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【まかへどけ!】秋田県のバスケ強豪校5選

2016 8/26 13:36
バスケットボール
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Photo by makieni/Shutterstock.com

全国の高校バスケファン必見。
本稿では秋田県のバスケ強豪校にフォーカスをあてて、
かつて無敵を誇ったあの高校から、その常勝軍団を止めたダークホースまで、全5校を紹介しよう。

前人未到の9冠で日本バスケ界を変えた超名門「能代工業」

能代工業は能代市にある公立の工業高校。
田臥勇太(現・リンク栃木ブレックス)が高1入学~卒業までの3年間で史上初となる9冠を達成したことは、日本バスケットボール史に語り継がれるべきまさに偉業。全国大会での優勝回数、なんと58回。今も強豪校としてその名を轟かせているのはもちろんのこと、秋田県の高校バスケ界だけでなく、日本の高校バスケ界の「象徴」である。
あの青春バスケ漫画『スラムダンク』のラストを締めくくる強敵のモデルにもなり、90年代に高校バスケの認知度を爆発的に上げた立役者でもある。近年はライバル校がメキメキ実力をつけており、新人戦・インターハイでも黒星をつけられるなど、王者の座も安泰ではなくなってきている。
ウィンターカップで覇権を奪回すべく、再びチーム立て直しと強化に着手している。

走るバスケで秋田県王者に!超名門を止めた「平成」

平成高校は、横手市にある公立校。近隣2校が統合されて設立された、開校22年目とまだまだ若い学校である。
今年に入り能代工業に対し公式戦2戦2勝を挙げている。最初の公式戦である新人戦では、決勝リーグで対戦し98-70で勝利、そのまま無敗で県No.1の座を獲得した。
6月のインターハイ秋田県予選決勝も勝利し、能代工業の同大会47連覇を阻止することに成功したのである。前半は王者の猛攻にさらされ最大17点差のビハインドを負うも、決勝までの4試合で平均144点を叩き出した、走って獲るオフェンス力で徐々に差を詰めていく。第3Qでついに逆転し、最後まで攻撃の手を緩めず、前回王者を相手に100点ゲームを達成。
秋田県の新王者として、夏のインターハイに挑む彼らの活躍に注目したい。

新人戦で能代工業を下したもう1つの強豪校「秋田工業」

秋田工業は秋田市にある公立の工業高校で、1904年に設立された歴史ある学校だ。ラグビー部は全国大会優勝回数24回を誇る名門でもある。
バスケットボール部は、今年の新人戦で優勝こそ逃したものの、能代工業に黒星をつけたことでも有名になった。平成高校と同じく強力なオフェンスが最大の武器で、インターハイ県予選でも1試合平均95点をマーク。準決勝でその平成高校と対戦して113-69で敗れましたが、秋田県3位となり東北大会出場を決めている。

県内有数の強豪校、東北大会出場でさらに飛躍する「湯沢」

湯沢高校は湯沢市にある公立校。バスケットボール部はこれまで全国大会に出場したことはないが、地道なトレーニングの積み重ねから、県内有数の強豪校にまで成長してきた。
春のインターハイ県予選では、2回戦で秋田南に3点差で勝利したほか、準々決勝では、新人戦で決勝リーグに進出した横手清陵高校を相手に64-56で競り勝ち、ベスト4にまで進出。準決勝で能代工業に敗れたものの、見事に3位に輝き東北大会出場を決めた。
僅差の試合を制することで掴んだ東北大会の舞台。近県の雄を相手に、自分たちの実力を試す時がやってきた。

接戦を制して新人戦4強進出!秋田県の新鋭「横手清陵」

横手清陵高校は、2004年に県立横手工業高校を引き継ぐ形で誕生した、公立の中高一貫校である。
バスケットボール部は今年の新人戦で4強に進出している。特に進出決定戦の秋田西高校を相手に1点差ゲームを制しての4強進出という展開は非常にドラマチックだった。残念ながら、能代工業、平成、秋田工業に敗れ3戦3敗で大会を去るも、一つずつ勝利を積み重ねて最終ステージにたどり着いたのですから及第点をあげても良いだろう。
インターハイでも第5代表決定戦で東北大会を逃すなど、ブレイクまであと一歩の予感。毎年夏には「横手カップ」を開催し全国から強豪校を招いてチーム強化に努めています。ウィンターカップでの彼らの戦いに期待しよう。

まとめ

長きにわたる能代工業の一強体制は、ある意味「異常」だったのかもしれない。
絶対王者が絶対王者ではなくなった2016年、秋田県の高校バスケ界は久々に革命が起ころうとしている。
どこがチャンピオンになってもおかしくない。さらに熱い戦いが見られることを期待しよう。