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帰ってきた大器!福田真未が「北海道meijiカップ」大会コース記録で優勝

2018 8/7 16:05SPAIA編集部
北海道meijiカップ,福田真未,ゴルフ
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Ⓒゲッティイメージズ

最終組がスコアを伸ばす見ごたえある展開

LPGAツアー第22戦「北海道meijiカップ」が8月3日~5日の日程で行われ、福田真未が通算15アンダーの大会コース記録で優勝を飾った。この大会は、海外のメジャー「全英リコー女子オープン」と日程が重なり、賞金ランキング上位7人中6人までが出場していない。その6人で今季21戦中12勝を挙げており、出場する選手にとっては、絶好の優勝のチャンスが巡ってきたとも言える大会だった。

試合は、賞金ランキング7位以内で唯一人出場した、韓国の申ジエが初日6アンダーで首位に立った。2日目は首位とは3打差2位タイでスタートを切った福田が、8アンダーと爆発。トータル11アンダーとして、2位タイスタートから5アンダーとスコアを伸ばしてきた青木瀬令奈と申に3打差をつけて単独首位に立ち、最終日を迎えた。

最終日は、最終組の3人がさらにスコアを伸ばし、フロントナインを終わった時点で、福田13アンダー、申10アンダー、青木9アンダーとして、優勝争いは最終組に絞られる展開になった。

バックナインでもバーディが先行、逃げる福田が14番ショートホールをボギーとして、一瞬スキを見せたかに思われたものの、16番ミドルホールで約6mのバーディパットを決めると、17番、18番はパーにまとめ、そのまま逃げ切った。
最終日、最終組の3人がスコアを伸ばし、見ごたえのある試合だったが、要所でバーディを奪った福田が、一度も並ばれることなく逃げ切った。2位には最終18番ホールをバーディとした申が入り、青木は3位だった。

帰ってきた大器、爆発力復活

福田は1992年6月生まれの26歳。2011年にプロテストに合格すると2013年のQTを27位で通過。ツアーフル参戦となった2014年には、開幕2戦目から3戦連続トップ10に入り注目を集た。さらにこの年は、「マンシングウェアレディース東海クラシック」2日目にハーフ29の爆発力を見せるなど、トップ10に7回入り賞金ランキングを27位まで上げてシード権を獲得し、将来が大いに期待された。

2015年は賞金ランキング42位、2016年は45位と、シード権は獲得するものの満足な結果は残せず。2017年もシーズン終盤まではシード権争いの当落線上にいたのだが、残り2試合となった「伊藤園レディスゴルフトーナメント」で初日に爆発、7アンダー首位タイでスタートを切り、そのまま最終日まで逃げ切り初優勝に輝いている。 この優勝で賞金ランキングを30位まで上げてシード権を獲得したのだが、トップ10はわずか2回。平均ストロークでも72.6874の45位と2016年の72.7733の48位から課題を残したままとなっていた。。

そして迎えた2018年シーズンでは、ここまでの22試合中19試合に出場し、トップ10に5回、賞金ランキングは8位まで上昇した。平均ストロークも71.5165と改善し17位につけている。

正確性を追求するあまり飛距離を抑えていたドライバーも、今は気持ちよく振れて、飛距離も戻ってきたようだ。直近の6試合を見ても、20ラウンド中60台が9ラウンドと半数近くある。

成田美寿々ら、現在のツアーを引っ張る選手たちが多い92年世代、その大器が帰ってきた。