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2018年に初優勝の予感!男子プロゴルフ期待の若手選手

2018 2/7 11:42hiiragi
ゴルフ
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2017年QT日本人1位、木下稜介

木下稜介は、石川遼、松山英樹世代と呼ばれる1991年生まれだ。香川西高等学校から大阪学院大学に進むと、大学4年生の2013年には、トップアマゴルフトーナメントや、朝日杯日本学生ゴルフ選手権で優勝を果たし、2013年12月にプロ転向を表明した。

2013年12月に行われたQTを3位で通過して2014年シーズン前半戦の出場権を獲得するのだが、ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメントで2位タイに入った以外は、これといった成績は残せなかった。2014年、2015年のQTはファイナルの決勝に進めず、2016年はQTを34位で通過して、2017年シーズン前半戦の出場権を獲得したが、ここでも結果は残せなかった。

2017年のQTでは4日間の予選の後、2日間で行われるファイナル決勝1日目を首位で通過すると、最終日逆転を許したものの、日本人トップとなる全体3位でQTを突破した。日本ツアーにスポット参戦した松山選手のクラブの使い方をみて、何かを掴んだようだ。

2017年ドライビングディスタンス日本人3位、星野陸也

星野陸也は1996年生まれ、茨城県水戸市の水城高等学校からゴルフの名門日本大学に進んだが、2年生で中退して2016年のQT受験を機にプロ転向した。大学での競技生活は短いが、高校時代は2013年、2014年と関東ジュニアゴルフ選手権競技を連覇、大学でも2015年の全日本大学・高等学校ゴルフ対抗戦個人の部で優勝を果たしている。

2016年QTでは、ファイナルの予選を6位で通過すると、決勝の2日間を13アンダーで回り2位に7打差を付けて1位通過を果たし、2017年シーズンの前半戦の出場権を手に入れた。2017年シーズンには24試合に出場して、4試合予選落ちがあるもののトップ10に6試合で入り、賞金ランキング31位で見事シード権を獲得した。

2017年のドライビングディスタンスは、日本人3位となる平均294.18ヤードを記録。全体では9位だった。
フェアウェイキープ率が96位と正確性に欠けるきらいはあるが、細かいところはあまり気にせず、大きいゴルフで初優勝を目指してもらいたい。

着実にステップアップでシード権獲得、香妻陣一朗

香妻陣一朗は1994年生まれ、鹿児島県の出身だが宮崎県の日章学園高等学校へ転入している。2012年に高校3年生でプロ宣言を行い、プロゴルファーの道に進んだ。
2008年、2009年、2011年、2012年と九州ジュニアゴルフ選手権で優勝を飾り、2012年には九州アマチュア選手権競技でも優勝を果たしている。

プロ1年目の2013年は、主催者推薦で4試合に出場して2試合で決勝まで進み、賞金ランキングは164位だった。2014年は、2013年のQTを6位で通過して16試合に出場できたが、10試合で決勝に進んだものの最高成績は23位タイで賞金ランキングは101位で終わった。
2015年も15試合に出場したが賞金ランキングは110位に後退した。

QT5位の成績で臨んだ2016年は、19試合に出場して10月末のマイナビABCチャンピオンシップでは、初めてのトップ10となる4位タイに入り、賞金ランキングも62位まで上がった。この結果、試合数不足で除外される3人を除いた60位までに入り、見事シード権を獲得した。
2017年は24試合に出場して17試合で決勝まで進み、賞金ランキングも45位と余裕でシード権内に入った。毎シーズン少しずつだが進歩を続けている。女子プロゴルファーの香妻琴乃は実姉である。

2017年日本ゴルフツアーバーディ率3位、池村寛世

池村寛世は、日本ゴルフツアー機構が集計した、1ラウンドあたりのバーディ以上を取る回数を表すバーディ率で、3.96を記録して2017年ランキングの3位に入った。ドライビングディスタンスが14位、平均パットが12位だから納得の数字だが、平均ストロークは66位とせっかくのバーディ率を生かせていない。

池村は1995年生まれ、鹿児島県の尚志館高等学校からオーストラリアにゴルフ留学をして、帰国後2013年にプロに転向した変わった経歴を持っている。 2014年は1試合の出場で予選落ちに終わり賞金獲得額は0円、2015年は5試合の出場に留まり賞金ランキング88位に終わっているが、チャレンジトーナメントでは2勝、賞金ランキング3位に入り、2016年前半の出場権を手に入れた。

しかし、2016年も結果を残せず、13試合に出場して予選通過は6試合しかなく、賞金ランキング165位に終わった。それでも2016年のQTは12位で通過すると、2017年は前半戦を乗り切り17試合に出場して賞金ランキング74位。
2018年前半戦の出場権は手にすることができた。

日本ツアー歴代1位のフェアウェイキープ率を記録、稲森佑貴

稲森佑貴は1944年生まれ、6歳の頃よりゴルフを始めた。鹿児島城西高等学校在学中の2011年にプロテストを受験し、見事合格を果たした。
2012年は1試合、2013年は3試合しか出場できなかったが、QTランキング48位で臨んだ2014年には、シーズン初出場となったダンロップ・スリクソン福島オープンで2位タイに入ると、主催者推薦のダンロップフェニックスでは11位タイに入るなど、出場7試合でチャンスを生かし、賞金ランキング75位でシード権を獲得した。

2015年は、24試合に出場してトップ10が5回で賞金ランキング29位、2016年は25試合に出場してトップ10が3回で賞金ランキングが26位、2017年は25試合に出場してトップ10が7回で賞金ランキング20位と躍進を続けている。
2017年のドライビングディスタンスは、267.61ヤードで97位と飛ばない部類に入るが、フェアウェイキープ率はただ1人70%超えの70.83%をマークして、3年連続で1位に輝いている。特に2016年の記録71.66%は歴代最高記録だ。
この正確性があれば初優勝は近いのではないだろうか。