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最低限覚えておきたいボクシングの基本ルール5つ

2016 12/9 12:03
ボクシング
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Photo by Dziurek / Shutterstock.com

ボクシングは拳のみを使って1対1で戦う真剣勝負。一見、拳と拳で殴り合うという分かりやすいスポーツだが、基本ルールを知っている人は意外と少ないかもしれない。男子と女子のルールにも違いがある。そこでボクシングの基本ルールについてわかりやすく紹介しよう。

勝敗について

ボクシングの試合は、主にKO(ノックアウト)又は判定で勝敗が決まる。

KOはパンチによって相手がダウンし、10カウント以内に立ち上がれなかった場合。ダウンしなくても明らかに不利な状態になった時、試合続行が不可能な場合はTKO(テクニカルノックアウト)となる。本人又はセコンドがギブアップした時(よく見られる例はタオルを投げ込む)もTKOとなる。

また相手が故意に反則をした場合や反則を繰り返した場合は失格。決着が付かずに規定のラウンドを戦い終わった時は判定となる。

判定の採点について

判定は3人のジャッジが各ラウンド毎に採点を行い、10点満点の減点方式。差がない場合は10対10。一方が有利だった場合は10対9。一度ダウンをした場合や一方的に攻められた場合は10対8。ダウンを2度以上したり、KO寸前の場合は10対7となる。

10ポイントマストシステムの場合は、有利な方に必ず10点が付けられる。反則の減点は、合計点から引かれる。

3人のジャッジが3対0で勝利を支持した場合はユナニマス・デシジョン、2人が支持し1人が引き分けの場合は2対0でマジョリティー・デシジョン、2人が支持し1人が反対を支持したら2対1でスプリットデシジョンとなる。

レフェリー

試合中は選手2人とレフェリー1人の計3人がリングに上がる。レフェリーは試合を監視して裁く審判だ。

どちらかがダウンした時にはカウントを取り、立ち上がったらファイティングポーズが取れるかを確認して続行可能かを確認。ケガをした時、不慮のバッティングが起こった時は一時試合を中断させる。

またどちらかが反則していないか、グローブがほどけていないか等のチェックも常に行う。唯一試合を止められるのがレフェリー。ジャッジはリング外で試合の採点を行う3名の審判だ。

ラウンド

ボクシングの試合はラウンド制で行われる。男子の場合は1ラウンドを3分。ラウンドの間に1分間のインターバルが入る。 ラウンド数は4、6、8、10、12ラウンドの5種類あり、選手のライセンスの種類によって決まる。

日本では、12ラウンドは東洋太平洋タイトルマッチ、世界タイトルマッチの時にのみ実施される決まりになっている。

女子の場合は1ラウンド2分。ラウンド間のインターバル1分。ラウンド数は4、6、8、9、10の5種類ある。世界タイトルマッチは原則2分10ラウンドで行われる。

階級制

ボクシングでは個人の体格の公平性を考え、体重により階級を分けて対戦する。階級毎にランキングがありトップはチャンピオン。世界チャンピオンはWBA、WBC、WBO、IBFの4つの団体のチャンピオンがそれぞれ存在する。
男子の場合は、体重別に17階級に分けられている。一番軽いミニマム級は47.62キロ以下で、一番重いヘビー級は90.72キロ以上で上限はない。

グローブにも決まりがあり、ミニマム級からスーパー・ライト級(63.50キロ)までは片方8オンス(227グラム)、スーパー・ライト級(63.50キロ)以上は片方10オンス(283.5グラム)のグローブを使用する。

女子も17階級に分けられている。一番軽いアトム級は46.26キロ以下で、一番重いのはヘビー級。また女子には男子にあるクルーザー級がなく79.38キロ以上をヘビー級とし、上限はない。

グローブはアトム級からフェザー級(57.1キロ)までは片方8オンス(227グラム)、フェザー級(57.1キロ)以上は片方10オンス(283.5グラム)のグローブを使用する。