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新潟が守備向上で首位快走 上江田加入で安定感も【Bリーグ中地区】

2018 12/13 15:00SPAIA編集部
バスケット選手,ⒸShutterstock.com
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ディフェンスで強みを増し 新潟が首位をキープ

今季のBリーグも1/3が終了し、上位と下位の差がはっきりし始めてきた。そこで地区ごとの18クラブの戦績から、好調の要因や改善点を探ってみたい。第2弾は中地区。

“予想外”というフレーズは適切ではないかもしれないが、川崎ブレイブサンダースやシーホース三河という強豪がいる中地区の首位を走っているのは新潟アルビレックスBBである。

新潟はBリーグが始まってからの2年間、地区優勝もチャンピオンシップの出場もなく、日本初のプロクラブでありながら、苦しい戦いが続いていた。

しかし今季は最大の課題であったディフェンス難を克服。2年連続リーグ17位で、80を超えていた失点は同8位の73.2点まで減少。これまでは2年連続でリーグの得点王に輝いた#54ダバンテ・ガードナーを軸としたハイスコアゲームに持ち込むしかなかったが、今季はロースコアゲームでの勝利も目立つ。

その象徴が昨季の王者・アルバルク東京と対戦した12月8日の試合。前半は相手のペースになったが我慢強く食らい付き、後半に入ってじわりじわりと差を詰めた。その結果、4Q に#34ラモント・ハミルトンの活躍で逆転すると、そのまま68−63で勝利した。

昨季までの新潟では考えられないような展開だが、各クラブのエース級が揃うSFを守ることができる#22上江田勇樹の加入が大きい。この試合も上江田自身は無得点に終わったものの、#6馬場雄大や#24田中大貴の動きを制限する働きを見せた。

これ以外にも、その選手がコートに立ったときの点差を示す+/−において、上江田は得点が低いにも関わらず、+になっていることが多い。つまり点差を離している時間帯には上江田がコートに立っているということだ。

上江田に#3柏木真介、ハミルトンの活躍もあり、新潟は安定感のあるチームに変貌を遂げたのだ。

追い掛ける川崎と三河はメンバー編成に明暗

一方、2位の川崎は浮き沈みこそあるが、大黒柱の#22ニック・ファジーカスが復帰してからは調子を上げてきた。

ただ昨季の平均得点82.4点から今季は74.6点に大きく低下。オフェンスの立て直しを図りたいところだが、シューター#14辻直人がケガで戦線を離脱したことは痛い。辻はシュートを打たなくてもシューターとしての脅威を相手に与えることができるため、不在となればマークがファジーカスに集まることが容易に想像できる。

辻の代わりにスタメンになっている#0藤井祐眞や#21バーノン・マクリンの奮起が必要不可欠だ。

また3位の三河は、橋本竜馬(琉球ゴールデンキングス)、比江島慎(ブリズベン・ブレッツ)の移籍により、ここ数年で最も厳しいシーズンとなっている。

外国籍選手は力を発揮しているものの、日本人選手は#14金丸晃輔頼みになっており、勝敗は金丸の得点次第になっている。

ただ、ここに来て拓殖大を中退した#30岡田侑大が加入。高校時代から得点力は折り紙付きで、三河のバスケットとフィジカルの違いに慣れてくれば確実に戦力になれる力を持っている。まだ20歳なだけに、シーズン中の成長も十分見込めそうだ。

富山は勢いが減退 三遠と横浜はテコ入れを図る

序盤は好調だった富山グラウジーズだが、5割ぎりぎりの成績まで勢いが減退した。

原因は攻防ともにあるが、ハイスコアゲームを目指している中で、オフェンスがかみ合っていないことが多い。#0レオ・ライオンズ、#11宇都直輝、#34ジョシュア・スミスと得点力のある選手が多いだけに、他の選手も絡めた“バランス”が鍵を握る。

シーズン当初から下位に沈む三遠ネオフェニックスと横浜ビー・コルセアーズは外国籍選手を入れ替えた。

三遠は一昨季旋風を巻き起こした#1ジョシュ・チルドレスが復帰。まだコンディションが上がり切っていないが、ここからの活躍は期待できる。ただ家庭の事情とはいえ#2ロバート・ドジャーの退団は痛手だ。

リーグワースト84.1失点の横浜はディフェンスの改善が急務。基本的にコミュニケーション不足から失点をしているケースが大半で、チームケミストリーの構築が最善の方法かもしれない。

とはいえ、この中地区は上位と下位の差が最も小さく、これからの状況次第で順位が変わる可能性は大いに高い。その中で新潟が真の強豪になれるかも注目で、非常に興味深い地区になっている。

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