チャンスをつかんだ秋田・保岡
初年度はベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷#9)、昨季は馬場雄大(アルバルク東京#6)が輝いたBリーグの新人王。
有望な若手の登竜門で、両名ともに日本代表候補に選出されており、毎年誰が獲得するのか楽しみな賞だ。
シーズン半分を折り返し、ここで候補選手の活躍ぶりを見ていこう。
今季の新人はここ2年に比べて小粒な印象だが、その中で最もタイトルに近いのは秋田ノーザンハピネッツ#24保岡龍斗だろう。
保岡は特別指定選手時代を含め、在籍3年目になる188cmのフォワード。
柏高から江戸川大と、決して学生のエリート街道を走ってきたわけではないが、大学でスコアリング能力が開花し、U-24日本代表候補に選ばれるなど大きく成長を遂げた。
正式なルーキーとして迎えた今季序盤はベンチ出場が続いていたが、3Pシュート6本を含む23得点を挙げて勝利に貢献した11月24日の三河戦以降、出場時間が増加。まだ波はあるが、12月以降は1試合平均8得点、得点2桁超えも12試合中5試合と完全にチャンスを自分のモノにしている。
保岡は3Pシュートを得意としており、フィジカルの強さも魅力。秋田には生粋の日本人スコアラーが不在だったため、チームにとっても大きなプラスだ。
現在の調子やチーム状況を考えても、成績はこれからも向上していくだろう。