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ジャンボ尾崎だけじゃない!プロゴルファー尾崎直道選手の功績まとめ

2016 12/21 19:03
ゴルフ
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Photo by SOMKKU/Shutterstock.com

ゴルフ好きなら多くの方がご存知の尾崎三兄弟。 長男の尾崎将司選手は、賞金王に12回も輝くなど、国民的なプロスポーツ選手として知られている。 しかし、末っ子の尾崎直道選手も数多くの偉業を達成しているのだ。 この記事では、尾崎直道選手について紹介したいと思う。

1991年と1999年の計2回、賞金王を獲得

“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司選手、“ジェット尾崎”こと尾崎健夫選手とともに、「尾崎三兄弟」の末っ子としてプロゴルフ界に君臨する“ジョー”こと尾崎直道選手。
1977年にプロデビューを果たし、1984年に開催された静岡オープンで初優勝に輝いた。その後、1991年と1999年の2回、日本ゴルフツアーの賞金王(賞金ランキング1位)を獲得している。
なお、兄のジャンボ尾崎選手は国内プロツアー最多記録となる12回の賞金王に輝いている。

父親の訃報というアクシデントを乗り越えて初めての賞金王に

1991年の賞金王獲得までには、2位が3回、4位が1回と、あと一歩のところで賞金王を逃してきた尾崎直道選手。それだけに、賞金王獲得には特別な思いがあった。
しかし、賞金王に王手がかかった「日本シリーズ」の前日には、父親の訃報というアクシデントがあった。息子として葬儀に参列するのは当たり前と考えながらも、賞金王がかかった試合に出場するというのが最終的な選択だった。
複雑な心境の中で戦った結果は見事に優勝。その後に開催された最終戦「大京オープン」では49位という結果に終わりながらも、2位に700万円近くの差をつけて見事賞金王の座を獲得したのだ。

男子プロゴルフ界では7人しかいない「永久シード権」を獲得

尾崎直道選手は、プロゴルフツアーの公認試合に出場する権利が半永久的に保障される「永久シード権」を獲得している。
通常、プロゴルフツアーの公認試合ではツアー主催団体が定める規定に該当するプレイヤーでなければ出場権を得ることはできない。しかし、一定の基準を満たしたプレイヤーは、出場する意思がある限り出場権が与えられる。これが「永久シード権」だ。
尾崎直道選手以外には、青木功選手、尾崎将司選手、中嶋常幸選手、杉原輝雄選手(故人)、倉本昌弘選手、片山晋呉選手だけが獲得している。

報知プロスポーツ大賞を過去3回受賞

1976年に報知新聞社が創設し、毎年12月に表彰を行っているプロスポーツの賞「報知プロスポーツ大賞」。この賞の「男子ゴルフ」のカテゴリーにおいて、尾崎直道選手は1984年、1991年、1999年の過去3回受賞を果たしている。
過去には、青木功選手が1978年から1981年まで4年連続、石川遼選手が2009年から2011年まで3年連続、尾崎将司選手が計6回、片山晋呉選手が計4回受賞するなど、そうそうたるメンバーが受賞している賞だ。

史上5人目となる「日本タイトル4冠」を達成

尾崎直道選手は、史上5人目となる日本タイトル4冠を達成している。ほかには村上隆選手、尾崎将司選手、青木功選手、中嶋常幸選手しか達成していない栄誉だ。
「日本タイトル4冠」というのは、日本最古の歴史と伝統を誇る「日本プロゴルフ選手権」、メジャートーナメントの中でも一番新しい大会である「日本ゴルフツアー選手権」、日本ゴルフ協会(JGA)が主催する「日本オープンゴルフ選手権競技」、“日本一決定戦”という別名を持つ「ゴルフ日本シリーズ」の4大会で優勝することを指す。

まとめ

三兄弟の末っ子としてプロデビューした尾崎直道選手だが、賞金王2回や数々の賞を獲得するなど、ゴルフ一家に恥じない実績を残している。 今後の活躍にも期待したい。