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【The Boy ガルシア】メジャー74試合目でマスターズ制覇

2017 6/30 12:56hiiragi
セルヒオ・ガルシア
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爆発的なスコアでPGAツアー初勝利

2000年はPGAツアーに16試合出場するが、ベスト10が5回あるものの優勝には届かず、賞金ランキングも42位と満足な結果は残せなかった。この年は欧州ツアーの優勝もなく無冠でシーズンを終わる。
2001年はPGAツアーに18試合出場した。3年連続出場となったマスターズでは予選落ちを喫したが、5月に行われたマスターカードコロニアルで、PGAツアー初優勝を果たす。初日首位と4打差の16位タイと好位置からスタートするも、2日目は6打差24位まで順位を下げた。しかしここから圧巻の追撃が始まる。3日目-5とスコアを伸ばし首位と5打差の7位タイに浮上すると、最終日は-7と爆発的なスコアで、2位に2打差をつけて優勝に輝いた。
勢いは途切れず、6月初めのメモリアルトーナメントでは2位に輝き(優勝はタイガー・ウッズ選手)、翌々週の全米オープンでの2人の戦いが注目された。しかし2人とも12位タイとスコアを伸ばせず、優勝争いには加われていない。しかし、ガルシア選手の好調は続き、次週に行われたビュイック・クラシックで2勝目を挙げる。2001年は2位も2回あり、賞金ランキングも6位に浮上、存在感を再認識させたシーズンになった。

悪癖を直した精神力でも勝てなかったメジャー大会

プロになったばかりの頃のガルシア選手には、大きな欠点があった。構えてから打つまでの時間が長すぎるのだ。何回も何回も、持ち手を変えるワッグルを行う。ワッグルは静から動へのタイミングを取るために行う行為で、スムーズなテイクバックを与えてくれるが、2~3回も行えば十分だ。
それを10回では終わらず、20回ほど繰り返す。テレビ中継は映さなければいいが、同伴競技者はそうはいかない。ショット毎に延々つき合わされるのだ。批判が相次ぐようになると、ガルシア選手その動作をピタリと止めた。ある程度作り上げたルーティンを変更するのは難しいものだが、やってのけたガルシア選手の精神力は相当強固なものに違いない。
しかし、その精神力をもってしてもメジャーでは勝てなかった。最も勝利に近づいた2007年全英オープンでは最終日2位に3打差の単独首位でスタートした。しかし、ガルシア選手は前半にスコアを崩し、6打差3位タイからスタートしたアイルランドのパドレイグ・ハリントン選手が追い上げを見せる。
それでも1打リードで迎えた18番ホール、入れれば優勝の1.5mのパーパットを外し、プレーオフにもつれ込んでしまう。4ホールのストロークプレーで行われたプレーオフは1打差でハリントン選手が勝ち、ガルシア選手のメジャー初勝利はお預けとなった。マスターズまでのメジャー未勝利73試合は歴代でも3位に入る。

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