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羽生結弦選手の音楽へのこだわりとプログラム曲をご紹介!

2016 9/23 11:08
羽生結弦
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Photo by Iurii Osadchi/Shutterstock.com

世界最高得点保持者となった羽生結弦選手をもっと知りたいという方へ。
羽生結弦選手の音楽へのこだわり、知りたいとは思いませんか?
羽生選手のプログラムに選んだ曲が気になった方に、そのエピソードも含めてご紹介します。

羽生結弦選手のファンにとっても大切な楽曲『ロミオとジュリエット』

羽生結弦選手のファンに「印象に残った一番好きなプログラムは?」と聞くと、やはり2012年の世界選手権で初めて銅メダルを獲得した、フリープログラムの『ロミオとジュリエット』と答える人が多いのではないでしょうか。羽生結弦選手自身も『ロミオとジュリエット』には思い入れが深く、2011~2012年シーズンだけではなく、2013~2014年シーズンも同じ題材をテーマにした楽曲で演技しています。
まず、2012年シーズンでのフリープログラムの楽曲は正確には『ロミオ+ジュリエット』で、1996年に公開されたレオナルド・ディカプリオ主演の映画に使われている楽曲です。作曲はクレイグ・アームストロングで、曲の中にさまざまなストーリーや気持ちが込められた曲です。2014年シーズンのフリープログラム曲は、1968年に公開されたイタリア映画『ロミオとジュリエット』からの楽曲です。ニーノ・ロータが作曲したこの曲も、映画を見なくても世界観が伝わるほどの楽曲です。ともにシェイクスピアの作品を題材にしており、羽生結弦選手を語る上でなくてはならない名曲となっています。

羽生結弦選手のボーカル入りバージョン『オペラ座の怪人』

フィギュア史上二人目となる、冬季オリンピック・グランプリファイナル・ISU世界選手権と3冠を達成した翌年の2014~2015年は、羽生結弦選手がチャンピオンとして挑んだシーズンです。この年は中国杯でのケガをはじめ、相次ぐアクシデントにより成績が危ぶまれました。しかし、ISUグランプリシリーズをランキング6位で終えて挑んだグランプリファイナルでは、見事に連覇を達成し多くの感動を生みました。
羽生結弦選手がこの年のフリープログラムで選んだのは、映画『オペラ座の怪人』の楽曲。アンドルー・ロイド・ウェバーのこの曲はダイナミックでもあり繊細、他の多くのフィギュア選手も使用しています。羽生結弦選手の『オペラ座の怪人』は、この年から解禁されたボーカル入りのバージョンを編集したオリジナルとなっています。ボーカルが入ったことによりさらに強弱が加わり、羽生結弦選手の磨きのかかった演技力と合わせて人々を魅了しました。

歴史的な記録となった羽生結弦選手のプログラム“SEIMEI”

2015~2016年シーズンは羽生結弦選手だけでなく、日本人にとっても輝かしい成績が残る年となりました。今更もう説明が要らないほどですが、NHK杯でパトリック・チャンのもつ世界歴代最高得点を大幅に上回る結果を出し優勝。ショートプログラムとフリープログラム、そしてトータルポイントとすべての最高記録保持者となりました。しかし驚きはこれからで、2週間後に開催されたISUグランプリファイナルで、最高記録保持者となった自身の記録を、すべて塗り替える得点をたたき出しました。ほぼ満点に近い得点となり、ギネス記録にも登録されました。
そんな歴史的快挙をとげたシーズンのフリープログラムの楽曲は、梅林茂さんが作曲した映画『陰陽師』からのサウンドトラック。日本らしい壮大な雰囲気の曲で、羽生結弦選手はこのフリープログラムを“SEIMEI”と名付け、今までやわらかなイメージから一転、強く、それでいてしなやかな迫力のある演技へと生まれ変わりました。

まとめ

今や世界最高得点の記録保持者となった羽生結弦選手。彼のアスリートとしてのストイックな気持ちと、音楽へのこだわりが、素晴らしいプログラムを生み出したと言っても過言ではありません。今後も活躍が期待でき、次はどのような楽曲が使われるのか楽しみですね。

以上「羽生結弦選手の音楽へのこだわりとプログラム曲をご紹介!」でした。