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ぶつかり合う選手たちのプライド!歴代F1ライバル関係5選

2017 2/16 19:10
F1
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Photo by Nufa Qaiesz/Shutterstock.com

F1観戦で、テール・トゥー・ノーズやサイド・バイ・サイドでせめぎあうライバル同士の様子はファンの楽しみの1つだ。F1の歴史におけるライバル関係を5つお伝えする。

アイルトン・セナ氏とアラン・プロスト氏

アイルトン・セナ氏とアラン・プロスト氏の対決は80年代末から90年代前半に白熱した戦いが毎レース行われ、「セナ・プロ対決」と呼ばれた。
特に1988、89年はマクラーレンチームでチームメートとなったにもかかわらず、熾烈な争いは繰り広げた。中でも1989年の鈴鹿サーキットで行われた日本GPは象徴的なシーンだ。残り6周のシケインで2位を走るセナは、トップを走るプロストのインに飛び込み、プロストは接触覚悟でブロック。クラッシュし、レースを終えた2人が怒りを表すシーンが印象的だった。

ネルソン・ピケ氏とナイジェル・マンセル氏

1986、87年のウィリアムズチームでもチームメート同士の熾烈な争いがあった。イギリス人ドライバーのナイジェル・マンセル氏とブラジル人ドライバーのネルソン・ピケ氏の争いだ。86年、マンセル氏とピケ氏はチームメートながら協力しあうことは全くなく、挨拶をかわすのが精一杯だった。
結局マンセル氏が年間5勝、ピケ氏が4勝をあげるも、ドライバーズチャンピオンにはマクラーレンチームのアラン・プロスト氏が輝く結果に。翌87年も協力関係は築かれず、マンセル氏が年間6勝、ピケ氏が3勝をあげた。マンセル氏はこの年リタイアが多く、入賞を続け、着実にポイントを獲得していったピケ氏が3度目のドライバーズチャンピオンに輝いた。

ミハエル・シューマッハ氏とミカ・ハッキネン氏

通算7度のドライバーズチャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハ氏がライバルと認めていたのは、ミカ・ハッキネン氏だ。F3からのライバル関係にあった2人は90年代のF1において数々の名シーンを生み出した。
1998年まで不遇の扱いを受けることの多かったミカ・ハッキネン氏。そのハッキネン氏とシューマッハ氏が98年は開幕から熾烈な争いを繰り広げる。残り2戦を残し、同ポイントであった第15戦ルクセンブルクGPでは、ハッキネン氏とシューマッハ氏はマッチレースを演じ、ハッキネン氏が勝利。ハッキネン氏はそのままワールドチャンピオンに輝いた。

ニコ・ロズベルグ氏とルイス・ハミルトン選手

カートに乗っていた少年時代からしのぎを削っていたのは、2016年限りで引退したニコ・ロズベルグ氏とルイス・ハミルトン選手。ロズベルグ氏はチームのマシン制作にも積極的に関わる努力型、ハミルトン選手は若い時から天才肌として知られていた。
ハミルトン選手は2008年にF1史上最年少ワールドチャンピオンに輝くと、その後2014、15年にもチャンピオンに。しかし、ロズベルグ氏は非力なマシンで苦戦が続いた。2013年からロズベルグ氏とハミルトン選手はメルセデスチームで同僚に。2014年シーズン、ロズベルグ氏はドライバーズランキング2位に。チャンピオンにはハミルトン選手が輝いた。
2015年シーズンもシーズン後半追い上げたが、ハミルトン選手に続き2位でシーズンを終えた。そして、2016年シーズン、ロズベルグ氏は開幕4連勝を飾り、そのまま初のワールドチャンピオンになった。

ニキ・ラウダ氏とジェームス・ハント氏

70年代のライバル関係は、フェラーリチームのニキ・ラウダ氏とマクラーレンチームのジェームス・ハント氏だ。76年の激しいデッドヒートは「RUSH」という映画にもなった。
9戦目を終えて、ラウダ氏が5勝でポイントリーダーになっていた。迎えた10戦目ニュルブルクリンクで開催されたドイツGPで、ラウダ氏はクラッシュしマシンは火事に、ヘルメットが脱げたせいでラウダ氏は顔に大やけどを負った。皮膚を移植し第13戦イタリアGPで奇跡の復活を遂げたラウダ氏だが、その間にハント氏が追い上げ、タイトル争いは最終戦の富士スピードウェイで行われた日本GPに持ち越された。
ラウダ氏3ポイントリードで迎えたこのレースは中止も危ぶまれるほどの大雨、ラウダ氏はわずか2週で自らリタイアし、執念のハント氏は3位入賞、大逆転のわずか1ポイント差でハント氏がワールドチャンピオンに輝いた。

まとめ

「ぶつかり合う選手たちのプライド!歴代F1ライバル関係5選」と題してお伝えした。ディフェンディングチャンピオンのニコ・ロズベルグ氏が引退した2017年のドライバーズチャンピオン争いはどうなるのだろうか?新たなライバル関係は生まれるのだろうか?2017年シーズンのF1が楽しみだ。\t