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F1のレギュレーションって?2016年の変更点もおさらい

2016 9/14 00:42
F1
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Photo by ZRyzner/Shutterstock.com

F1の規則を知りたい方へ。
厳密なレギュレーションが規定されているF1
。毎年変更されるポイントも知って、よりF1を知りたいですね。
今回は、F1の基本的なレギュレーションから2016年の変更点までご紹介します。

定められたレギュレーションの下で、一番のスピードカーを決めるF1

国際自動車連盟(FIA)によって主催されている世界最高峰の自動車レース、F1。正式名称はフォーミュラ・ワンといいますが、フォーミュラという単語には規則、規約といった意味があります。そのため、毎年FIAによって厳密なレギュレーションが定められていて、出場者はそのレギュレーションの中で速さを競い合います。
レギュレーションには、レース運営、ポイント配分、罰則などを定めたスポーティングレギュレーションと、フォーミュラカーの基準を定めたテクニカルレギュレーションの2種類があります。

スポーティングレギュレーションの内容

まず前提として、FIAが発給するモータースポーツライセンスの最上位「スーパーライセンス」を所持しているドライバーがフォーミュラカーを使用してレースに出場する必要があります。これらのドライバーとマシンを前提として、世界各国で開催される大会を1年かけて転戦。各レース毎の順位によって与えられる点数を合計してチャンピオンが決められます。
各レースでは、ドライバーやマシンの調整であるフリー走行、3段階でのノックアウト方式によるスタート順決定のための予選を経て、決勝に。決勝では305kmを目安とした周回数を最初に走破した選手が優勝となります。 また、ドライバーへのペナルティも規定されています。他車の走行の妨害や衝突の原因となる行為をした場合、タイムが加算され、ペナルティポイントが合計12ポイントになるとライセンスが次戦まで停止となります。

テクニカルレギュレーションの内容

どのチームのマシンも外見はデザインを除いてほとんど違いがありませんが、それは外寸や重量などがテクニカルレギュレーションで統一されているためです。その中で、マシンのスピードを速めるために重要なのがエンジンとタイヤですが、これらに関しても細かく規定されています。
エンジンに関しては、重量やサイズのほか、排気量の制限や使用されるシステムも統一されています。タイヤも素材やサイズが決められており、フリー走行や予選、決勝で使用できるタイヤの数も制限されます。
このようにして、マシン全体に関してどのチームもレギュレーションで統一されています。それに対して、各チームはこの規定の中で最大限にスピードを高められる方法を模索する必要があります。

2016年から変更されたレギュレーション

毎シーズンごとにレギュレーションの変更があるF1。2016年は、主にタイヤとエンジンに変更点がありました。 まず、これまでの4種類のドライタイヤに、最も軟らかいウルトラソフトタイヤが追加されたこと。各大会に持ち込まれるドライタイヤが2種類から3種類に増え、予選では最も柔らかいタイヤセットをQ3まで温存しておく必要があるなど、タイヤの運用ルールも変更されました。
次に、2014年から採用されているV6ターボエンジンとERS(エネルギー回生システム)によるパワーユニットと呼ばれるエンジンシステム。今年はこれまでの4つから5つまでの使用が認められたほか、シーズン中の開発や前年度に承認されたユニットの使用も認められています。
また、ドライバーの安全性を高めるための変更点もあります。コックピットの両側をこれまでよりも20mm高くすることでドライバーの頭部を保護すること。そして、クラッシュ時にセーフティーカーが導入されない場合でも、安全性を向上させるため、ステアリングに表示される速度で走るように指示するバーチャル・セーフティカー・システムがフリー走行時にも導入されています。

まとめ

F1では大きくレース中のレギュレーションとマシンの基準に関するレギュレーションの2つに分かれています。
今回ご紹介したような厳密なルールの下で速いスピードを出しているという点に注目したいですね。

以上「F1のレギュレーションって?2016年の変更点もおさらい」でした。