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個人で道を切り開くフロントチェンジを極めたバスケ選手3選!

2017 7/12 14:39吉田 和喜
アレン・アイバーソン
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Photo by miqu77 / Shutterstock.com

ドリブルで相手を抜くための基本技術であるフロントチェンジ。これを高速で行ったり、緩急をつけたり、低く行うことで、相手を抜き去る武器になる。フロントチェンジを極めたバスケ選手たちを紹介する。

横方向への移動で基本になるフロントチェンジ

フロントチェンジはディフェンスを振り切ったり、マークを外したりするための技術だ。右に行くなら右手、左に行くなら左手へとドリブルする手を切り替える。フロントチェンジする際には、最初反対の方向へ大きく動くようなフェイントをかけることで相手のバランスを崩す。
スピードを落とさずに方向転換できるため、試合の中でもよく見かけるが、練習をよく積むことでディフェンスを置き去りにするようなプレーができる。

初心者のためのフロントチェンジ上達術!

フロントチェンジを効果的に使うには練習あるのみだ。一朝一夕では相手を抜き去るドリブルは手に入らない。練習の際には2つの事を意識する。
1つ目は、頭の位置。慣れていないとどうしてもボールを見てしまうが、NBAの試合を見てもわかるように、フロントチェンジの際は頭を上げることで、状況判断がしやすくなる。見なくても自然とフロントチェンジできるように練習が必要だ。
2つ目は姿勢を低く保つこと。相手の前をボールが通るフロントチェンジではドリブルが高いと、スティールされやすくなる。低い位置でボールを操れるハンドリングを身に着けよう。

お手本のようなフロントチェンジのアレン・アイバーソン選手

高いハンドリング技術で2001年にMVPにも選ばれたアレン・アイバーソン選手。身長183cmとNBAの中では小柄なアレン・アイバーソン選手の武器はなんといってもそのドリブルだ。
低い位置から高速でフロントチェンジして一気にドライブでインサイドまで切り込みジャンプシュートを放つシーンが印象的だ。相手がバランスを崩し尻もちをつく”アンクルブレイク”などドリブルだけでもファンを魅せることができる選手だ。

フロントチェンジを必殺の武器にしたスティーブ・ナッシュ選手

フロントチェンジと聞いて多くの方が思い浮かべるNBA選手がスティーブ・ナッシュ選手。ポイントガードとして2005年・2006年の2年連続でMVPに輝いた。
ダブルクロスオーバーと呼ばれるフロントチェンジを2回繰り返すプレーで相手のバランスを崩しフリーのスペースを作ってからのシュートが印象的で、フィールドゴール率は5割以上とガードの選手として非常に高い成績を残している。
ただフロントチェンジを2回繰り返すだけの動作を、相手を置き去りにする武器にまで昇華させた素晴らしい選手だ。

日本初のNBAプレイヤー田臥勇太選手

フロントチェンジをはじめドリブルで忘れてはならないのが、現在は栃木ブレックスでプレーする田臥勇太選手だ。かつては日本人初のNBAプレイヤーとしてフェニックス・サンズと契約。身長173cmと小さな体をさらに低くしてフロントチェンジなどからドリブルで相手を抜き去る抜群のセンスが魅力だ。
現在も現役で栃木ブレックスの不動のポイントガードとしてプレーしているので、試合を見てその高いドリブル技術を参考にしてみよう。

まとめ

バスケットのドリブルの基本技術の一つであるフロントチェンジ。どのバスケットの試合でも見かけるプレーだが、練習に練習を重ねることで相手を抜き去る最高の武器にもなる。NBA選手や日本の田臥勇太選手などフロントチェンジを巧みに使う選手たちのプレーを参考にしよう。