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【B.LEAGUE 2017-2018】今期こそチャンピオンなるか!川崎ブレイブサンダース

2017 12/11 11:21Mimu
バスケットゴール
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昨シーズンは惜しくもファイナルで敗れてしまった川崎

昨シーズンは、Bリーグ準優勝だった川崎ブレイブサンダース。B1中地区1位という成績を残し、さらにチャンピオンシップも勝ち進んで行くも、惜しくもファイナルで栃木ブレックスに敗退してしまった。
チャンピオンの座まであと一歩、だが最後は涙をのんだBリーグ1年目となった。

Bリーグ2年目となる今シーズンは、B1とB2の入れ替わりの都合により、東地区へと再編成された。つまり、昨年のファイナルで敗れた栃木ブレックスと同地区ということになる。
この地区には栃木の他にも、アルバルク東京、千葉ジェッツと強豪チームは多い。川崎は昨シーズン49勝11敗で中地区1位であったが、栃木は46勝14敗、東京と千葉はともに44勝16敗。
戦力的な差はほとんどないといって良いだろう。この地区で、川崎はどう戦っていくだろうか。

一進一退のチャンピオンシップファイナル!だがあと一歩で及ばず

昨シーズンは、本当に惜しかった。Bリーグチャンピオンシップファイナル、栃木ブレックスとの1戦。なんどもなんども逆転しながら、あと少しのところで手が届かなかった。
第1Qは21-21と同点、第2Qは37-43と栃木6点リードで試合は折り返しへ。だが第3Q、川崎は篠山竜青やジュフ・バンバのシュートで追い上げると、残り5分で再び篠山が決め逆転。
この時点でのスコアは52-51。そしてここからさらに得点を重ね、63-59で第4Qを迎える。

だが栃木も強い。この試合絶好調のジェフ・ギブスが最後まで止まらず、徐々に点差が詰められてしまう。
さらにライアン・ロシターのシュートも決まり、67-68とまた逆転されてしまった。川崎もニック・ファジーカスのシュートで再逆転するも、栃木もギブスが決め、またリードが入れ替わる。
第4Qも残り5分を切ったところで74-74の同点。ここでオフィシャルタイムアウトの笛が鳴る。

タイムアウト後、流れは栃木に傾く。ギブスがファールからフリースローをもらうと、これを確実に決めて勝ち越し。さらにその直後にゴール下からもう1本叩き込み、74-77と突き放しにかかる。
何とか追いつきたい川崎であったが、ここで痛恨のパスミス。その隙にギブスに得点を許してしまい、最後は79-85と、6点差で敗退した。ほんの少しのほころびであったが、この緊迫したゲームでは致命的であった。

チームの大黒柱、ニック・ファジーカス

今シーズンの川崎は、何としてでもリベンジを果たさなければならない。そのために注目すべき選手は、ニック・ファジーカスだ。
昨シーズンは1試合あたりの平均得点が27.1を記録し、得点王のタイトルを獲得。2位のダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB)の21.9を大きく引き離してのタイトル獲得であった。

名実ともに、日本一のシューターだ。2Pシュート成功率が56.6%、3Pポイントシュート率も42.8%、1本1本のシュートを着実に成功させているのがわかる。センターゆえに3Pシュートはそれほど多くないのだが、それでもこの高い成功率、とても落ち着いてプレーしているのだろう。

2012年から日本でプレーしているという経験も大きい。もちろんセンターに必要なインサイドでのプレーも得意で、昨シーズンの平均リバウンド数もリーグ2位の12.7の数字を記録している。栃木とのファイナルでも、23得点11リバウンドをマーク。今シーズンも、頼れる存在だ。

昨年のファイナルリベンジを果たせるか⁉辻直人にも注目

辻直人も日本屈指の名シューターと知られている。昨シーズンの成績は、平均得点10.8、3Pシュート成功率37.6%と、突出して高いわけではない。
だが攻撃のバリエーションには定評があり、アウトサイドからの3P、そしてドライブからのレイアップ、どちらも高い精度でプレーできる選手だ。そして何よりも、彼にはパスワークがある。
全体を見る能力に長けているのか、それとも彼自身が相手から高い警戒を受けているからなのか、とにかく彼のパスはフリーの選手に通る。攻撃の中心にも、脇役にもなり得る選手だ。

最も昨シーズンの雪辱をはたしたいと感じているのも、辻なのではないだろうか。栃木とのファイナルでは、3Pポイントシュートを7本も打ちながら、1本しか決めることができなかった。
2チームの差がわずかだったからこそ、ここが大きく響いてしまったように思う。今シーズンはさらにプレーに磨きをかけ、ここぞという場面で勝利につながる1本を決めてほしい。

戦力十分の川崎!今シーズンこそチャンピオンなるか

ファジーカスと辻の2人を中心に、川崎ブレイブサンダースも戦力的には整っている。キャプテンの篠山竜青、203cmの長身を誇るジョシュ・デービス、オールラウンドに活躍できる長谷川技、新加入のジェフ・バンバなど。
特に攻撃面では、Bリーグ屈指の戦力を誇っているといってもよいだろう。得点力の高い選手たちが、さまざまな攻撃パターンで得点を重ねていく。
見ていてワクワクするようなバスケだ。このバスケで、今シーズンこそ王者の座を手に入れることが出来るだろうか。