【GAME1】後半開始早々に川崎・長谷川が速攻を決めて勝利を呼び込む
川崎とSR渋谷が各地区首位同士として顔を合わせ、今後を占う意味で大きな一戦となった。今シーズン好調の川崎は、新しいゲームスタイルでリーグ戦に臨んでおり、ここまで好調のチームが対戦するとあって、どのような試合が展開されるのか注目が集まっていた。
川崎は、SR渋谷#2セバスチャン・サイズに先制され、#27石井講祐の3p、サイズのバスケットカウントなどで2-8に。流れが渋谷に傾いたかと思われたが、渋谷・#9ベンドラメ礼生のファウルトラブルから、川崎は少しずつペースを取り戻すと、#0藤井祐真の3p、#21マティアス・カルファニのフリースローでなど、1点差とする。そこから再び、渋谷に得点を許し、しばらくリードをされるものの、10-15の時点で藤井がエンドラインからファストブレイクを決めると、#27熊谷尚也が3pで同点、#35ジョーダン・ヒースのアリウープダンクで逆転する。さらに#14辻直人が3pを決め、川崎リードで20-16と1Qが終了した。
2Qに入っても、川崎の流れで試合が進む。残り7分26秒に川崎は#22ニック・ファジーカスと#21マティアス・カルファニをコートに入れ、ヒースとビックラインナップを形成。川崎・佐藤賢次HCはミスマッチを作り出し「これがうちの強みだから」と自信をもって送り出した。ビッグサイズであると、リバウンドやパス回し、シュートをする際に優位に立てる。同時に機動力の乏しさが弱点になり得るところではあるが、カルファニに至っては問題がなかったため、期待は大きかった。
しかし、この戦略を生かした展開にはできず、残り4分7秒に。川崎はヒースを下げて#33長谷川技をコートに戻すと、藤井がタフショットを決めたのをきっかけに、フリースローでの得点、熊谷の3pなどでリードを広げるが、SR渋谷も食らいつき、34-34の同点で折り返した。
Ⓒマンティー・チダ
後半、早々にSR渋谷・ベンドラメの3p、サイズのシュートで5失点するも、ファジーカスがセカンドチャンスからのジャンパーで、後半においてチーム初得点をすると流れが変わった。SR渋谷#1関野剛平のレイアップが外れた後のリバウンドから、長谷川が一気に速攻を仕掛けて38-39に。さらにカルファニのスティールからパスを受けた長谷川がアシストし、藤井の得点で逆転に成功した。川崎は、このプレーをきっかけに攻守の切り替えが速くなり自分たちのペースに持ち込むと、カルファニとファジーカスが順調に得点を重ねていき、SR渋谷にタイムアウトを請求されても、勢いは止まらなかった。ファジーカスのバスケットカウントや藤井のファストブレイクなどでリードを13点に広げると、SR渋谷はベンドラメのレイアップやカットイン、#34ライアン・ケリーの3pで一時持ち直すものの、川崎が優位のまま64-56で最終Qを迎えた。
4Q、川崎は残り6分12秒にカルファニをコートに入れて、再びビックラインナップを形成すると、SR渋谷も得点を重ねながら、ケリーを入れて、野口、サイズとビッグラインナップとする。川崎は、サイズにダンク、石井に3pを許し、最後まで接戦となるものの、川崎・カルファニの得点などで再び引き離し、粘るSR渋谷を81-74で退けた。