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迫るNBAドラフト!ニュージャージー・ネッツの歴代1位をチェック

2017 7/10 10:01SOL
バスケットボールコート
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Photo by Oleksii Sidorov/Shutterstock.com

1977年にNBAに新たに加入したニュージャージー・ネッツ。2012年からはブルックリンに本拠地を移転しました。 比較的歴史の浅いクラブですが、ジェイソン・キッド選手が活躍したことでチームは大きく成長しました。 本稿ではネッツで活躍した歴代ドラフト1位プレーヤーを紹介します。

1981年、メリーランド大学からバック・ウィリアムズ選手が入団

ニュージャージー移転後最初のキープレーヤーとも言えるのは、1981年に全体3位で指名されて入団したバック・ウィリアムズ選手でしょう。
ディフェンス面での安定感をチームにもたらすと、前シーズンと比べて勝利試合数が20試合もジャンプアップするなど、弱小ネッツに明らかな違いを生む戦力として活躍しました。 得点力やリバウンドの強さを十分に発揮し、在籍8年間でネッツを5度プレーオフに導き、今なおファンの記憶に残るプレーヤーとして知られています。

チーム低迷期を支えた苦労人、クリス・モリスは1988年入団

1988年、低迷期にあったネッツに、オーバーン大学からドラフト全体4位でニュージャージーへやって来たのがクリス・モリス選手です。
スモールフォワードとしてルーキーイヤーから79試合に出場、7シーズンにわたってネッツに所属しました。パワーを前面に押し出したプレーが持ち味で、ダンクシュートでリングを破壊しかけたことも有名なエピソードです。その後はユタ・ジャズで3シーズン、フェニックス・サンズで1シーズンプレーして現役引退。
特にジャズでは、低迷期を支えたネッツ時代とは一転、カール・マローン選手中心のチームで活躍。2年連続でNBAファイナルを経験したことでも知られています。

打ってよし守ってよし、デリック・コールマン選手が1990年に加入

シラキュース大学で圧倒的な実力を発揮したデリック・コールマン選手は、1990年にドラフト全体1位でネッツ入り。バスケットボール選手としての才能に恵まれ、カール・マローンの後継者と目されていました。
1年目から活躍してルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝くと、2年目以降はケニー・アンダーソンとともに強固なインサイドを作り上げ、チーム浮上の礎を築いていきました。ネッツに所属したのは1995年まで。その後、フィラデルフィア76ers、シャーロット・ホーネッツを渡り歩き、2005年に現役を引退しました。
1994年にはアメリカ代表として世界選手権制覇に貢献。そんな光の当たる成績とは裏腹に、素行の悪さにスポットが当たることもしばしば。素行不良さえなければ、さらに良いプレーヤーになっていたはずと思うファンもかなりいるようです。

2000年、大型フォワードのケニオン・マーティン選手が加入

20世紀最後のルーキーとしてネッツのロースター入りを果たしたのが、ケニオン・マーティン選手です。 身長206cm・NBAドラフト全体1位で加入したルーキーは、デビューからスタメンフォワードとして活躍。恵まれたフィジカルを活かしたダイナミックなプレーが持ち味で、ジェイソン・キッド選手からのパスをアリウープやダンクでリングにねじ込んできました。
この破壊力たっぷりのホットラインが機能したニュージャージー・ネッツは、2002年から2シーズン連続でNBAファイナルに進出し、チーム史上最高の成績を収めます。
4シーズンをニュージャージーで過ごした後はデンバー・ナゲッツに移籍。膝の故障と戦いながらも7シーズン在籍したほか、2012年のロックアウト中には中国リーグでのプレーも経験します。その後、ロサンゼルス・クリッパーズ、ニューヨーク・ニックスでプレー。2015年、ミルウォーキー・バックスを最後に、NBAの舞台から引退しています。

ネッツ一筋10年 ブルック・ロペス選手は2008年にニュージャージーに

2012年、ネッツはニュージャージーからブルックリンに本拠地を移しますが、今もなおチームを支えるブルック・ロペス選手は、2008年にNBAドラフト全体10位で指名されてネッツ入り。
入団後すぐにチームに適応、ネッツのオフェンスを引っ張るキープレーヤーとして活躍していきます。213cmの身長を生かしてポストプレーでの強さを発揮し、ブロック数ではリーグ4位にランクイン。ルーキーイヤーでオールルーキー1stチームに名を連ねることに成功しました。
長い腕でボールを絡め取るリバウンドなど、彼自身のゴール下での強さはネッツには欠かせない要素となり、2017年で在籍10シーズン目に突入。最近は、3ポイントシュートも武器の1つになりつつあり、スコアラーとしての幅を広げることにも成功しています。

まとめ

本拠地移転を繰り返したものの、殿堂入りを果たしたジュリアス・アーヴィング選手など多くの名選手が在籍したNBAの古豪ネッツ。 ブルックリン移転後は、限られた予算をやりくりしながら中位を行ったり来たり。 ブルック・ロペス選手を中心とした選手たちが奮起し、ここ数年鬼門となっているプレーオフ1回戦突破を目指します。