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ボクシングを始める前に知っておきたいファイトスタイルの種類

2016 10/11 18:34
Boxing In Fight
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Photo by Stokkete / Shutterstock.com

ボクシングを始めてみようかな、と思った方、ファイトスタイルはご存知ですか? ボクシングには人それぞれに向いている戦い方があるのです。 そこで、2つのスタイルと、そこから派生する3種類の構え方をご紹介します。

接近戦のボクシングスタイル、インファイト

インファイト(インファイター)は、接近戦を得意とするボクシングスタイルです。相手をKOしやすいパワータイプでありながら、一気に間合いを詰める瞬発力系のスピードも必要になります。
また、相手からの攻撃を受けることが多いので、パンチを的確にさばくディフェンス力も重要です。 インファイトに向いているのは、打たれ強く、前進を続けることができる人です。
インファイターとして有名なのは、実在の選手ではマイク・タイソンやジャック・デンプシー、マンガでは『はじめの一歩』の幕之内一歩です。

インファイトの1種、ピーカブースタイル

ピーカプースタイルは、インファイトに属するボクシングの構えで、マイク・タイソン選手が得意としたことで有名です。顎を引き、軽く握った両手で顔面をガードする構え方になります。相手のパンチをさばきながら素早い動きで間合いをつめ、ダイナマイトパンチでKOをとる戦い方です。
ピーカブースタイルに向いているのは小柄な人です。身長が低いと、防御が手薄なボディはより低い位置にあるため狙われにくく、パンチを打ちやすい顔面は両手でしっかりガードすることができます。また、小さい体は相手の懐に飛び込んでいく時も有利です。

ヒットアンドアウェーで戦うボクシングスタイル、アウトボクシング

アウトボクシング(アウトボクサー)は、距離を保ちつつチャンスをうかがい、一瞬の隙をついて攻撃し、また距離をとるという、ヒットアンドアウェーの戦法を使うボクシングスタイルです。 アウトボクシングに向いているのは、身長が高く、腕のリーチが長い人になります。
また、スタミナの高さとフットワークの軽さも重要です。アウトボクサーとして有名なのは、実在の選手ならモハメド・アリやヘナロ・エルナンデス、マンガなら『はじめの一歩』の冴木卓麻です。

アウトボクシングの1種、ヒットマンスタイル

ヒットマンスタイルは、アウトボクシングに属するボクシングの構えで、トーマス・ハーンズ選手が得意としたことで有名です。 右手を右顎につけ、左手は腹部に構えて左右に振るスタイルは、フリッカージャブの基本姿勢です。このジャブで相手の体力を削り、フリッカーパンチでKOをとる戦法が有効です。防御としてはボディへのパンチを腕でさばき、顔面への攻撃をかわしていきます。
よって、ヒットマンスタイルに向いているのは、高身長でリーチが長いことに加え、動体視力と反射神経に優れた人です。

アウトボクシングの1種、カウンターパンチャー

カウンターパンチャーは、アウトボクシングに属するボクシングの構えで、パーネル・ウィテカ選手や小林弘選手が得意としたことで有名です。 カウンターパンチャーの構えはボクシングの基本姿勢で、上半身は左手でこめかみを、右手で顎を防御するような構え方になります。下半身では常に両足のかかとを浮かせ、相手の攻撃を避けながら、いつでもカウンターパンチでKOできるようにします。
カウンターパンチャーに向いているのは、優れた動体視力を持ち、相手の戦い方を冷静に分析することができる人です。どちらかといえばパワーや身体能力に頼るより、頭脳と一瞬の隙をつく素早さで戦うタイプといえます。

まとめ

いかがでしょうか? このようにボクシングには大きく分けて2つのスタイルと3種類の構え方があります。 自分の体格や特徴に合ったスタイルで戦うことができ、一概に身長が高いから、筋肉質だから有利という世界ではありません。 あなたにピッタリなスタイルを見つけてボクシングを楽しんでくださいね。

以上「ボクシングを始める前に知っておきたいファイトスタイルの種類」でした。