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Bリーグオールスター2019は富山で開催 富山にゆかりの選手が勢ぞろい

Bリーグ,オールスターメンバー発表,Ⓒマンティー・チダ
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Ⓒマンティー・チダ

3回目のオールスターゲームは富山市総合体育館で開催

Bリーグは2019年1月19日に開催する「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2019」に関する記者会見を、羽田空港第一旅客ターミナル6階ギャラクシーホールで実施した。

「B.LEAGUE ALL-STAR GAME」は第1回目を国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)、第2回目を熊本県立総合体育館(熊本市)で開催し、これで3回目となる。今回は富山市総合体育館(富山市)を舞台に「革新的なSTYLEで開催地域から日本を元気にしていく」という意味を込めた「B.STYLE」をテーマに掲げ、様々なエンターテイメントを駆使して、スター選手の競演に華を添える。

Bリーグ,オールスターメンバー発表,Ⓒマンティー・チダ

Ⓒマンティー・チダ

昨季の順位をベースに「B.BLACK」「B.WHITE」に分かれて試合は行われる。事前にファン投票、Bリーグ推薦で選出された選手は以下の通り。

【B.BLACK】
(ファン投票)
#0  田臥勇太(栃木ブレックス)3年連続3回目
#13  渡邉裕規(栃木ブレックス)初選出
#6  馬場雄大(アルバルク東京)(キャプテン)2年連続2回目
#4  ジェフ・ギブス(栃木ブレックス)初選出
#22  ライアン・ロシター(栃木ブレックス)2年ぶり2回目
(B.LEAGUE推薦)
#24  田中大貴(アルバルク東京)3年連続3回目
#9 ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)初選出
#1  川村卓也(横浜ビー・コルセアーズ)3年連続3回目
#31 城宝匡史(ライジングゼファー福岡)初選出
#3  並里成(琉球ゴールデンキングス)初選出
#33  アイラ・ブラウン(琉球ゴールデンキングス)2年連続2回目

【B.WHITE】
(ファン投票)
#2  富樫勇樹(千葉ジェッツ)3年連続3回目
#7  篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)2年連続2回目
#14 金丸晃輔(シーホース三河)(キャプテン)2年ぶり2回目
#24  大塚裕土(富山グラウジーズ)2年連続2回目
#22  ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)3年連続3回目
(B.LEAGUE推薦)
#11  桜井良太(レバンガ北海道)(キャプテン)2年ぶり2回目
#9  白濱僚祐(秋田ノーザンハピネッツ)2年ぶり2回目
#21  ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)初選出
#54  ダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB)2年連続2回目
#11  宇都直輝(富山グラウジーズ)3年連続3回目
#8  張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)3年連続3回目

※背番号は所属チームの表記、オールスターゲームで変更の可能性あり。

両チームのHCは、B.BLACKはルカ・パヴィチェヴィッチ(アルバルク東京)、B.WHITEは大野篤史(千葉ジェッツ)が務める。

「SNS投票」で岸本、水戸を選出

記者会見の会場では、ファン投票・リーグ推薦以外で、両チームそれぞれ最後の1人を決める「SNS投票」の結果が発表された。B.BLACKは#14岸本隆一(琉球ゴールデンキングス)、B.WHITEは地元富山県出身で富山グラウジーズ一筋の「ミスターグラウジーズ」こと、水戸健史(富山グラウジーズ)が選出された。岸本は2年ぶり2回目、水戸は初選出。

水戸健史,AVATAR,Ⓒマンティー・チダ

Ⓒマンティー・チダ

初選出となった水戸は、富山から「AVATAR」で登場した。「AVATAR」とはVR、ロボティクス、センサー、ハプティクス(触覚)等を組み合わせたANAホールディングス株式会社の主導で開発を進めるテクノロジー。異なる複数の場所に設置した遠隔操作可能なロボットに接続し(この日であれば、富山から記者会見場の羽田空港に接続)、あたかも自分がその場に存在し、物理的に物を動かしたり触れたりすることを可能にする。

「AVATAR」を通して画面に映し出された水戸は、笑顔で登場する。「皆さんの投票で選ばれて大変うれしい」と投票したファン・ブースターに感謝した。「AVATAR」の操作について問われたときは「記者会見場に行っているような感じ」と話す。「派手なプレーは試合中しないが、ダンクシュートで目立つなどやってみたい」と話す。

お膝元の富山を中心に、富山の選手が中心になり、水戸のオールスター選出をバックアップした。「富山が大好き」と発言した水戸は「富山が盛り上がるように、一生懸命盛り上げていきたい」と意気込みを語る水戸は、当日どのようなパフォーマンスを見せるのか注目したい。

そして、今回選出された選手の半分は富山にゆかりのある選手だった。水戸・馬場は富山県出身。富山グラウジーズ所属経験として括れば、bjリーグ時代に富山のエースだった城宝、そしてブラウンもそうだ。現在所属する宇都、大塚も地元開催で気合が入っているに違いない。

「B.BLACKのモッパー」に富山県出身・馬場雄大

両チームのスターティング5が顔をそろえ、それぞれ決意表明を行った。B.BLACKで最多投票を集めた馬場は、B.WHITEの金丸と共にキャプテンを務める。B.BLACKスターティング5の面々は、田臥・渡邊・ロシター・ギブス・馬場と並び、馬場以外は全員栃木ブレックス所属の選手だった。

司会者から田臥に「栃木ブレックスが5人中4人を占めたことに対しては?」と問われた時、田臥はすぐに馬場へ「どうですか?」とマイクを向けた。すると、馬場は低い声で「やりづらい」と本音。「最初決まった時は『まじか?』と思った。チーム栃木で頑張りたい」と会場の笑いを誘った。

馬場雄大,Ⓒマンティー・チダ

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馬場は、昨年も最多得票を得てオールスターに選出されていたが、けがの為オールスターのコートでプレーすることはできなかった。「田臥さんからパスをもらってアリウープとか、ダンクにこだわりたい」と意気込みを語る。

初選出となった渡邊からも「真面目で、地元富山出身なので全力で応援します」とエールが送られる場面もあった。誰が馬場にパスを供給するのか気になる所だ。

そして、様々なお題が書かれた「公約ルーレット」を回す企画があった。キャプテンである馬場がB.BLACKを代表してルーレットを回した結果「○○選手がモッパーになる」に当たり、ロシターが「馬場選手がモッパーにふさわしいと思う人?」とB.BLACKの選手に挙手を求めたところ馬場以外が手を上げた為、多数決で「馬場選手がモッパー」になる事も決まった。

馬場は「やるからには勝ちに行きたい。みんなで楽しめたらよい。富山の方には、富山の地で生まれた僕を応援してほしい」とファンやブースターにアピールした。先日、富山で開催されたワールドカップアジア2次予選WINDOW5では、大車輪の活躍を見せた馬場が、今度はBリーグのスター選手と共に、地元に雄姿を見せたいところだ。

総合演出プロデューサーに加藤ミリヤ

オールスターゲームのもう一つの見どころが、エンターテイメント。今回、オールスターゲームの総合演出プロデューサーに抜擢されたのが、シンガーソングライターの加藤ミリヤ。日本のスポーツイベントでアーティストが総合演出を手掛けるのは異例である。

今季のオールスターは3回目という事もあり「3」がキーワード。オープニングアクトでは、加藤の他にHIPHOPの「SWAY」と、今季のBリーグテーマソングを歌っている4人組ロックバンド「SPYAIR」の計3組が登場し、選手入場から会場を盛り上げる。

加藤自身もバスケ経験者であり、昨季のチャンピオンシップファイナルを横浜アリーナで観戦していた。

加藤ミリヤ,Ⓒマンティー・チダ

Ⓒマンティー・チダ

「より高い音楽性で、相乗効果を生み出し、Bリーグが掲げるエンターテイメントとして楽しい世界観を表現できるようにしたい。今回は『3』がキーワードなので『現在・過去・未来』と色々な切り口で表現していきたい」と構想を語った。続けて「『BREAK THE BORDER』というテーマがあるので『ホップ・ステップ・ジャンプ』でオールスターそのものを考えている。3組のアーティストを贅沢使いしたいという事で、3組によるマイクリレーもできれば」と構想を明かす。

大河チェアマンも「初年度からBリーグもエンターテイメント性の追求を掲げてきたが、まさに加藤さんによるエンターテイメント性のあるオープニングができるのでは」と期待を寄せる。

この他コート上には、ダンクコンテストや3ポイントコンテストに加え、スキルチャレンジが初登場。B1全クラブのマスコットも勢ぞろいし、座席から出前が取れる『出前館シート』が発売されるなど、規格外のエンターテイメントをオールスターゲームのコート内外で楽しむことができる。「BREAK THE BORDER」にふさわしい革新性あふれるオールスターゲームに期待したい。