8月10日~12日までの日程で行われたLPGAツアー23戦「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。初日、首位に立った韓国の黄アルムが3日間一度も首位を譲らず完全優勝。2週前の「大東建託・いい部屋ネットレディス」に続き、今季2勝目となった。

黄の強さが際立った大会だったが、日本期待の黄金世代も4人がベスト10に入る活躍で大会を盛り上げた。最終日首位とは8打差の6アンダー7位タイから出た松田鈴英は、フロントナインを4バーディ・ノーボギーで乗り切ると、バックナインに入っても10番から3連続バーディと勢いは衰えず、16番でこの日8個目のバーディを奪い首位の黄を追い詰めた。途中「もしかすると?」と期待する場面もあったが黄もスコアを伸ばし、さすがに8打差に追いつくことはできなかった。

それでも8バーディ、ノーボギーの64は好スコアだ。14アンダーまでスコアを伸ばし自身最高の単独3位に入り、賞金獲得額は昨年の賞金ランキング50位を優に上回る22,735,800円。これによって来季シード権をほぼ手中に収めた。

最終日のスタートは最終組から3組前だったが、たまたま7位タイで並んだ原英莉花と勝みなみと同組になった。黄金世代の良きライバルということもあり、お互いに刺激し合ったのだろう。勝は9アンダーまでスコアを伸ばし9位タイ、原は10アンダーとして1組前で回り、同じく黄金世代の小祝さくらと共に7位タイに入る活躍を見せた。

次の目標は「リコーカップ」出場と「LPGA新人賞」

松田鈴英は1998年1月24日生まれの20歳で、アマチュア時代はこれといった実績は残していない。しかし、2度目の受験となった2017年プロテストでは、前評判の高かった勝みなみや新垣比菜を抑えてトップ合格を果たし、一躍注目を集める存在となる。同シーズンはプロテストトップ合格の権利もあり、「北海道meijiカップ」以降の14試合に出場したものの、結果は10試合で予選落ち。QTでは18位に入りリランキングまでの出場権を獲得できたが、臨んだ2018年シーズンも前半は結果が残せなかった。

リランキングまで、残り3試合となったツアー15戦の「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」では、6回目の予選落ち(内棄権が1回)を喫し暫定リランキング32位と際どい順位に。そして迎えたツアー16戦「ニチレイレディス」初日、2位タイのスタートから2日目・最終日と上位に踏みとどまり、プレーオフには1打足りなかったものの単独4位に入り480万円を獲得。リランキング順位を安全圏まで押し上げると、最終戦の「アース・モンダミンカップ」でも、8位タイに入り、リランキングは8位で通過した。

今シーズンの目標だったシード権は「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の3位でほぼクリア、現在の賞金ランキングは29位。次なる目標の『初優勝』に加え、『賞金ランキング25位以内』『最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場』『LPGA新人賞獲得』とは、なんとも頼もしく欲張りな話だ。