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男女フィギュアスケートジャンプの上達のコツ

2016 10/25 18:05
figure skating
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Photo by Sergey Nivens / Shutterstock.com

フィギュアスケートのジャンプ上達法が気になる方へ 演技の中で特に迫力ある見せ場であるジャンプ。フィギュアスケーターたちは軽々跳ぶジャンプですが、どう練習しているか知りたい方もいらっしゃると思います。 今回はジャンプの練習方法とコツを紹介します。

質の高いジャンプとは

フィギュアスケートは、技術点と演技構成点をつけ採点されます。しかし、観客席で見ていても、ジャンプの優劣や得点の高低はわかりません。高得点をとれるジャンプとはどんなものなのでしょうか。
質の高いジャンプの定義は、十分な高さがあること、幅があること、ジャンプから着氷したときの次への流れなどがあげられます。ジャンプ自体だけで見ると高さと幅です。回転不足にならない十分な高さを持ち、体全体を使った幅のあるジャンプであるかどうかが見られます。
技には、それぞれ基礎点があり、そこからさらにプラスマイナスの出来栄え点が加えられます。例えば、高さのあるジャンプやジャンプ前後の流れがいいものなどは加点対象となり、反対に回転不足や着氷の乱れなどは減点対象となります。

ジャンプの練習方法

まず、初心者が突然ジャンプをしようと思ってもなかなか跳べるものではありません。それは、氷の上から足を離す、跳ぶことへの恐怖があるからです。
まずは、その恐怖心をなくし、両足でジャンプができるようになることです。それから片足ずつ交互に跳びながら歩くこと、そして、半回転に挑戦してみることと段階があります。また、ジャンプ練習は、氷上だけでなく、陸上での練習もあります。足の向きや体のバランス、回転に体を慣らすことです。回転しながら高いジャンプから着氷するには、足に負担がかかります。自分自身の体がどのように動いてジャンプしているのか知ることが大切です。

ジャンプの高さと幅

質の高いジャンプの条件としてあげられる高さと幅ですが、自然とつくものではありません。確かに、多少素質やタイプとしてジャンプの特徴を持った人はいると思いますが、やはり練習が必要です。
高さがあるということは、滞空時間が長くなるということです。氷を強く蹴りながら高く上がり、軸をしっかり持ちながら技をすることができます。また、幅のあるジャンプは、勢いのある助走から急ブレーキをかけるような勢いでジャンプします。
しかし、幅のあるジャンプは軸を持ちにくいので転倒する可能性が高くなると言われています。質の高いジャンプをするためには、自分に合ったスタイルを見つけ、感覚を身につけることが必要です。

気持ちに余裕があるジャンプ

去年2015年にシニアクラスに移行した宇野昌磨選手は、公式戦初4回転フリップに成功しましたが、ジャンプに対して課題が多くあったと話しています。しかし、自分自身のジャンプを勢いと幅のあるジャンプだと分析していました。ジャンプ練習当時は、スピードのつけすぎや高さを注意されてたようですが、自分自身の跳び方を見つけてからは、気持ち的に楽にジャンプに挑めるようになったと話していました。
ジャンプの課題や特徴を捉えることで、自分に合った跳び方や気持ちでジャンプができるようになります。

まとめ

フィギュアスケートのジャンプ上達のコツを調べてみましたが、質の高いジャンプをするためには、体のバランスやその人自身の特徴などを計算し、自分らしい跳び方が必要でした。ジャンプ自体の上手い下手に関わらず演技の中では、ジャンプ前後の流れや演技の中での存在感なども採点されています。ジャンプだけに固執するのではなく、無理せず自分のペースでジャンプと向き合うことが大切です。