【第8節GAME2】安藤誓哉が勝負所でレイアップ、ファストブレイクを決める
昨シーズン、リーグ戦王者A東京に琉球が挑んだこの試合。GAME1はA東京が76-66で琉球を退けた。A東京はロスター10人で挑んでいるが、そのうち、#10 ザック・バランスキーは右足関節捻挫という診断を受けて、試合に出場できるところまで回復はできていない。実際のところは9人でやりくりしているのが現状のよう。今回、その中でGAME2において攻守ともにアグレッシブに戦い、チームの勝利に貢献した選手がいる。#3安藤誓哉だ。
1Q、A東京は先制こそ琉球#45ジャック・クーリーのポストプレーから許したが、1on1からシュートを放った#24田中大貴、#53アレックス・カークのジャンパー、速攻から#12ミラン・マチュワンの得点などで10-5とリードする。さらにA東京は、琉球のファウルによって獲得したフリースローを確実に入れていき、14-9で1Qを終了した。
2Q、立ち上がりからA東京はマチュワンや安藤のレイアップなどで得点を重ね、23-13と優位に試合を進めるが、田中のアンスポーツマンファウルから、ファウルによるフリースローが重なり、琉球は#14岸本隆一らがしっかり決める。直後のオフェンスではクーリーがバスケットカウントを成功させて3点を加えると、優位に進めていたA東京に23-20と肉薄する。
しかし、次のポゼッションでA東京・安藤がペイントエリアへアタックし、レイアップを沈めて流れを取り戻すと田中の連続得点で、再びリードを広げていく。残り3分を切って、A東京は琉球・クーリーのリバウンドに苦しめられながらもリードを保ち、35-30で前半を折り返す。
3Q、出だしから少しずつ点差を広げていくA東京。しかし琉球・クーリーが得点し、40-33になったところで、琉球のスコアも少し動き始める。点の取り合いとなるかと思えたが、48-39で琉球#3並里成にオフェンスファウルがコールされると、流れは完全にA東京へ傾く。マチュワンがジャンパーを決めた後、琉球はエンドラインからボールを入れる事が出来ず、5秒バイオレーションに。A東京に攻撃権が移ると、田中がスクリーンを使ってミドルシュートを決める。直後の守備では、琉球#0石崎巧のシュートに対し、#15竹内譲次がブロックショットでボールを奪うと、コーナーから#11須田侑太郎が3pを沈めて55-39とリードを広げた。
琉球も流れを変えるためにタイムアウトをコールするが、A東京は安藤とマチュアンの3pなどでさらにリードを広げて、最後は安藤のブザービーターとなるフローターが決まり、66-44で最終Qへ向かう。
Ⓒマンティー・チダ
4Q、大きくリードしたA東京だったが、琉球に猛攻を仕掛けられる。このQからコートに入った琉球#34小野寺祥太が3pで先制する。さらにセカンドチャンスから#32満原優樹に得点を許すなど、66-89になりA東京・竹内がファウルをしたところでA東京がタイムアウト。
しかし、琉球の勢いはとどまることなく、#24田代直希のフリースローで1点加点した後、小野寺が激しいディフェンスからスティールに成功。そのままブレイクを決めて得点を加算する。A東京のテクニカルコーチファウルから岸本がフリースローを決めると、#4デモン・ブルックスのジャンパーと岸本の3pが決まり、A東京はリードを12点まで詰められる。
今度は琉球の流れになったかと思われたが、A東京は田中のバスケットカウントで阻止し、安藤もフリースローを2本決める。琉球・ブルックスに3pを沈められる場面もあったが、須田の好守備からマチュアンが得点を決めて14点リードまで戻す。その後は拮抗した展開となり、83-71でA東京が琉球を下してこのカード連勝。東地区首位に躍り出た。
このGAME2で、安藤は2桁得点。ペイントアタックやファストブレイクを決めて、攻守ともにチームに流れをもたらす活躍を見せてくれたのであった。