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【B.LEAGUE 2017-2018】昨シーズンからの逆襲なるか!横浜ビー・コルセアーズ

2017 12/11 12:20Mimu
バスケットボール
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昨シーズンはギリギリのところでB1残留を決めた横浜

昨シーズンは16勝44敗と、中地区では6位という成績を残した横浜ビー・コルセアーズ。B2降格も危ぶまれていたが、なんとか残留した。
もともとこのチームはBリーグ発足時からB1入りもギリギリで通過したチームだ。苦しい戦いになることは予想されていたのだが、プレーオフ、および入れ替え戦で勝利し、踏みとどまることができた。

残留できたのも、選手たちが粘りを見せたからだ。この経験は、きっと今シーズンにも活かされることだろう。今シーズンも厳しい戦いは続くが、どのような戦いを見せてくれるだろうか。

入れ替え戦で広島に勝利!今シーズンもB1で戦う

昨シーズンは、降格スレスレのところで踏みとどまることが出来た。中地区で最下位となってしまい、B1残留プレーオフへ。
このプレーオフにはB1リーグの勝率下位4チームが進み、2チームずつが試合をするのだが、まずここで敗退した2チームは、自動的にB2へ降格。さらに勝利したチーム同士が試合をおこない、ここで勝った方はめでたく残留となる。
だが負けた方はさらに入れ替え戦へ進み、B2のチームと戦うこととなるのだ。

横浜はこの残留プレーオフで、まず秋田ノーザンハピネッツを破り、あと1勝で残留というところまで行きつく。しかし、つづく富山グラウジーズ戦に敗れてしまい、入れ替え戦に進むことになってしまった。
なんとか広島ドラゴンフライズに勝利し、B1に踏みとどまることが出来たのだが、あと1つ落としてしまえばB2降格という、まさに瀬戸際だった。良い経験は出来たが、出来ればもうここまで進みたくはないものだ。

勝負強いオフェンスマシーンがチームを引っ張る

上位浮上のためのキーマンとなるのは、やはり川村卓也だろう。日本屈指のオフェンス力を持ち、横浜では昨シーズンからプレーしており、平均得点13.4をマーク。
残留プレーオフ1回戦、秋田ノーザンハピネッツ戦でも、1回戦突破を決めるブザービーターを決めている。ドライブで切り込んでいくことも出来るし、アウトサイドから精度の高いシュートを放つことも出来る。
そして何よりも、ここ1番での勝負強さを持ち合わせた、とても頼りになる選手だ。「オフェンスマシーン」の異名は伊達ではない。

高校時代から飛び抜けた存在で、卒業後は大学へ進まず、そのまま実業団チームでプレー。1年目に新人王、2年目には早くもベスト5(史上最年少ベスト5)、さらに4年目には得点王にも輝いた。
長らく外国人選手が独占していたこのタイトルであるが、日本人選手が獲得するのは24年ぶりの快挙であった。2014年に一度ケガで長期離脱をしてしまったが、未だに存在感は抜群だ。上位進出のためには、彼の力は欠かせない。

元NBAのビックマンが新加入!

新加入の選手としては、ハシーム・サビート・マンカに注目だ。身長221cm、体重は121kg、Bリーグでも屈指の高さを誇っている。
アメリカでは非常に期待されていた選手で、高校からドラフト2位でNBAメンフィス・グリズリーズへと入団。当時からブロックやリバウンドには目を見張るものがあった。

そして2017年9月、横浜と正式に契約を結んだことを発表。12月4日、第10節終了時点では、1試合当たりの平均ブロック数はリーグ1位、平均リバウンド数リーグ8位と、期待通りの活躍を見せてくれている。
ここからさらに日本の環境に慣れてくれば、Bリーグ1のセンターにもなりうるだろう。

横浜の逆襲なるか!

今シーズン、中地区は混戦している。1位のシーホース三河がとび抜けているものの、2位以下はゲーム差がそれほど離れていない。
チャンピオンシップに出場するには、この中地区で2位以上の成績を残すことが条件だ(勝率によってはワイルドカードで3位からの進出できることもある)。 第9節終了時点で横浜は中地区最下位であるものの、ここからの巻き返し次第では、十分に可能性は残っている。
オフェンス面・ディフェンス面でも課題は山積みであるが、1つずつクリアして、上を目指していきたい。あきらめない心が重要ということは、昨シーズンで十分すぎるほど実感したはずだ。
熱い気持ちをもって、上位チームに食らいついていってほしい。