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今どきのゴルフ事情!強い大学はどこだろう?

2017 7/12 14:39hiiragi
松山英樹
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Photo by L.E.MORMILE / Shutterstock.com

アマチュアゴルファーが大活躍のご時世だが、アマチュアゴルファーの頂点ともいえる、大学ゴルフ部の活動はあまり知られていない。ここでは、全国の強い大学ゴルフ部や試合の実績と共に、強い理由や、卒業生など含め、大学ゴルフ部の活動について紹介する。

大学ゴルフ部の公式戦

大学ゴルフ部でも他のスポーツと同じように、大学同士の対抗戦や、個人戦が頻繁に行われている。各地区学生ゴルフ連盟が主催する個人戦の月例競技大会や、団体戦で競うブロック別対抗戦、全国規模の個人戦や団体戦などだ。
中でも、各大学が目標とする大会には、日本ゴルフ協会が主催する、個人戦の男女別 日本学生ゴルフ選手権競技と、日本学生ゴルフ連盟が主催する、団体戦の全国大学ゴルフ対抗戦、個人戦の朝日杯、団体戦の信夫杯(しのぶはい)がある。

団体戦重視で結果を出した東北福祉大学男女ゴルフ部

東北福祉大学は、ここ数年学生ゴルフをリードする立場だ。2016年信夫杯は男子が2位、女子は優勝に輝いた。同時期に行われる個人戦では男子で小西健太選手が2位に入り、女子では下室舞弥選手が3位に入っている。
ゴルフ部の目標は、男女ともに年間数試合ある団体戦に全勝することだ。そのためには、団体戦重視の指導法で、平素より団体練習、団体行動を取っている。この指導法が個人戦にもいい影響を与え、結果を出してきた。
男子卒業生には、2017年マスターズ出場の池田勇太選手、谷原秀人選手、松山英樹選手などが、女子では原江里菜選手や佐伯三貴選手など、そうそうたる顔ぶれが揃っている。

信夫杯連覇を達成、朝日杯でも優勝、大阪学院大学ゴルフ部

大阪学院大学は2015年、2016年と団体戦で競う信夫杯の連覇を達成した。個人戦で行われた朝日杯でも、大嶋炎選手が優勝、谷本蓮選手が2位、徳永圭太選手が4位タイと上位に名を連ねた。
また、2016年日本アマチュアゴルフ選手権競技では亀代順哉選手が優勝している。団体生活、団体競技を基本として、礼儀、作法、常識、思いやり、感謝を忘れない教育方針と整った練習設備で、学生日本一の座をつかんだ。卒業生には日本ゴルフツアーでシード選手となった、大堀裕次郎選手がいる。

長い間学生No.1に君臨した日本大学

日本大学は、2016年信夫杯は3位に終わり、朝日杯では大澤和也選手が10位タイに入るにとどまった。それでも2016年日本学生ゴルフ選手権競技では、阿久津未来也選手が優勝して健在なところを見せてくれた。日本大学ゴルフ部は1997年まで信夫杯25連勝の記録があり、以降も2015年までは2位から下がったことはなかった。
最近では東北福祉大学にとってかわられた感があるが、まだ大学ゴルフの雄であることは確かだ。出身プロには日本プロゴルフ協会会長倉本昌弘プロ、リオオリンピックコーチ丸山茂樹プロ、永久シード片山晋呉プロなど多彩だ。

少数精鋭で信夫杯4位、全国大学選手権4位の中部学院大学

中部学院大学は岐阜県にある私立大学だ。2016年の信夫杯は4位に入った。朝日杯でも光田智輝選手が4位タイに入っている。また、日本学生ゴルフ選手権競技でも、光田選手が7位タイに、中山絹也選手が9位に入った。ゴルフ部の目標は全国大学選手権で男子は6位、女子は3位以内に入ることだ、少々遠慮した目標だが、部員数が30名程度では妥当な線かもしれない。
その全国大学選手権2016年大会は、男子が4位、女子は5位となり、男子は目標を達成した。今後プロになりそうな現役選手はいるが、プロになった著名な卒業生はまだいない。

まとめ

かっての日本大学絶対王者から東北福祉大学時代を経て、群雄割拠時代の様相だ。試合も学生競技から全アマチュア対象競技まで出場可能な大会はたくさんある。学生の本分を忘れず、練習に励み、日本ゴルフ界の底上げに一役買ってほしいものだ。