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日本代表の登竜門! 新人王争いの行方は?【Bリーグ】

2019 1/12 11:00SPAIA編集部
バスケット選手,イメージ画像,ⒸShutterstock.com
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チャンスをつかんだ秋田・保岡

初年度はベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷#9)、昨季は馬場雄大(アルバルク東京#6)が輝いたBリーグの新人王。 有望な若手の登竜門で、両名ともに日本代表候補に選出されており、毎年誰が獲得するのか楽しみな賞だ。 シーズン半分を折り返し、ここで候補選手の活躍ぶりを見ていこう。

今季の新人はここ2年に比べて小粒な印象だが、その中で最もタイトルに近いのは秋田ノーザンハピネッツ#24保岡龍斗だろう。 保岡は特別指定選手時代を含め、在籍3年目になる188cmのフォワード。 柏高から江戸川大と、決して学生のエリート街道を走ってきたわけではないが、大学でスコアリング能力が開花し、U-24日本代表候補に選ばれるなど大きく成長を遂げた。

正式なルーキーとして迎えた今季序盤はベンチ出場が続いていたが、3Pシュート6本を含む23得点を挙げて勝利に貢献した11月24日の三河戦以降、出場時間が増加。まだ波はあるが、12月以降は1試合平均8得点、得点2桁超えも12試合中5試合と完全にチャンスを自分のモノにしている。

保岡は3Pシュートを得意としており、フィジカルの強さも魅力。秋田には生粋の日本人スコアラーが不在だったため、チームにとっても大きなプラスだ。 現在の調子やチーム状況を考えても、成績はこれからも向上していくだろう。

学生時代に実績のある選手たちがどこまで食い込めるか?

一方、保岡の対抗馬となるのは学生時代に豊富な実績を誇る選手たちだ。

まずはサンロッカーズ渋谷#14杉浦佑成。世代別の日本代表を経験しているスコアラーで、内外角から得点できるPFとして名をはせた。 しかし、特別指定選手でSR渋谷に入団した一昨季、昨季と出場機会が与えられず悔しい思いを経験。 そして迎えた今季もSFにアジャストできず苦しい序盤戦となった。それでも与えられたコーナー3Pシュートをコンスタントに沈められるようになった。 課題の外角ディフェンスの克服や攻撃のバリエーションを増やして、今以上に存在感を発揮したいところだ。

九州電力を退社し、Bリーグに飛び込んだ三遠ネオフェニックス#4寺園脩斗も候補の1人。 シーズン当初は正ガードの#15鈴木達也のけがでスタメンに名を連ね、得意のフローターを含めた攻撃力の高さでチームを引っ張った。鈴木が復帰してからは控えとなったが、オフェンス以外でもファウルも辞さないディフェンスで存在感を発揮。 チームは苦しい状況が続いているが、起爆剤として活躍を続けたいところ。

またローテーション入りし、数字に現れないディフェンスなどで貢献している富山グラウジーズ#25葛原大智も今後の活躍次第では、3選手に続く候補になれるはず。

ここで紹介した選手以外はまとまった出場時間を得ておらず、新人王争いはこの4選手に委ねられそうだ。