「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

三原舞依選手~四大陸選手権2017で優勝したフィギュア界の期待の星

2017 4/20 11:07茶色野うさぎ
フィギュアスケート
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

2017年2月に開催されたフィギュアスケートの四大陸選手権で優勝を飾った三原舞依選手は、フィギュア女子のニューヒロインとして注目を集めています。今回はそんな三原舞依選手が四大陸選手権優勝に至るまでの経緯、強さの理由などを解説していきます。

三原舞依選手について知ろう!

三原舞依選手は兵庫県神戸市の出身、1999年8月22日生まれで血液型はA型の女の子です。現在は兵庫県立芦屋高等学校在学中で、2017四大陸選手権は高校2年生で優勝という快挙になります。
身長は154㎝と小柄ではありますが、あこがれの選手は浅田真央選手ということもありジャンプが得意です。スピード感のあるスケーティング、ステップには定評があり、すでに高いレベルで評価されています。
まだ若いということもあり表現力などはこれから磨いていく段階ですが、それだけ伸びしろもあるため今後の成長に期待が高まっています。

難病と闘う三原舞依選手

三原舞依選手は中学生のころからすでに才能を発揮していて、中1で迎えた2012~2013シーズンに日本ノービスで3位、全日本ジュニアで8位という成績を収め、ルクセンブルクで開催されたプランタン杯のノービスクラスで優勝するなど、国際経験も積んでいきました。
高1で迎えた2015シーズンにはシニアクラスの大会にも出場し始めますが、12月のジュニアグランプリファイナル終了後に若年性リウマチを発症し、半年の間競技から離れることになります。全身の関節に痛みが生じるつらい病気ですが、これを克服。
2016年9月のネーベルホルン杯で優勝、10月のグランプリシリーズ・スケートアメリカで3位に入るという見事な復活を見せてくれました。

四大陸選手権2017で見事に優勝

アジア、オセアニア、アメリカ、アフリカの四大陸の選手が参加する四大陸選手権はシニアの主要な大会の一つです。 過去には浅田真央選手、宮原知子選手、安藤美姫さんなどもこの大会で優勝しています。
2017年2月に韓国で開催された四大陸選手権で三原選手はショートプログラム66.51ポイントで4位という好位置につけ、フリープログラムでも134.34ポイントという高評価を受けます。そして合計200.85ポイントを得て優勝しました。
スピード感のあるスケーティングで滑らかにすすむジャンプとステップは見ていてとても楽しく、国際的にも高い評価を受けていることがよくわかる大会となりました。

三原舞依選手の強さの秘密

三原舞依選手の強さとして挙げられるのは、安定したメンタルです。病気を経験したことであらためてスケートを滑ることの楽しさを実感したことや、病気を言い訳にせずに競技にのぞむという覚悟、こういったものが同世代の選手よりも安定したメンタルを作っているのでしょう。
関節の痛みはまだ完治しておらず、日々自分の体の調子と向き合いながら練習、競技をこなしている状況ですが、リハビリを通して自分の体を知ることで、よりトレーニングなども効果的に行えるということはスポーツ界ではよくあることです。
高橋大輔さんが半月板損傷のケガから復活後さらにスケーティング技術が向上した例もあるので、三原選手にもそういったことが当てはまるのかもしれません。

三原舞依選手の今後の活躍に期待が高まる

三原舞依選手はシニアデビューとなったスケートアメリカで、3位に入るという勝負強さを持っています。スケートアメリカは10月開催でまだスケートシーズン序盤ということもあり、ダークホース的な扱いをされていての快挙でした。
2017年の四大陸選手権は、2018年に開催される平昌オリンピックと同じ競技場なので、オリンピックに向けていいイメージもできたことでしょう。
課題としてはまだ成功していないトリプルアクセルをどうするのかということがありますし、高得点を狙うには表現力も高めていく必要があります。しかし、目の前の問題としっかり向き合える三原選手ならきっといい形で乗り越えていってくれるでしょう!

まとめ

フィギュアスケートの主要な大会の一つである四大陸選手権2017で優勝して注目が集まる、三原舞依選手について紹介してきました。難病を抱えながらもしっかり高いレベルで競技ができるメンタルは素晴らしいですね。2018年の平昌オリンピックにむけて要チェックな存在です!