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【B.LEAGUE第32節】千葉ジェッツが最終節で東地区の優勝を決める

千葉VS.琉球
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ⒸSPAIA

【DAY1】千葉・石井のシュートで流れを掴むも、琉球が1点リードで前半終了

千葉VS.琉球

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琉球#33ブラウンにコーナーから3pシュートを決められるなど、立ち上がりから追いかける展開となった千葉は、#2富樫が3pシュートを決めて追撃ムードを作ると、続けて#21エドワーズがポストプレーからのシュート、#34小野が3pシュートを決めて逆転に成功する。さらに#3パーカーがアリウープを決めリードを広げていく。5点ビハインドとなった琉球は残り3:55、 #0石崎と#13津山をコートに入れると、最初の攻撃で石崎が3pシュートを決め、#11須田の得点を挟んで、再び石崎が3pシュートを決めて再びリードを奪う展開になる。終盤には#14岸本も3pシュートを決めて、琉球が6点リードとし1Qを終了する。

追いかけていく千葉は、2Qからコートに入った千葉#27石井がオフェンスリバウンドから3pシュートを決めて点差を詰めると、続けてレイアップシュートを決める。しばらく一進一退の攻防が続くが、オフィシャルタイムアウト明け、琉球は石崎がこの日3本目の3pシュートを決めて、再びリードを広げる。#51古川も3pシュートを決めて流れを掴んだかと思われた。しかし、次の攻撃時に古川自身がオフェンスファウルをして千葉に攻撃権を献上すると、千葉はエドワーズがポストプレーからジャンプショットを決める。琉球は、#30アームストロング、古川がオフェンスファウルをするなどファウルを重ねる一方で、千葉はパーカーが得点を決めて1点差まで詰める。結局、琉球が1点リードで前半を折り返す。

【DAY1】相手のファウルをきっかけに西村の得点などで逆転に成功し勝利

千葉VS.琉球

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後半に入り琉球は#12マーティンがスティールを決め、シュートモーションからのディフェンスファウルからフリースローを獲得し1本決めて、古川もスティールを決めて立ち上がりを制したかと思われた。しかし、千葉は直後の守備で富樫がスティールに成功し、速攻からパーカーがシュートを決めるなど3連続得点で逆転に成功する。

追いかける展開となった琉球は、#24田代の3pシュートで1点差に詰めると、オフェンスリバウンドからブラウンがシュートを決めて同点とする。古川にも3pシュートが飛び出すなど、この段階で琉球は4点リードとする。残り4分を切って、琉球は須田がレイアップシュートを決めて流れを掴みかけるが、千葉は富樫がすぐに3pシュートなど2連続で得点を重ねると、スティールからファストブレイクを決めて千葉の2点リードとする。#10チェンバースもスティールを決めて、ファストブレイクを決めるかと思われたが、シュート時にオフェンスファウルをして得点を重ねることはできない。一方、琉球はマーティンのダンクで再び勝ち越しに成功し、2点リードとし最終Qへ向かう。

4Q立ち上がりからゾーンディフェンスを敷いた琉球は千葉に得点を許さなかったが、直後にアームストロングが個人ファウル5回目を受けて退場となる。佐々HCもテクニカルファウルを宣告され、千葉にフリースローと攻撃権を献上する。千葉はこの攻撃における得点は石井のフリースロー1点にとどまったが、次の守備で石井がスティールを決めると、エドワーズのアシストを受けた西村が得点をして逆転に成功する。西村は続けて3pシュートを決め、#8ライオンズもダンクで続き6点リードとしたところで、残り7:54琉球はタイムアウトを請求する。

終盤、琉球は岸本が4点差に詰める3pシュートを決めるが、もう14.8秒しか残っていなかった。4点差で辛くも逃げ切った千葉が琉球に80-76で勝利し、優勝へのマジック「1」としていた千葉が激戦の東地区優勝を決めた。

なお、千葉はチャンピオンシップクォーターファイナルで川崎と対戦する。

冷静沈着に自分の役割に徹した千葉・石井

千葉VS.琉球

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地区優勝に王手をかけていた千葉が、最終節でようやく地区優勝を決めた。前節の川崎戦でリバウンド、ルーズボールが取れないまま敗戦を喫した試合同様に、この日も追いかける展開から始まった。1Qで琉球・石崎に3pシュートを決められるなど、琉球ペースに試合が続くと思われた中、千葉に流れをもたらしたのは、今季途中からシックスマンの役割を担う石井だった。

「琉球はピックも激しく来ていたし、インサイドのポストアップもつぶしに来ていたので、外からシュート1本決めることができればと思っていた」とコートに入る前の心境を明かした石井は、2Qからコートに入ると最初の攻撃でオフェンスリバウンドを獲得し、3pシュートを決める。さらにレイアップシュートを決めて、4点ビハインドまで戻しチームに流れを作っていく。

前節の川崎戦は「意味のある敗戦だった」と振り返る石井。「川崎戦は相手の方がルーズボールやリバウンドをタフに取りに来ていた。大野HCからもチームに意識付けがされていた。自分たちのディフェンスを普段通りできれば必ず走るチャンスはあると思っていたので、そこはみんな意識を統一し我慢できていたと思う」と話す。

今季はシーズン途中からシックスマン(スタート5の選手以外で最初にコートに入る選手)の役割を果たす。普段から「自分の役割に徹することが大事」と話す石井は、この日も冷静沈着に自分の役割に徹する。「スタートでも途中からでも役割を果たせるのが自分の強みでもある。チームのリズムを自分だけでなく、みんなが掴めている。相乗効果としてチームにとって良い流れになっていると思う」と手ごたえを口にした。石井はシューターとして、シュートで流れをもたらせる貴重な選手でもある。チャンピオンシップにおいても、途中出場でアウトサイドからシュートを1本決められれば、チームに大きな活力となっていくだろう。