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忘れていない?復活を目指す美女ゴルファー

2018 3/24 09:30hiiragi
女子ゴルフ,森田理香子,諸見里しのぶ,有村智恵
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Ⓒゲッティイメージズ

開幕戦3位に入る活躍で復活の手応え 諸見里しのぶ

諸見里しのぶ選手は1986年生まれ沖縄県の出身。9歳でゴルフを始め、中学2年生の2000年日本ジュニアゴルフ選手権競技女子12歳~14歳の部では、1学年上の宮里藍選手、横峯さくら選手を抑えて優勝を飾っている。2005年日本女子アマチュアゴルフ選手権技で優勝の後、プロテストに合格してプロの道を歩き始めた。
2005年はプロ転向後3試合しか出場できなかったが、全てでトップ5に入り、賞金ランキング48位でシード権を獲得する快挙。2006年はアメリカツアーに挑戦したが途中で帰国、SANKYOレディースオープンで初優勝を挙げた。翌年の2007年日本女子オープンゴルフ選手権競技でメジャー初優勝を飾った。

2008年にも1勝を挙げて臨んだ2009年シーズンでは、年間6勝を挙げる大躍進を見せ、最後まで賞金女王争いを演じてみせる。この年は横峯さくら選手が6月までに3勝を挙げて賞金レースをリードしたが、諸見里選手も6月末に3勝目を挙げて追走、8月には逆転を果たした。諸見里選手リードのまま勝負はシーズン最終戦LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップまでもつれ込む。その最終戦は、3日目を終わって4アンダー3位タイで3アンダー5位タイの横峯選手をリードして最終日に臨んだが、最後の最後に逆転を許し、賞金女王はならなかった。

女子ゴルフ,諸見里しのぶ

2013年には8年間守ったシードも失い、2016年には軟骨の炎症やアレルギー体質改善のため、1年間の休業を余儀なくされた。復帰した2017年のツアーではシード権獲得はならなかったが、QTランキング60位の資格で参戦中の2018年シーズンは、主催者推薦で出場したダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで3位に入る活躍を見せて、リランキング後の出場権を確保した。

復活の時は近いかもしれない。

イーグル達成で飛距離は健在 2013年賞金女王森田理香子

森田理香子選手は1990年生まれ京都府の出身。祖父がゴルフ練習場を経営している恵まれた環境で、8歳の頃よりクラブを握った。ラッキーなことに、プロゴルファーの足立香澄選手が近くに越してきて、この練習場を使うようになったのを機に指導を受けるようになる。足立選手はツアー優勝こそないが、1990年代を中心に活躍して1991年には賞金ランキング9位に入ったこともある選手だ。そんな選手に教えてもらい、2005年関西高等学校ゴルフ選手権、2007年関西女子アマチュアゴルフ選手権などで優勝を重ね、2008年プロテストに合格した。

2008年こそ3試合すべてに予選落ちを喫したが、2009年に賞金ランキング27位でシード権を獲得すると、2010年には樋口久子IDC大塚家具レディスで初優勝、2012年には2勝目を挙げて賞金ランキングは7位まで躍進、2013年には4勝を挙げ、賞金女王に輝いた。

女子ゴルフ,森田理香子

この時まだ23歳、プロになってから師事した岡本綾子選手譲りの力みのない美しいスイングと、公認ドライビングコンテストで5位に入った飛距離からして、森田時代の幕開けかと思われた。しかし、翌2014年は1勝したものの賞金ランキング16位、2015年は優勝がなく、賞金ランキング20位と順位を下げて、2016年は69位でシード権を失ってしまった。

QTランキング79位で臨んだ2017年は、20試合に出場して89位と復活ならず、2018年はQTランキング236位まで下がった。それでも、2018年開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントでは初日に1イーグルを含む2アンダー7位タイで回り、このまま優勝かとも思わせた。最終的には29位タイに終わったが、初日のイーグルなど復活の可能性を感じさせてくれた大会だった。

震災復興支援活動を機に日本ツアー復帰 有村智恵

有村智恵選手は1987年生まれ熊本県出身。10歳からゴルフを始め、中学時代は2002年全国中学校ゴルフ選手権、2003年全国中学校ゴルフ選手権春季大会で優勝を飾り東北高校に進学、1年生の時は同学年の原江里菜選手、3年生の宮里藍選手などと全国高等学校ゴルフ選手権で団体優勝を飾ると、2年生、3年生と団体3連覇を達成。最終的に団体5連覇を成し遂げた東北高校最強時代を作り上げた。個人戦では1年生で7位タイ、2年生で5位タイ、3年生で4位タイに入っている。

女子ゴルフ,有村智恵

2006年にプロテストを受験、2位に7打差の堂々1位で合格を果たした。2007年に賞金ランキング13位でシード権を獲得すると、2008年にプロミスレディスゴルフトーナメントで初優勝を飾り、2009年には5勝を挙げて賞金ランキング3位に躍進した。2011年、2012年には2年連続賞金ランキング3位に入り、賞金女王も時間の問題と思われたのだが、有村選手は2012年アメリカツアーの最終予選に合格して、2013年からはアメリカツアーに参戦する。

アメリカツアーでは、2013年こそ賞金ランキング61位でシード権を獲得したが、2014年、2015年とシード権は獲得できなかった。そんな時、2016年故郷で起きた熊本地震の支援活動で、日本でプレーしてほしいと声をかけられ、自分の居場所は日本だと思い直し、日本ツアーへの復帰を決心した。QTランキング17位で参戦した2017年の日本ツアーでは30試合に出場して賞金ランキング58位とシード権には届かなかった。2018年はQTランキング8位の資格で復活を目指す。