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トッププロも在籍、全国のゴルフ強豪高校をピックアップ

2017 10/13 10:05hiiragi
ゴルフ スクール
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宮里藍選手の母校、東北高等学校

東北高等学校は1894年(明治27年)仙台市に「私立東京数学院宮城分院」として創設された。その後学制改革による統廃合などを経て1960年東北高等学校として現在に至る。
部活動は活発で全国クラスの運動部も多く、大リーグのダルビッシュ有選手やフィギュアスケートの荒川静香選手を輩出している。

ゴルフ部は男女とも全国高等学校ゴルフ選手権の常連校だが、特に女子の実績は素晴らしい。2001年宮里藍選手と和田委世子選手が入学すると前年の9位から2位に躍進、2003年第24回大会では3年生に宮里藍選手、和田委世子選手、1年生に有村智恵選手、原江里菜選手の布陣で初優勝を挙げた。

以降、2004年には菊地絵理香選手、2005年には森桜子選手、木戸愛選手などの新戦力も入学し、2007年第28回大会まで5連勝を飾った。その間に男子も、優勝こそ叶わなかったものの、25回、27回大会で2位に入る頑張りを見せた。その後、男子は2014年に初優勝を遂げたが、2016年に25位、2017年26位というように思うような成績は出せていない。
女子は2009年に6度目の優勝を飾ったが、2016年は14位、2017年は13位と苦しい戦いが続いている。

渡邉彩香選手、今平周吾選手を輩出、埼玉栄高等学校

1972年設立の埼玉栄高等学校は、埼玉県さいたま市の私立高校だ。「文武技芸」の4道を目指し、生徒には部活動を推奨している。そのため、相撲部、男子バトミントン部、女子硬式野球部、女子柔道部など全国制覇回数トップクラスのクラブも多い。

ゴルフ部はこれまでに、全国高等学校ゴルフ選手権で男子が2回、女子が3回と全国制覇を成し遂げている。

女子は1989年第10回大会で、後にプロゴルファーになる小久保由美選手、能登亜希選手を擁して全国初制覇している。その後、2011年に2度目、2012年に3度目と連覇している。
2011年32回大会では、3年生に渡邉彩香選手、辻梨恵選手、2年生に江澤亜弥選手、1年生に保坂真由選手という豪華な布陣で、2日目に8打差を逆転して優勝を飾っている。

男子は、2008年に初優勝を果たし、2013年には2回目の優勝を手にしている。
初優勝した2008年の第29回大会では、3年生に大塚智之選手、塩見好輝選手、2年生に小林克也選手、1年生に今平周吾選手を擁し、2日目に11アンダーをマークし、連続29度目の出場で初優勝を飾ったのだ。
特に大塚智之選手は9バーディを奪い、ボギーなしの63ストロークと、高校生徒とは思えないようなプレーで優勝の原動力となった。
2017年大会では男子が9位、女子は6位で大会を終えている。

松山英樹選手、横峯さくら選手を輩出、明徳義塾高等学校

1976年設立の明徳義塾高等学校は、高知県にある私立高校だ。一人一人の個性を磨き、能力を高める教育方針で、希望に応じて選べる4つのコースが準備されている。クラブ活動も活発で、特に相撲部は全国的にも有名だ。卒業生には、元横綱朝青龍明徳氏や元大関琴奨菊和弘関がいる。

ゴルフ部は、1994年第15回全国高等学校ゴルフ選手権に男子が優勝、女子は2002年国民体育大会で団体優勝に輝いた。
それまで関東や関西の高校に独占されいた優勝を、初めて地方校の男子が成し遂げたため、特に価値ある初優勝となった。
女子は、地元高知県で行われた第57回国民体育大会の少年女子団体で優勝している。この年は全国高等学校ゴルフ選手権で7位という結果だったが、前年の2001年第22回大会では、1年生の横峯さくら選手を擁し3位、翌年の2003年24回大会でも3位に入っている。

2007年に松山英樹選手が入学するが、団体戦では結果を残せなかった。松山選手は、団体戦を一人の力で上位入賞するのは難しいが、個人戦では2007年4位タイ、2008年は優勝に輝いている。
2017年、男子は四国予選で3位、女子は4位になり、どちらも全国大会出場とはならなかった。

2017年全国高等学校ゴルフ選手権男子1位校と2位校

2017年第38回全国高等学校ゴルフ選手権大会男子団体戦を制したのは、香川県さぬき市の藤井学園寒川高等学校だった。
1974年設立の寒川高等学校は、私立高校だ。ゴルフ部は1999年より活動開始しており、2007年には全国高等学校ゴルフ選手権大会に初出場し、6位に入っている。2013年4位、2016年7位と好位置をキープし、2017年には初優勝を果たした。女子ゴルフ部からは、堀奈津佳選手が卒業している。

2位は日本ウェルネス高等学校だった。日本ウェルネス高等学校は、全日制高校に通っていない生徒が高校卒業資格を取得できる学校で、全国にキャンバスを展開しており、スポーツや各種専門活動に打ち込める。
ゴルフは卒業後も業界で活躍できるスポーツであるため、その人材育成として2014年にゴルフ部が創部された。創部1年目の2014年に、全国高等学校ゴルフ選手権大会男子団体で10位に入ると、2015年2位、2016年4位と上位に顔を出している。
女子ゴルフ部は2015年、2016年は2位だったが、2017年は20位と今一つの結果だった。

2017年全国高等学校ゴルフ選手権女子1位校、2位校、3位校

2017年第38回全国高等学校ゴルフ選手権大会女子団体戦では、滝川第二高等学校が優勝した。
1984年創設の滝川第二高等学校は、神戸市にある私立高校だ。2011年の第20回大会で6位に初登場した。その後、中山三奈選手、中井美有選手、坂下莉彗子選手が次々に入学した2006年と2007年には3位、2008年の第29回大会では2位と、優勝まであと一歩に迫ったが初優勝とはならなかった。

堀琴音選手、山田水萌選手、西智子選手を擁して臨んだ2012年~2013年にもチャンスは訪れたが、ここでも2位が最高位で初優勝は飾れなかった。

女子団体2位は麗澤高等学校だった。
1935年に創設された麗澤高等学校は、千葉県柏市にある私立高校で、ゴルフ部は1981年に創部された。 全国高等学校ゴルフ選手権大会では初出場を飾り、長野未祈選手以下全員がスコアをまとめ2位に食い込んだ。2016年日本女子オープンで長野未祈選手は、3日目単独首位に立ち、注目を集めた。

3位に入った熊本国府高等学校は、熊本市にある私立高校だ。ゴルフ部は2009年に創部され、全国高等学校ゴルフ選手権大会では2014年田中瑞希選手、大里桃子選手ら全員1年生で初優勝を挙げ、2016年には2度目の優勝を成し遂げた成長株だ。
3回目の優勝を狙ったが惜しくも3位に終わってしまった。