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日本のゴルフの聖地ってどこだろう?

2017 3/29 09:48hiiragi
ゴルフ,Shutterstock.com
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Photo by Oranzy Photography / Shutterstock.com

どんなスポーツにも聖地と言われる場所が存在します。 ゴルフではスコットランドのセントアンドリュースが有名ですね。日本にもゴルフの聖地ってあるのでしょうか? もちろん、日本にもあるのです。今回はそんな日本国内にあるゴルフの聖地についてご紹介したいと思います。

日本初のゴルフ場ー神戸ゴルフ倶楽部

神戸ゴルフ倶楽部は、神戸市の六甲山にある日本で一番古いゴルフ場です。開場は1903年(明治36年)5月24日で、イギリス人アーサー・ヘスケス・グルーム氏によって設立されました。この時、開場を記念して競技会が行われましたが、これが日本初のゴルフ競技会でした。
当初は4ホールでスタートして、翌1904年には18ホールが完成しています。現在でも営業していて、バックティからで4,049ヤード、パー61とロングホールはありません。近くには六甲ガーデンテラスや六甲オルゴールミュージアムがあり、夜になると六甲の夜景を楽しめます。

ゴルフミュージアム所在地ー廣野ゴルフ倶楽部

廣野ゴルフ倶楽部は、1932年開場の兵庫県三木市にある老舗のゴルフ場です。アメリカのゴルフマガジン社が発表する世界ゴルフ100選の常連で、日本ではNo.1にランクされています。2015年の発表でも日本で第1位、世界では第42位にランクされました。
また、1979年には廣野ゴルフ倶楽部内に日本ゴルフ協会によってゴルフミュージアムが設立され、日本ゴルフ界に貢献した方たちの記念品など約2000点を展示しています。近くには三木ホースランドパークがあり、乗馬体験などを楽しめます。

日本人の手による初めてのゴルフ場ー東京ゴルフ倶楽部

東京ゴルフ倶楽部は、1913年(大正2年)に設立されたゴルフ場です。現在は埼玉県狭山市にありますが、当初は東京の駒沢に井上準之助氏、樺山愛輔氏らによって設立されました。昭和天皇が摂政時代にイギリスの皇太子とプレーされたことでも知られています。
1932年に埼玉県朝霞に移転しましたが、戦争の影響を受け、現在の狭山市で新たなスタートを切ります。距離のたっぷりあるフラットな林間コースで、2013年のゴルフマガジン社発表の世界ゴルフ100選では93位に選ばれました。近くには智光山公園があり、動物園などで楽しめます。

新たな聖地として―霞ヶ関カンツリー倶楽部

霞ヶ関カンツリー倶楽部は1929年(昭和4年)開場のゴルフ場です。埼玉県川越市にあり、設計は赤星四郎氏、藤田欽哉氏などで、計36ホールの林間コースです。1957年には日本で初めてカナダカップ(現ワールドカップ)が行われ、これは日本初の国際大会でした。この大会では小野光一氏と中村寅吉氏が団体で、中村寅吉氏は個人でも優勝しました。
2020年東京オリンピックの会場にも決まっていて、予定どおりに行われると、日本で唯一のオリンピック開催コースとして聖地になりそうです。川越は江戸時代の城下町の名残りを随所に残す古い街。小江戸・川越の町並みが散策できます。

ゴルフ発祥の地―セントアンドリュース

最後に、世界最高の聖地をご紹介します。スコットランドのセントアンドリュース。ここはゴルフ発祥の地と言われています。セントアンドリュースはスコットランド東部の海沿にある町で、7つのゴルフ場があります。中でも世界最古のゴルフ場といわれるオールドコースは、神の手が作ったコース言われ世界的に有名です。
ゴルフの総本山R&Dの本拠地もオールドコースのクラブハウスにあります。初めて全英オープンが開催されたのが1873年。以降2015年までに計29回開かれています。近くには今は廃墟になっているセントアンドリュース聖堂やお城があり、歴史を感じさせます。

まとめ

日本にあるゴルフの聖地と呼ばれるゴルフ場をメインに、スコットランドにあるゴルフの聖地セントアンドリュースもご紹介しました。 日本に初めてゴルフ場が作られてから既に100年以上が経過しています。 ここに挙げたゴルフ場は、歴史や風貌から聖地と呼ばれるにふさわしい名門コースです。 プレーする機会に恵まれたときは、ぜひ聖地の息吹を感じてみてください。