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石川遼、松山英樹を撃破!ただいま売り出し中、プロゴルファー今平周吾

2017 9/13 14:03hiiragi
ゴルフ
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石川遼、松山英樹を撃破したジュニア時代

今平周吾選手は1992年生まれ埼玉県出身のプロゴルファー。8歳の頃からクラブを握り、ジュニア大会でも活躍した。石川遼選手、松山英樹選手の1年後輩にあたり、同じ大会でよく競い合った。

・中学2年生で出場した2006年度関東ジュニアゴルフ選手権では、男子12歳~14歳の部で当時中学3年生だった石川遼選手に競り勝ち優勝、2007年にも優勝を飾り連覇を果たした。
・2008年になると、埼玉県ゴルフ選手権、関東中学生ゴルフ選手権に優勝、8月に行われた日本ジュニアゴルフ選手権競技男子15歳~17歳の部で松山英樹選手を抑えて優勝を果たし、その年の日本オープンへの出場切符を手に入れた。
・2009年にはアメリカに渡り、スポーツ寄宿学校として有名なIMGアカデミーに留学、2009年全米ジュニアゴルフ選手権に出場してベスト8に残る活躍を見せた。

2年間のアメリカでの武者修行を経て2011年に帰国、11月に行われたプロゴルフトーナメント三井住友VISA太平洋マスターズでは、ローアマチュアは優勝した松山英樹選手に譲ったが、堂々の25位に入り武者修行の成果を見せつけた。その後、12月にツアープレーヤーに転向、プロゴルファーの道を歩き始めた。

下積み時代を経てチャレンジツアーで優勝

2012年シーズンの出場権をかけたQT(クォリファイングトーナメント)ではいい結果は残せず、プロ1年目となった2012年はレギュラーツアーへの出場はかなわなかった。チャレンジツアー12試合に出場したが、5位タイが最高順位でこれといった成績は残せず、賞金ランキングは30位でシーズンを終えた。

2013年になるとレギュラーツアー7試合、チャレンジツアー11試合に出場、それぞれの賞金ランキングはレギュラーツアー141位、チャレンジツアー82位の成績だった。その間QTも受験するが、上位には入れない。そんな中迎えた2014年シーズンは、QT順位は51番目でレギュラーツアーには3試合しか出場できず、賞金ランキングも106位に終わったが、チャレンジツアーでは16試合に出場、予選通過14試合、うち優勝2回に輝き賞金ランキング1位を獲得した。

チャレンジツアー賞金ランキング上位者には来季レギュラーツアーへの出場権が与えられるが、期間限定の条件付き出場権になる。しかし1位の者に限っては翌年1年間の出場資格が与えられるのだ。こうして、翌2015年レギュラーツアーへの出場資格を獲得した。

シード権獲得、ルーキー・オブ・ザ・イヤーにも選出

2015年は開幕戦の東建ホームメイトカップから参戦するも、気持ちだけが空回りしたのか予選落ちからのスタートとなった。続く試合でもなかなか上位には進出できない。そんな中迎えた5戦目~全英への道~ミズノオープンでは初日から好調で2日目には首位タイも経験、最終的に5位に入り賞金4百万円を獲得した。優勝争いで得ることも多かったが、上位4人に与えられる全英オープン出場権を1打差で逃がし悔しい思いもした大会だった。

続くチャンスは7月に行われた長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメントで訪れた。初日18位タイからスタートすると、2日目、3日目とスコアを伸ばし、首位と2打差の3位タイで最終日を迎えた。最終日も5バーディノーボギーとよくスコアを伸ばしたが、岩田寛選手に1打及ばず優勝に届かなかった。それでも単独2位の賞金1千5百万円を獲得して、今季賞金獲得額を2千万円に乗せ、来季のシード権獲得を確実にした。

2015年は最終的に4千5百万円強を獲得、賞金ランキング24位で日本ゴルフトーナメント振興協会のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出された。

上位には食い込むも遠い初優勝

2016年の初戦は新設のSMBCシンガポールオープンだったが、初日朝の練習中に腰痛で棄権、第3戦の東建ホームメイトカップからの参戦となった。ここを17位タイで通過すると、次戦のパナソニックオープンゴルフチャンピオンシップでは4位に入る上々の滑り出しとなった。

昨年飛躍のきっかけとなった~全英への道~ミズノオープンでは最終日を首位と2打差の3位タイで迎えた。首位がスコアを崩す中、優勝のチャンスかと思えたが、スコアを伸ばし切れず首位と1打差の2位タイで試合を終えた。もう一歩で優勝を逃がし悔しい思いもしたが、初めての全英オープンへの出場権を獲得、予選落ちに終わったが貴重な経験となった。

7月の長嶋茂雄招待セガサミーカップ3位タイ、9月のANAオープンゴルフトーナメント単独4位、アジアパシフィック選手権ダイヤモンドカップ4位タイと上位には食い込むものの、優勝争いには参加できなかった。

結局2016年シーズンは国内ツアー23試合に出場、20試合で予選を通り獲得賞金額6千百万円強でランキングは10位まで上昇した。2015年と比べると平均ストロークは71.20の22位タイから70.66で8位、パーキープ率84.96%の29位から85.95%で5位へと目に見えて進歩を遂げた。次の目標を初優勝に据えて2017年シーズンを迎えた。

初優勝そして全米オープンへ

2017年はSMBCシンガポールオープンで幕を開けた。1月には日本ツアーとアジアンツアーとの共同主幹試合が2試合組まれている。今平選手はもともと海外志向の強い選手で、2016年にはアジアンツアーのQTを受けた経験もある。シーズン初めを、この2試合と欧州ツアーとアジアンツアーの共同主幹試合メイバンク選手権マレーシアの転戦でスタートさせた。結果は3試合中2試合で予選落ちと芳しくなかったが、早い仕上がりは国内開幕戦東建ホームメイトカップの8位につながった。

その後も好調は続き4月末の中日クラウンズでは5位、5月の日本プロ選手権日清カップヌードル杯でも5位タイに入り、翌週の関西オープンゴルフ選手権競技に臨んだ。関西オープンは1926年(大正15年)に第1回大会が開催された、日本最古のオープン大会だ。初日4アンダーの首位でスタートを切ると、1度も首位を譲らず2位に6打差をつけ、9アンダーで初優勝を果たした。

休む間もなく翌5月22日には、全米オープン予選会が行われ、4名に与えられる予選を通過、6月に行われた本戦に出場した。初出場となった全米オープンでは予選落ちに終わったが、積極的に経験を積んでいけば、世界と戦える日も遠くないかもしれない。