「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【B.LEAGUE試合レポ】第29節 川崎VS.栃木 「栃木を見返してやろうという気持ちはあった」

川崎VS.栃木
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

【DAY1前半】川崎・辻が1Qだけで4本の3pシュートを決めてリードする

川崎VS.栃木

ⒸSPAIA

 

出だしから速いテンポで得点を重ねる栃木VS川崎。川崎は#14辻が連続で3pシュートを決めれば、栃木も#9遠藤、#4ギブスの得点で応戦する。残り5分を切って、川崎はディフェンスリバウンドから#00デービスが自分で持ち込んで得点をすると、#22ファジーカスも続き、#7篠山も3pシュートを決めて5点リードとする。栃木は#32ロシター以外の選手を交代し流れを変えに行く。ロシターのスチールから、#46生原のシュートが決まると、#18鵤にもゴールが生まれる。しかし、川崎も辻が2本続けて3pシュートを決めて9点リードとなる。辻はこの時点で4本の3pシュートを決めていた。栃木はタイムアウトを請求後、相手のディフェンスファウルで獲得したフリースローをギブスが2本揃えるが、川崎7点リードで1Q終了。

中盤まで攻守とも互角に戦った両チームだったが、オフィシャルタイムアウト後、10点リードとしていた川崎は、#18鎌田が得点、さらにファジーカスのスチールから攻撃権を取り戻し、相手のファウルによって獲得した2本のフリースローを辻が揃える。栃木も#10竹内のシュート、遠藤のレイアップシュートと喰らいつくが、川崎のファジーカスが3pシュートを皮切りに3連続得点を決めて、リードは15点まで広がった。終盤栃木は喜多川が3pシュートを決めるが、川崎が12点リードで前半終了する。

【DAY1後半】後半も終始ペースを握った川崎が、栃木相手に初戦を勝利で飾る

川崎VS.栃木

ⒸSPAIA

 

ここから巻き返したい栃木は、立ち上がりロシターのスチールから自らがファストブレイクを決めて追い上げ態勢を図るが、川崎は篠山が難しい体勢から3pシュートを決めると、鎌田、ファジーカスも続き川崎のリードは20点となる。栃木は残り5:28タイムアウトを請求し、流れを少し取り戻す。遠藤がスチールからのファストブレイクや、ギブスが3点ショットとなるバスケットカウントを決めて少し差を詰めるが、終盤、川崎は篠山がブザービーターとなる3pシュートを決めて。18点リードとし最終Qへ。

リードする川崎は#15谷口が得点を重ねる。栃木は鵤がアンスポーツマンライクファウルを宣告されてしまい、さらに川崎のペースになっていく。辻がこの日5本目の3pシュートを決めると、谷口も得点しリードは22点。たまらず栃木はタイムアウトを請求するが、鵤が川崎・藤井に対し、スリーポイントエリア外でシュートモーションのディフェンスファウルをしてしまい、個人ファウル4回目をコールされる。このファウルで獲得したフリースローを藤井が3本しっかり決めると、谷口も3pシュートを決める。デービスがオフェンスリバウンドで粘りハッスルプレーを見せ得点をすると、辻がこの試合6本目の3pシュートを決めこの段階で30点リードとした。川崎はこのままリードを守り続け、DAY1は川崎が栃木に89-61で勝利した。

【振り返り1】「栃木を見返してやろうという気持ちはあった」川崎・辻

川崎VS.栃木

ⒸSPAIA

 

金曜日開催では異例となる4497人の観衆が埋まったとどろきアリーナで、川崎の選手たちは大いに躍動した。 栃木戦に限って言えば、NBLラストシーズン(2015-2016シーズン)のセミファイナル以来、初戦(DAY1)を落としている。(※Bリーグ初年度のファイナルもDAY1として換算する)それだけに、栃木戦の初戦勝利を一番の目的としていた。

昨年のファイナルで栃木に敗れた悔しさもあるだろう。ファイナルは一発勝負なので、当然初戦を勝つことで、一発勝負の備えにもなる。

DAY1で6本の3pシュートを決めた川崎・辻は「栃木の2連戦はチャンピオンシップにつながる2連戦だと認識していた。チーム全体でもそうだと思う。DAY1を勝利できていない、栃木を見返してやろうという気持ちはあった。DAY2も勝利することに越したことは無いが、栃木よりもリバウンドとルーズボールで上にいけば自信にもなる」と話した。

(※DAY2は栃木が勝利。トータルリバウンドは、川崎35本、栃木37本。)

過去の栃木戦を見ても、敗れた時はリバウンドで大きく水をあけられた。そう考えれば、DAY2では敗戦したが、リバウンドの差がわずか2だったことを考えれば、川崎のチーム全体としては「チャンピオンシップに向けても自信になった」と言えるだろう。

チャンピオンシップホームアドバンテージ獲得も重要だが、川崎のチームとしての最後に目指す姿が見えてくれば、十分にチャンスはある。

【振り返り2】「こういう環境でやれるというのは選手としてありがたい。うれしく感じました」栃木・田臥

川崎VS.栃木

ⒸSPAIA

 

とどろきアリーナの今回の栃木戦DAY1は4497人の観客が集まり、今季最多の動員となった。(※DAY2で4577人を動員して今季最多記録を塗り替える)なかなか4000人を突破できなかったが、金曜日の夜にも関わらず多くのファンで客席は埋まった。

栃木・田臥も会場を見渡し、思わず川崎・北HCに「すごいですね」と話しかけたそうだ。それも無理はない。NBLのラストシーズンとなった2015-2016シーズンのホーム入場者数の平均が1005人。今シーズンは平均3004人(29節終了時点)。わずか2シーズンで平均が2000人も増えるというのは脅威と言ってもよいだろう。

田臥は「敵チームですけど、こういう環境でやれるというのは選手としてありがたい。たくさんの人にバスケットボールを好きになって欲しい。すごくうれしく感じました」と話した。選手やスタッフにとってみれば、もちろん勝つことも大事だが、多くのファンの前でプレーできる、指揮できる喜びは大いにあるだろう。

【Bリーグ日程・結果】
【Bリーグ選手名鑑】