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【Bリーグ第1節】川崎ブレイブサンダース、大黒柱不在も開幕連勝発進

2018 10/10 12:32マンティー・チダ
Bリーグ開幕戦・千葉ジェッツ対川崎ブレイブサンダース
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Ⓒマンティー・チダ

【DAY1前半】激しい守備から速い攻撃で千葉が3点リード

Bリーグ1部は10月4日に先出し開幕戦として、川崎ブレイブサンダース(以下、川崎)と千葉ジェッツ(以下、千葉)の試合が行われた。結果は81-72で川崎が勝利。千葉はホームである船橋アリーナの歓声を背に戦いながらも黒星スタートとなった。

立ち上がり、千葉は#34小野龍猛が得意のポストプレーで先制点を狙うが外れる。さらに#1ジョシュ・ダンカンのスティールから始まったアウトサイドからの3pシュートや、オフェンスリバウンドを獲得してからのシュートも決められずにいた。一方川崎は、#14辻直人の3pシュートで先制点を挙げると、順調に得点を重ねていき8点のリードをする。

残り7分を切って、千葉の今季初得点を#2富樫勇樹がレイアップシュートで決めると、カウントワンショットも成功し、追い上げ態勢に向かう。しかし川崎は、新外国籍選手#21バーノン・マクリンがダンクなどで4得点を決めて、さらにリードを広げる。終盤、千葉の#21ギャビン・エドワーズらが得点するものの、川崎も#0藤井祐眞の速攻で点差は詰まることなく1Qが終了した。

2Qに入って千葉は持ち味の、激しい守備からの速い攻撃を見せる。まず、#10アキ・チェンバースのスティールからギャビン・エドワーズがファストブレイクとなるダンクを叩きこむと、今度はギャビン・エドワーズのスティールから、#27石井講祐のファストブレイクで逆転に成功。#3マイケル・パーカーが追加得点すると、18-21となった川崎はたまらずタイムアウトを請求する。

千葉はその後もペースを握り、石井の3pシュート、パーカーのレイアップでリードを保ちオフィシャルタイムアウトを迎える。残り3分から川崎は、#7篠山竜青の得点などで3点差まで詰め寄り、千葉は残り1:39でタイムアウトを請求する。しかし点差を埋めることが出来ないまま前半が終了した。

Bリーグ開幕戦・千葉ジェッツ対川崎ブレイブサンダース

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【DAY1後半】藤井が果敢に攻めて川崎が逆転 開幕戦を勝利で飾る

後半、小野の3pシュートで千葉は5点リードをするが、このあたりから雑なプレーが続く。

川崎・辻にレイアップを許し、次の守備で千葉・石井がアンスポーツマンファウルを宣告され、川崎に流れが傾く。新加入#31シェーン・エドワーズがダンクで勢いをつけると、さらに速攻から得点を稼ぎ、今度は川崎が3点リードする。千葉はタイムアウトを請求して立て直しを図り、一時は点差を詰めたものの、ミスが目立ちそのまま終盤に向かう。その後も川崎は得点を重ねて3Qを終える。

4Qは川崎のリードが8点に広がり、残り8:06に千葉はタイムアウトを請求。千葉はポストプレーからギャビン・エドワーズと、ギャビン・エドワーズのアシストを受けたチェンバースが得点を獲得。しかしここから再びミスが目立ち、石井がシュートモーションで躊躇する場面や、エドワーズのオフェンスファウルで流れを悪くし、川崎に追加点を許す。

千葉は小野のレイアップや富樫の3pシュートで追い上げようとするが、点差を埋めることが出来ず、川崎が81-72で勝利を飾った。

Bリーグ開幕戦・千葉ジェッツ対川崎ブレイブサンダース

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ファジーガス不在も「当事者意識」を持った川崎ブレイブサンダース

6日にも同じカードが組まれ、68-66で川崎が連勝した。

この2試合、#22ニック・ファジーカスは欠場していた。北卓也HCは「状態が100%ではないので、私の判断で出場させなかった」とコメントした。しかしながら、本番ではこれがプラスの方向に動いた。

前身のNBL(ナショナルリーグ)時代は、辻とファジーカスの2枚看板で3シーズン中2度のリーグ優勝を果たした。当時は攻撃面において、二人に預ければ絶対的なものがあった。そしてBリーグ初年度に篠山が、昨シーズンは藤井が攻守に期待できる選手としてブレイクしたが、どこかで「苦しい時はニックに預ければ」という考えがチーム全体に漂っていた。

しかし、川崎はファジーカスの欠場で「苦しい時のニック頼み」が出来なかった。シーズンオフの間も篠山・辻は代表活動で、ファジーカスも代表活動後は、左足関節遊離体摘出手術を受け、チームから離れていた。

開幕戦となった当日は、新外国籍選手も含め、全員でボールを共有しアップテンポな試合運びを展開した。「ニックに頼れない。自分たちで役割を全うしないといけない」まさにチーム全体に“自分たちでやらなければいけない”という「当事者意識」が大きく浸透したのではないかと感じる。

北HCは「走ることでイージーなポイントからショットを決めていた。藤井が積極的にアタックし、篠山もズレを作ってアシストしてくれた」と評価した。川崎はBリーグになってから開幕戦は初勝利。代表活動で遅れて合流する選手とのチーム作りに時間が無く、これまでも開幕当初は万全に迎えられなかった。

今季もW杯アジア2次予選を戦った篠山・辻が遅れて合流し、例年と同じく時間がない中で開幕戦を迎えていた。「もしニックがいたら、練習時間が少なくてうまく連携をとれていなかったかもしれない。でも今回はバーノンとシェーンがずっとやってくれていたので、そこが機能したのかな」とファジーカス不在の中、指揮官は手応えを感じていた。

「当事者意識」がチーム全体に芽生えて、私たちの前で進化した姿を見せてくれた。新生川崎ブレイブサンダースは、今季こそ王者奪取に向けて邁進する。

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