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豪快無双!ダスティン・ジョンソン選手の実績と功績

2017 3/29 18:48hiiragi
ゴルフ
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Photo by L.E.MORMILE / Shutterstock.com

2016年平均飛距離313.6ヤードの飛ばし屋ダスティン・ジョンソン選手。 池もバンカーも越えていくドライバーショットには、すごいを通り越して度肝を抜かれる。 ダスティン・ジョンソン選手の実績や功績を紹介する。

Qスクール経由でプロゴルファーに

ダスティン・ジョンソン選手は1984年生まれ、アメリカ出身のプロゴルファーだ。2007年アマチュアの米英対抗戦メンバーに選出されると、当時PGAツアーの参戦資格が与えられるQスクールに挑戦して、2008年シーズンのシード権を獲得する(現在ではシステムが変更されている)。
2008年初戦のソニーオープンでは10位タイ、2戦目12位、3戦目37位、4戦目のAT&Tペブルビーチナショナルプロアマでは-6の7位タイと順調な滑り出しを見せた。しかし、PGAツアーはそれほど甘くはない。6戦目以降予選落ちが多くなり、予選を通過しても上位には進出できなくなった。

プロ1年目、突然訪れた初優勝

2008年は夏場を過ぎてもあまり調子の上がらない試合が続いた。今季はこのまま終わるかにも思えたが、転機は突然訪れる。
10月2日から行われたツアー第38戦ターニングストーン・リゾート選手権、初日パープレーの28位タイからスタートすると、2日目-4で首位と4打差の7位タイ、3日目-6まで伸ばして首位と2打差の7位タイと絶好の位置につける。
そして最終日-3でラウンドするとトータル-9で優勝を手繰り寄せた。上位陣がスコアを伸ばせない中、17番18番の連続バーディで決めた見事な初優勝だった。結局2008年は賞金ランク42位でシーズンを終える。

遠いメジャー、最終日崩れた全米オープン

2009年は2月のAT&Tペブルビーチナショナルプロアマで早々に優勝を決めたものの、この1勝のみに終わる。それでもメジャーの大会にはすべて出場した。特に、全米プロゴルフ選手権では10位タイと健闘を見せ、メジャー制覇への足がかりを作る。
2010年もAT&Tペブルビーチナショナルプロアマで優勝し、満を持して臨んだ全米オープンでは3日目を終わって-6と、2位に3打差をつけて最終日を迎えた。しかし、2番でトリプル、3番でロストボールのダブルボギーと序盤で脱落、82とスコアを崩し、結局8位タイで終わった。それでも手ごたえをつかんだ敗戦だった。

ここがバンカー メジャーでの悲劇

迎えたメジャー最終戦となる全米プロゴルフ選手権。この試合では17番を終わって-12と1打差首位で最終ホールを迎える。しかし、ティーショットは大きく右に曲がりギャラリーの中に。そこから2打目を打つことを余儀なくされ、ボギーで上がり。結局-11でプレーを終えた。
この時点で-11は3人、プレーオフかと思われたが、思いもしなかったペナルティが課せられる。最終ホール2打地点はバンカーだったというのだ。ギャラリーの中、とてもバンカーとは思えず、荒地だと思ってソールをしてしまい、2打罰が適用されてスコアは-9に修正されたのだ。
結局プレーオフには加われず、5位タイになってしまった。不運とも思えるが、ジョンソン選手はすべて自分のせいだとペナルティを受け入れている。

やっとの思いで手に入れたメジャー初優勝

毎年優勝は重ねるもののメジャーには縁がなかった。チャンスと思われた2015年全米オープンでは、最終18番ロングホールで2オンに成功、入れば優勝という4m弱のイーグルパットを外し、さらに返しのバーディーパットまでも外してしまい、プレーオフにも残れなかった。
「ダスティ・ジョンソンはメジャーでは勝てないのではないか」と思わせたが、2016年の全米オープンで悲願の瞬間が訪れる。最終日に4打差を逆転しての見事優勝。この試合では、5番グリーン上でアドレス後にボールが動いたとして1ペナルティを課されたが、裁定がその場で下されず、中途半端な裁定だとして競技委員会が非難された。

まとめ

ダスティン・ジョンソン選手の実績や功績を紹介した。 メジャー初優勝までは悔しい思いを何度もしている。それでも2016年はメジャー初制覇と共に、PGAツアー賞金王にも輝き、飛ばすだけの選手ではないことを証明した。 2017年はどんなゲームを見せてくれるか楽しみだ。