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新潟・五十嵐はシーズン通して高パフォーマンス SPAIA編集部が独断と偏見で選ぶ Bリーグベスト5〜PG編〜

2018 7/22 14:30SPAIA編集部
バスケットボール,ⒸShutterstock.com
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驚異のアシスト数を残した宇都と並里

“司令塔”と言われ、攻撃を司るポイントガードというポジションにおいて、最も活躍が分かりやすい数字がアシストだ。主に自身のパスで味方が得点すれば記録されるアシストだが、今シーズンからその基準が緩和。

シュートにつながるドリブルや、自身のパス後に味方がシュートファウルを受け得たフリースローを決めた状況でもアシストが付くようになった。そのため今シーズンの各選手のアシスト数は軒並み増加。中でも富山#11宇都直輝、滋賀#7並里成は平均7本を記録している。

昨シーズンに続きアシスト王を獲得した宇都は、7.7本と8本に近い数字を稼いだ。その多くは得意のドライブから生まれたもので、学生時代からの“まずは自分で”という積極性を維持しながら、味方の得点をクリエイトしている。また、得点においても日本人1位の17.0得点を記録し、単純計算ではあるが宇都は35点近く得点に絡んでいることになる。富山のチームの平均得点は77.4だから、およそ半分が宇都から生まれた得点なのである。

得点とアシストでは立派な数字を挙げているが、ターンオーバーは多く今後の課題ともいえる。平均3.2本とリーグワーストで、これはチームを勝利に導けていない部分に起因する(24勝36敗)。来季以降は積極性を出しながら、ターンオーバーを減らしたいところだ。

一方、並里は同2位の7.4本を挙げた。宇都同様、並里も得点力が高く、12.2得点を記録している。どちらも素晴らしい数字ではあるが、こちらも宇都と同じようにターンオーバーが多いのが玉にキズ(2.6本)。しかしスティール平均が日本人選手トップの1.5本と、ディフェンスでも存在感を発揮しているのは大いに評価できる。

このオフには琉球に復帰し、#0橋本竜馬、#14岸本隆一とどのようにタイムシェアをしていくか注目だ。

大ベテランは多くの部分で高水準の成績

出場時間はチームスタイルや選手層によって異なり、選手に求められることもチームごとに違うのだが、ポイントガードに求められるのは“安定感”と 共通している。ボール運びやゲームメイクなどボールを保持する時間が長いため、ミスの少なさはオフェンスを展開する上で重要になる。

その指標はターンオーバーの数で分かるが、並みいる司令塔の中でも新潟#7五十嵐圭は平均出場時間30分を超え、中でもターンオーバーの数は2.3本となっている。宇都の34.5分で3.2本、並里の27.9分で2.6本からもわかるように、五十嵐の安定感は群を抜いている。

今年38歳を迎えたベテランガードだが、若い頃は類い稀なスピードとアクロバティックなプレーで、どちらかというと“魅せる”選手だった。現在は年々熟練度が増し、地元の新潟に移籍してからも主力として活躍。ターンオーバーの少なさだけでなく、得点やアシストも高水準な上に全60試合に出場。攻撃のブレインである司令塔の欠場の少なさは、チームバスケットの中で大きな要素だ。

他にも、ベスト5を受賞した千葉#2富樫勇樹や#7篠山竜青など代表クラスの選手はいるが、今回の企画である“数字”の部分でいえば、宇都、並里、五十嵐に候補は絞られてくるだろう。

特にポイントガードとしての貢献度と安定度を考えれば、今季の“数字で選ぶ”ベスト5は五十嵐がふさわしいのではないか。チーム事情によって出場時間や役割が違うため、数字で全てを測ることはできない。ただ30分以上の出場時間でターンオーバーの数とリーグ3位のアシスト数などは特筆すべきことであり、この企画では五十嵐を今季のベスト5PGとして選定する。

※所属は2017−18のもの

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