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Bリーグ2018−19シーズン 注目のヤングスターたち

2018 11/11 15:00SPAIA編集部
バスケット,ⒸShutterstock.com
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日本人エースとして活躍を続ける名古屋D・安藤

今季絶好調なのが名古屋ダイヤモンドドルフィンズ#9安藤周人だ。ルーキーシーズンだった昨季も1試合平均8得点を挙げ、高い得点力の片鱗を見せていたが、今季は15.1得点と倍近くのステップアップ。得意の3Pシュートはリーグトップの50.0%という高い確率を残しながら、3Pシュート成功数も最多。さらにはドライブでも得点を量産し、日本人3位の平均得点を記録している。

そんな姿に、自身もシューターでかつて名古屋Dの前身三菱電機で背番号9を付けていた梶山信吾ヘッドコーチは「日本代表になっていてもおかしくない」と太鼓判。今季、このまま好調が続けば日本代表入りをしても申し分ない成績で、攻撃力が魅力の名古屋Dに欠かせない選手に成長した。

秋田の攻防の柱は24歳の同学年ガードコンビ

今季B1に返り咲いた秋田ノーザンハピネッツを引っ張るのは、同学年ガードコンビ#17中山拓哉と#34小野寺祥太。

2年目の中山は独特なリズムと強靭なフィジカルを武器にドライブや速攻で得点を挙げられるガード。アシストパスも魅力で、ここまで平均5本を記録している。

ただそんなオフェンスよりも優れているのが、スティールを含めたディフェンスだ。洞察力が素晴らしく、相手の動きやボールの行方を瞬時に察知し、ボールを奪って速攻につなげる。

昨季はB2スティール王に輝き、今季もリーグトップの2.5本。上位が身体能力の高い外国籍選手が多い中、見事な成績を残している。

一方の小野寺は盛岡南高校卒業後、直接プロ入りしたため、キャリアは今季で6年目。地元の岩手で長年プレーした後に、昨季秋田に移籍をしてきた。

小野寺はアグレッシブな攻撃が持ち味で、戦う舞台がB1に変わった今季も平均9得点を挙げている。

スピードを生かしたドライブを得意としながらも、年々外角シュートの精度も上げてきており、まだまだ発展途上の選手だ。

B1に復帰し、チームは苦しい戦いを強いられているが、中山と小野寺の若いガード陣の活躍は明るい話題になっている。

成長著しい京都・晴山

昨季、川崎ブレイブサンダースから京都ハンナリーズに移籍した#7晴山ケビン。見事スタメンを勝ち取ったが、今季はさらなる活躍でチームをけん引している。

移籍1年目の昨季途中からスタメンに名を連ねるようになったものの、課題のディフェンスを改善できず終盤はベンチに退くことが多かった。しかし今季はディフェンスで成長の跡が見られるように。日本人ビッグマン不在というチームの台所事情も理解し、リバウンドなどで体を張るシーンも増えてきた。

そしてディフェンスの活躍で、得意のオフェンスでも存在感をさらに発揮するようになり、得意の3Pシュートを軸に昨季より倍近い平均得点を推移(5.5→10.5)。

#32ジュリアン・マブンガ、#50デイヴィッド・サイモンに頼りがちな得点を、晴山が援護射撃し、シーズン前に不祥事が続いた京都が勝率5割以上を維持する立役者になっている。

そのほか、オフェンス好調の大阪エヴェッサ#20合田怜やスタメン起用が増え、今後の成長が期待されるサンロッカーズ渋谷#14杉浦佑成、外回りの選手ながらリバウンドの強さが光る新潟アルビレックスBB#16渡辺竜之佑など楽しみな選手は多い。

今後の彼らの活躍がチームの勝敗に直結していくことは間違いない。