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驚愕の熱い世界!?日本最強レベルの女性キックボクサーを紹介!

2017 7/10 10:01SOL
女性キックボクサー
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Photo by Giorgio Rossi/Shutterstock.com

ボクササイズの流行のおかげか、グローブをつけサンドバッグに向かう女性の数は上昇しています。 近年はそこから本格的に競技に取り組み、リングに上がる女性も増えてきました。 本稿では日本が誇る最強女性キックボクサーを紹介します。

日々進化を続ける女子キックボクシング界

日本が誇る女子キックボクシングコンペティションが”J-GIRLS”です。新宿FACEや後楽園ホールを中心に、年間を通して多くの大会を開催しています。
女子キックボクシングは、体重45.36kg以下のピン級、47.63kg以下のミニフライ級、以下フライ級(50.80kg以下)、バンタム級(53.52kg以下)、フェザー級(57.15kg以下)、ライト級(61.23kg以下)、スーパーライト級(63.50kg以下)と7つの階級に分かれています。
オーディションを定期的に開催しており、新人選手が続々と参加しています。

ダイエットから始まったピン級女王への道

現在のピン級女王は、静岡県出身でT-KIX GYM所属の松下えみ選手。28歳の頃にダイエットがきっかけでキックボクシングをスタート。徐々に競技志向に目覚めると、30歳でリングデビューを飾ります。
デビュー戦は敗れてしまいましたが、本人の勝負へのこだわりは覚醒したようで、以降も継続してリングに上がり続けます。試合数を重ねていくうちにプロデビューを意識するようになり、アマチュア戦19試合を戦った後にプロに転向します。
2014年、ピン級王座トーナメントで準優勝、2015年にはムエタイの本場・タイでムエタイルールにも挑戦。合計3本のチャンピオンベルトを持つ優れたファイターに成長しています。

フェザー級女王は名古屋出身の2タイトルホルダー

現在のJ-GIRLSフェザー級女王に立つのは、愛知県出身の大石綾乃選手。
2007年に地元・名古屋でのプロデビュー戦で判定勝ちを収めると、以降ハイペースで実戦を重ねていき、2010年に桜朋梨恵選手を下してJ-GIRLSフェザー級女王の座を獲得。2012年には王座統一戦にも勝利して唯一無二の女王に。また、2011年には、WBCムエタイ日本女子フェザー級の頂点にも立つことに成功しました。
現時点でのプロ通算成績は、27戦16勝9敗2引き分け。強豪ひしめくフェザー級にあって、2つのタイトルを防衛し続ける強力なファイターとして知られています。

熊本出身の看護師が被災地復興のために戦うファイターに変身

熊本県合志市出身の谷山佳菜子選手は、現在正道会館に所属、2010年にキックボクサーとしてプロデビューを果たしました。高校1年で極真空手を始め、2009年・2010年に極真会館世界女子空手道選手権大会を制し、世界の頂点に立ったこともあるという輝かしいキャリアの持ち主。
熊本市内の医療系専門学校を卒業後は看護師免許を取得、拠点を置く大阪市内の病院で看護師として働き続けながら、仕事の合間を縫って道場に通いリングに立ち続けています。
熊本地震で大きなダメージを受けた地元のために、1つでも多くの勝利を届けようと努力し続ける彼女ですが、現在、伝説のK-1ファイターであるアーネスト・ホースト氏が主催する「ホーストカップ」の日本女子バンタム級女王の座に君臨。そのかわいらしいルックスからも注目を集める存在になりつつあります。

バンタム級女王は2つのタイトルを絶賛防衛中

J-GIRLSバンタム級女王として君臨するのが、神奈川県出身の陣内まどか選手。2009年にキックボクサーとしてプロデビューを果たし、水野志保選手や谷山佳菜子選手など強豪ひしめくバンタム級で戦い続けています。
王座挑戦の試合で何度も敗戦を重ねてきましたが、2013年の同級王座決定戦で谷村郁江選手を判定で下して、ついに念願のタイトルを獲得。また、ムエタイルールにも挑戦しており、2011年にはWPMF日本女子バンタム級王座の獲得にも成功しました。2つのタイトルを今もなお防衛し続けています。

まとめ

格闘技に目覚める女子は増加傾向にあり、キックボクシングのほかムエタイでも女子選手の進出が顕著です。男子顔負けの熱いファイトを繰り広げているだけでなく、選手たちのキュートなルックスも手伝って、男女問わずファン層も拡大中です。新たなファイターが続々現れており、女子キックボクシング界自体の新陳代謝も活発化。今後の広がりに期待したいところです。