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フィギュア四大陸選手権男子選手歴代メダリストで注目選手はこの人!

2017 7/10 10:01まりも
パトリック・チャン選手
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Photo by Iurii Osadchi/Shutterstock.com

四大陸フィギュアスケート選手権で活躍した歴代の男子メダリストの中でも、特に注目したい5名を紹介しています。それぞれの個性の違いや演目での熱量などをぜひ感じてください。まだ歴史の浅い四大陸選手権だからこその独特の熱さがそこにはあります。

4種の4回転ジャンプ。新星ネイサン・チェン選手

ネイサン・チェン選手は、アメリカ合衆国出身のフィギュアスケーター。
2015-2016シーズンのジュニアGPファイナルで優勝すると、翌年はシニアデビューながら4種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、フリップ、ルッツ)を跳んでみせ、2016-2017シーズンGPファイナルで銀メダルを獲得しました。
そしてこのシーズンの四大陸選手権では、4回転ジャンプ5回を組み込む超難度のプログラムで挑み、すべてに成功して優勝を飾りました。ISU公式大会で5回の4回転ジャンプに成功したのは史上初の快挙で、4回転ジャンプありきの男子シングルに、新たな波乱を巻き起こすこととなるだろう注目の選手です。

復帰後も圧巻の演技。スピード感が魅力のパトリック・チャン選手

パトリック・チャン選手は、カナダのフィギュアスケート選手です。
2008-2009シーズンのGPシリーズで2戦とも優勝し、続くカナダ選手権・四大陸選手権も優勝を遂げました。2011-2012シーズンは、国別対抗戦での2位以外は四大陸選手権を含む出場した試合すべてで優勝を遂げ、カナダ選手権では参考記録ではありましたが総合得点で300点の大台突破をしてみせました。2014-2015シーズンは休養。
復帰した2015-2016シーズンは開幕当初は調子が上がらず、四大陸選手権でもSP5位と出遅れましたが、FSで完璧な演技を披露。直前に4度の4回転ジャンプを成功させた金博洋選手を逆転し、見事男子シングル初の3度目の優勝を飾りました。

パワフルさと繊細さが魅せる演技の無良崇人選手

無良崇人選手は、東京都出身のフィギュアスケート選手です。
2013-2014シーズンの全日本選手権で6位に留まり、ソチ五輪の代表選出はなりませんでしたが、織田信成さんの現役引退により、四大陸選手権補欠繰り上げ出場が決定しました。急遽決まった出場の状態でありながら、SPではほとんでノーミスといえる演技を披露し、パーソナルベストを更新。
FSでは小塚崇彦さんにつぐ2位ではあったものの、総合得点でもパーソナルベストを更新しての首位となり、自身初のISUチャンピオンシップ優勝を遂げました。

華麗なステップが圧巻の美しさ。高橋大輔さん

高橋大輔さんは、岡山県出身の元フィギュアスケート選手です。
2007-2008シーズンの四大陸選手権では、2度の4回転ジャンプを成功させました。その結果、フリーと総合得点でISU歴代最高記録を更新して初優勝を遂げています。
2010-2011シーズンは、GPファイナルで練習中に小塚崇彦さんと衝突したことで首がむち打ちのような状態になり4位、全日本選手権では首がさらに悪化した状態の中で出場し3位という結果に終わりましたが、四大陸選手権で3年ぶり2度目の優勝を成し遂げました。

大きな身体をダイナミックに使った演技のエヴァン・ライサチェックさん

エヴァン・ライサチェクさんは、アメリカ合衆国出身の元フィギュアスケート選手です。
2002-2003シーズンの四大陸選手権でシニアの国際大会デビューを果たし、翌2003-2004シーズンの四大陸選手権でシニアの国際大会初のメダルとなる銅メダルを獲得しました。
その次の年の2004-2005シーズンの四大陸選手権では、初の優勝を遂げ、体調不良や怪我で苦しむも、2006-2007シーズンにも四大陸選手権で優勝を遂げています。

まとめ

以上、四大陸選手権で記憶にも記録にも残る演技をした男子フィギュアスケート選手5名を紹介しました。現役の選手も引退した選手もいますが、個々の持ち味を生かした圧巻の演技をぜひ一度はご覧になってはいかがでしょうか。