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【B.LEAGUE 2017-2018】ベテランの力で上位をめざす!新潟アルビレックスBB

2017 12/11 12:30Mimu
バスケットゴール
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今年こそ上位を狙う新潟アルビレックスBB

今シーズン、中地区2位の位置につけている新潟アルビレックスBB(第9節時点)。勝敗は8勝9敗とほぼ五分だが、1位のシーホース三河が断トツの成績を残しているため、この成績でも2位をキープできている。
だが2位以下は混戦であるため(3位富山グラウジーズ7勝10敗、4位三遠ネオフェニックス7勝10敗)、決して油断はできない。

昨シーズンの新潟は、27勝33敗、中地区で4位という成績を残した。決して悪くはないが、上位との壁を感じたシーズンでもあったようにも思う。
bjリーグ出身のチームとしては健闘したほうという声もあったが、まだまだここで終わるわけにはいかない。まずは今の2位をキープ、そしてチャンピオンシップ出場を目指す。

選手たちの経験値が何よりの武器

新潟のもっとも大きな強みは、経験豊富なベテランが揃っているということだ。最年長37歳の五十嵐圭を中心に、名古屋から移籍した36歳の鵜澤潤、富山から移籍した35歳の城宝匡史など、30代半ばの選手たちが多い。
チーム一筋11年、6年ぶりにキャプテンに就任した池田雄一も、34歳を迎えた。

五十嵐はポイントガード、チームの司令塔として昨シーズンはフル回転した。城宝も昨シーズンはケガもあったが、1試合平均13.4得点と高いパフォーマンスを維持している。
鵜澤は大学時代、名古屋時代にも五十嵐とプレーしており、連携に期待がかかる。そしてキャプテンの池田、ルーキーから新潟一筋のキャプテンが、このベテラン陣をまとめ上げる。
彼らはまだまだチームの中心として戦っている。彼らの経験は、今後も大きな武器になるだろう。

チームの柱はBリーグ最強外国人選手

新潟には、Bリーグ屈指の外国人選手が在席しているのも大きい。ダバンテ・ガードナーだ。
昨シーズンは、チームトップの1184点をたたき出し、平均得点もリーグ2位の21.9をマーク。残念ながら得点王とはならなかったものの、間違いなくチームの柱になっていた。

今シーズンは、昨シーズン以上に活躍を見せている。なんと平均得点は29.1と驚異的な数字。第9節時点でトップの数値だ。
特に10月15日に行われた三遠ネオフェニックス戦では、1試合47得点のリーグ新記録をたたき出した。

203cm、132kgの巨体を活かしたハードなプレーが武器ではあるが、それだけでなく、柔らかいフォームで打つ3Pシュートを打ったり、ドライブで切り込んだかと思えば、ノーマークの味方にパスを出したりと、非常に器用なことが出来る選手だ。
オールラウンダーと一言では片づけられないほど、すべてのプレーがトップクラスにある。

的確な補強で必要な戦力はそろっている

Bリーグ発足によりリーグ間の垣根がなくなったため、bjリーグ時代よりも活発に選手の入れ替わりが行われている。今までは実現しなかったような移籍も行われるようになった。
特にガードナーはその典型例だ。Bリーグ発足前はNBLの西宮ストークスでプレーしていたが、Bリーグ発足を機に新潟にやってきた。五十嵐も以前は三菱ダイヤモンドドルフィンズで活躍していたが、Bリーグ発足に伴って自由交渉選手となったため、地元の新潟に入団した選手である。

特に新潟の補強は的確だった。経験豊富で、インサイドに切り込むことも出来る、アウトサイドからのシュートも出来る選手たちが揃った。
外国人選手の活躍も目覚ましい。あとはさらに結果を出して、有望な若手選手たちが入団すれば理想的かもしれない。
とはいえ、まずは2017-2018シーズンをどう戦うかにかかっている。役者が揃った新潟のバスケに、注目していきたい。