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千葉がファイナル進出。ホームアドバンテージを味方に我慢の勝利【B.LEAGUE セミファイナル】

千葉ジェッツVS琉球ゴールデンキングスⒸマンティー・チダ
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Ⓒマンティー・チダ

初のファイナル進出

5月20日、船橋アリーナでB.LEAGUEチャンピオンシップ 2017-18 セミファイナル千葉ジェッツ対琉球ゴールデンキングス第2戦が行われた。ホームの千葉が74-61で琉球を下し、初のファイナル(決勝)進出を決めた。千葉は5月26日に行われるファイナルで、Bリーグ王座を懸けてアルバルク東京と対戦する。(SPAIA編集部)

【GAME2前半】エドワーズとライオンズのファウルが重なるが、千葉がわずか2点リードで前半終了

立ち上がりからスコアが動かず、残り4分ぐらいまで五分の戦いを見せた両チーム。琉球の#33アイラが勝ち越しとなるシュートを沈め波に乗るかと思われたが、#14岸本のディフェンスファウルで1Qチームファウル4つ目となり、再び膠着状態に。そして千葉も、富樫がスティールを決めるも得点に結びつかない。

残り1分を切って、千葉の#8ライオンズがブロックショットを入れて攻撃権を獲得。琉球の#0石崎がアンスポーツマンライクファウルを受け、千葉にフリースローと攻撃権を献上する。
フリースローシューター#2富樫は2本揃えたものの、その後の#31原のシュートは琉球#12マーティンのブロックショットに阻まれた。その直後、千葉の#3パーカーがスティールでボールを奪い、ライオンズのシュートで同点に。そして同点のまま1Qを終了した。

#27石井のカットインで2Q先制に成功した千葉だったが、琉球の#24田代がバスケットカウントとなる3点ショットを決めてすぐにリードを奪う。その後、千葉はライオンズのダンクで逆転し、直後に原も好守備を見せる。ところが、#11西村のオフェンスファウルなどでチームファウルが増え、残り7:42で原のディフェンスファウルがチームファウル5回目のコールとなってしまう。

両チーム2回の攻撃権を得点で終えることに成功すると、千葉の#21エドワーズが個人ファウル3回目となるオフェンスファウルの宣告を受け、パーカーと交代。一時は逆転を許した千葉だったがオフィシャルタイムアウトを挟んだ後、ライオンズの3pシュートで再び勝ち越しに成功する。
しかし琉球のタイムアウト後に、オフェンスファウルを受けてしまったライオンズの個人ファウルが3回目となり、千葉はファウルトラブルに陥ってしまう。

優位に立った琉球だったが、得点はマーティンのフリースロー2本にとどまりリードを広げることはできない。一方、千葉は石井に代り富樫をコートに入れ、ツーガード(ポイントガードが2人コートに立っている状態)とする。ライオンズのレイアップに続き、富樫のレイアップを最後に千葉が2点リードで前半を折り返した。

千葉ジェッツVS琉球ゴールデンキングス

【GAME2後半】琉球も自慢のディフェンスで粘りを見せるが、富樫のファストブレイクが炸裂し千葉がファイナル進出

後半に入っても拮抗した展開は続き残り6:33で千葉は、ライオンズが4回目の個人ファウルを受けてしまったためエドワーズと交代。琉球も自慢のディフェンスで相手の得点を最小限にとどめるものの、点を稼ぐことはできない。残り1:31に千葉は、富樫が鮮やかなスティールからファストブレイクを成功させた。
対する琉球はタイムアウトを請求する。千葉はこのタイミングで西村をコートに入れ、再びツーガードとした。しかしここで、琉球の#30アームストロングと#14岸本が連続でシュートを決め逆転に成功。結果琉球が1点リードで4Qに向かうことに。

エドワーズの得点を皮切りにリードを奪う千葉だが、そのエドワーズが個人ファウル4回目となるオフェンスファウルを受けてしまう。そのためここからは、主将#34小野が得意のポストプレーで流れを引き寄せようとする。
しばらくは得点を稼げなかったものの、残り5:08に小野がシュートを決めたため、琉球の佐々HCは我慢できすにタイムアウトを請求。小野はタイムアウト後、得意のポストプレーからチーム66点目となるシュートを入れ、そのままオフィシャルタイムアウトに突入した。

オフィシャルタイムアウト後、琉球のアームストロングにダンクを決められタイムアウトを請求した千葉。パーカーの個人ファウル4回目となり、4Qでのチームファウルが5回目となるディフェンスファウルをコールされたため琉球にフリースローを献上することに。しかし岸本が2本とも外してしまい、琉球は流れを取り戻すことができない。
残り1:21でタイムアウトを請求した千葉は直後、ライオンズが攻撃でパスミスをしてしまい琉球に攻撃権を渡すことに。そして琉球のマーティンがポストプレーからの得点で3点差に詰める。
ところが残り0:27、先程の汚名返上と言わんばかりのライオンズの3pシュートで千葉の勝利が決定した。

セミファイナルGAME2は千葉が琉球を72-64で下し、リーグ戦初のファイナル進出を果たした。ファイナルはアルバルク東京と横浜アリーナで対戦する。

千葉ジェッツVS琉球ゴールデンキングス

ファウルトラブルの中、ボールに対して執着し続けた千葉・パーカー

ロースコアーゲームに終わったGAME2。スコアから、ディフェンスに自信をもつ琉球のペースだったことが伺われる。どうにか前半リードで折り返したとはいえ、前半終了の段階でエドワーズとライオンズが3回目の個人ファウルをコールされており、これらのファウルが後半以降のファウルトラブルに繋がっていった。

この日のヒーローはいったい誰かと考えてみた。富樫のスティールからファストブレイクが決まった3Q終盤は、会場を大きく沸かせた。
またGAME2ここまで無得点だった小野が、4Qのオフィシャルタイムアウト前に得意のポストプレーを決めたことで、船橋アリーナのボルテージは最高潮に達した。

華やかに会場が湧くシーンが終盤に続いた一方、このような展開につながるよう我慢を重ねながら人一倍ボールに執着する選手がいた。それがパーカーだった。
大野HCが「この2日間、ボールに対する執着心がすごかった。取れそうもないようなリバウンド、ルーズボールをスティールしてくれて、タフに戦ってくれたおかげで、琉球のオフェンスのポゼッションを増やさせなかったところも勝因」と手放しでパーカーを評価した。

インサイドの要であるエドワーズとライオンズがファウルを重ねていく中、パーカーは終盤に個人ファウル4回目を受けた。しかし出場時間は33:30と小野に次いで2番目、得点はライオンズに次いで2番目、リバウンドに関してはチームトップの11個、またタイトルを獲得したスティールは4本決めている。

パーカーは「難しい時間帯はファイナル4まで来ると必ずあると思う。3Qで琉球が修正をしてきて、とてもうまくいっていた。1点差まで詰められる場面があり、ここでもう一度自分たちで見つめなおす作業をし、修正して4Qに臨んだ」と話す。

パーカーの献身的なプレーは、チームの勝利に大きな助けとなる。ファイナルでも経験豊富なベテランのプレーに注目したい。

千葉ジェッツVS琉球ゴールデンキングス

「ホームアドバンテージはすごく大事。チームとしても成長できた」千葉・小野

主将の小野は、以前からチャンピオンシップにおけるホームアドバンテージの重要性を強調していた。今回もクォーターファイナルとセミファイナル、計5試合ホームコートの船橋アリーナで戦った。昨季はチャンピオンシップに進出したものの、ホームアドバンテージを獲得できず、アウェイで後に王者となった栃木に敗れて悔しい想いをしていた。

GAME2ではチームを鼓舞し続けたが、得点を稼ぐことが出来ていなかった。4Qでオフィシャルタイムアウト前のポストプレーからの得点については「自分も我慢して良いタイミングを狙っていた。本調子ではないけど、あの場面で決められたので良かった」と振り返る。

小野はシュートのシーンを振り返るとともに、しきりに「我慢」という言葉を使った。以前から「ホームコートでチャンピオンシップを戦えることに大きな意味がある」と話をしていたので、改めてそれについて問うと「自分たちの気持ちの部分も大いに違うと思うし、ここで戦えるというのは武器になる。
ブーイングとか歓声は相手チームにとって嫌なのではないかと思う。ホームコートアドバンテージはすごく大事だというのは思い知らされたし、チームとしても成長できた5試合だった」と続けた。

チームや個人を成長させることは、決して簡単ではない。日々の練習により様々なシーンを想定し、経験を重ね、試合に活かすことができた上で初めて「成長した」という言葉を使えるのだろう。
迎えるファイナルで勝利し「チームとして成長することができた」という声を聞きたいところだ。

千葉ジェッツVS琉球ゴールデンキングス

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