「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【B.LEAGUE試合レポ】第19節 A東京VS.川崎「負けたチームは次の日のエナジーがすごいよ」

アルバルク東京
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

【前半】A東京・ウィリアムズのバスケットカウントなどでリードを広げる

DAY1で川崎が大勝して、迎えたDAY2。1Qはロースコアの展開となり、A東京が3点リードで終了。

2Qに入り、オフィシャルタイムアウト明けからゲームは動き出す。ペースを握ったのはA東京だった。#31ウィリアムズがダンクを含め5得点を稼ぎ、ここで川崎は前半2回目のタイムアウト。
しかし、川崎は波に乗れない。直後のオフェンスでは、制限区域内に3秒を超えて入ってしまう3秒バイオレーションをコールされ、A東京に攻撃権を渡してしまう。

ここからA東京は#24田中、#10バランスキーの得点でリードを広げ、ウィリアムズもバスケットカウントとなる3点ショットを決める。川崎は#22ファジーカスがオフェンスファウルをして流れを悪くすると、直後のA東京のオフェンスで#13菊地レイアップシュートを決めてリードを広げる。
結局A東京が13点リードで前半を終える。

アルバルク東京

ⒸSPAIA

【後半】A東京・バランスキーが3pシュートを2本決めて後半立ち上がりを制す

「ヘッドコーチから、後半の立ち上がりが大事だと言われていたので、シュートを打てるときは打とうと決めていた」と試合後に振り返ったバランスキー。2本の3pシュートを決め、#15竹内のポストプレーからの得点も含め、開始3分もしないうちに8点を稼いで19点リードとした。

川崎もタイムアウトを請求するが、A東京は安藤の3pシュートなどでリードを広げる。A東京はディフェンス面でも川崎を圧倒する。
残り3分以降は田中の好守備もあり、川崎に得点を許さなかった。A東京は28点リードで3Qを終了する。3Qで川崎はわずか7得点しか獲得できなかった。

4Qに入ってようやく川崎に勢いが生まれる。ここまで波に乗れていなかったファジーカスの得点から、藤井らの得点で一気に追い上げムードを作る。
A東京のタイムアウトを挟んでも、川崎はデービスの得点で喰らいつくも、ディフェンスファウルを3回重ねてしまい、追い上げムードを断ち切ってしまう。

一方のA東京は、相手チームのファウルから得たフリースローを確実に決め、リードを広げていく。終盤に向かっても点差は詰まらず、結局86-54でA東京が勝利した。

アルバルク東京

ⒸSPAIA

「負けたチームは次の日のエナジーがすごいよ」川崎・北HC

DAY1は川崎の圧勝、DAY2はA東京の圧勝と対照的な結果となった。試合後の記者会見で川崎・北HCは、DAY1の試合後に「明日は(A東京が)すごいエナジーを出してくるから」と選手に伝えていた。
リーグ戦は基本的に同じ相手と2戦する。2連勝出来ればよいが「連勝するのは難しい」と話す。

「相手の想定以上のエナジーに対応しきれず、オフェンスが停滞し、ディフェンスがうまくいかなくなった」とDAY2で主導権を握れなかった原因を語る。
しかしDAY1、DAY2を通じて振り返る場面では「力の差はない」と力説する。確かに勝ったチームが持ち味を出して勝利をもぎ取っているからこその発言だろう。

「シュートが入ればディフェンスも頑張れる。コーチもいらないくらいに。しかし、オフェンスがダメな時にしっかりディフェンスをやり続けられるかが大事で、中心選手がまずは我慢をしていく必要がある」と続けた。

シーズン終盤やプレーオフを考えた場合、これらをクリアできるかが上位に進出できるカギを握っている、と言っても過言ではないだろう。

アルバルク東京-SPAIA

ⒸSPAIA

「選手がそろわない中よくカムバックしてくれた」A東京・パヴィチェヴィッチHC

A東京は、川崎戦を迎えるまで選手がなかなか揃わない状況だった。田中・竹内が代表合宿に参加し、安藤・小島・馬場・バランスキーはけがのため、カークは疲労で練習に参加できない状況だった。
そんな状況で川崎戦を迎え、DAY1は大敗を喫した。だからこそパヴィチェヴィッチHCの第一声が「選手がそろわない中よくカムバックしてくれた」になったのだ。

DAY2の後半立ち上がりで2本の3pシュートを決めたバランスキーは「空いたら自分で打とうと思っていた。川崎さんはヘルプディフェンスが多いので、展開次第でドライブしたら行けると考えていたし、ディフェンスも5人全員がタイトにできていた」とその時の状況を振り返る。

馬場が怪我で欠場のため、バランスキーに求められることが多くなる。今求められている事として「安定感」を挙げる。「誰が抜けても安定感を大事にしたい」と。

終盤に向かう中で、東地区の強豪ともゲームを残している。
「今日のように自分達次第で変わる。アグレッシブにやるべきことを徹底できれば」と今後の試合に向けて意欲を示した。

アルバルク東京

ⒸSPAIA