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フェニックス・サンズのNBAドラフト歴代1位をチェック!

2017 7/10 10:01SOL
フェニックス・サンズ
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Photo by 360b/Shutterstock.com

アリゾナ州フェニックスを本拠地とするNBAチームが、フェニックス・サンズ。 かつてはファイナルを戦ったこともある強豪です。 本稿では、これまでのNBAドラフトで1巡目でサンズに入団した選手たちを紹介します。

“Thunder Dan”こと、ダン・マーリー選手は1988年入団

1988年、セントラルミシガン大学から全体14位でフェニックスにやってきたのが、ダン・マーリー選手でした。加入後しばらくはシックスマン("6人目"=控えの1番手)としての起用が続いたものの、コットン・フィッツシモンズヘッドコーチの下で、スターターポジションを獲得します。
当時のチームでは、ケビン・ジョンソン選手やトム・チェンバース選手が主力として活躍。若手だったマーリー選手も着実に実力を伸ばし、持ち前の豪快なダンクが雷が落ちるように見えることから、”Thunder Dan”(サンダー・ダン)というニックネームが定着しました。
チャールズ・バークリー選手の加入もあって躍進した1992-93シーズンは、サンズのNBAファイナル進出に大きく貢献しています。

1996年、サンズのレジェンド、スティーブ・ナッシュ選手が加入

NBA史に残るポイントガードとして知られるスティーブ・ナッシュ選手も、フェニックス・サンズでキャリアの大半を過ごしました。1996年にドラフト全体15位で入団、最初の2シーズンは大したジェイソン・キッド選手の控えという立場で、プレー時間を確保するには至らず。大きなインパクトを残すことはできませんでした。
しかし、その後移籍したマーヴェリックスでの6シーズンを経てサンズに復帰してからは、司令塔としてチームを完全掌握。視野の広さを生かしたゲームメイクでチームの攻撃の起点となっただけでなく、パスセンス、シュートセンス、どれを取っても一級品で、サンズのオフェンスレベルを1段階上に引き上げた功労者です。
低身長ゆえにディフェンス面では苦労したものの、2004-05、2005-06シーズンで連続MVPを受賞。サンズのみならず、世界が認める才能あふれるポイントガードとして活躍しました。

”The Matrix”ことショーン・マリオン選手もサンズでデビュー

ショーン・マリオン選手は、ネバダ大学ラスベガス校から1999年のNBAドラフト全体9位でサンズに加入しました。並外れた身体能力を生かしたプレーが特徴で、誰が呼んだかニックネームは”The Matrix”(ザ・マトリックス)。ルーキーイヤーからサンズの得点源として活躍し、7シーズン在籍したサンズ時代は、スティーブ・ナッシュ選手を中心としたラン&ガンバスケで、サンズの全盛期を牽引しました。
その後移籍したダラス・マーヴェリックスでは、2010-11シーズンにNBAチャンピオンを経験、 2014-15シーズンに所属したクリーブランド・キャバリアーズで現役を引退しました。

超人的なフィジカルで席巻、アマーレ・スタウダマイアー選手が加入

2002年、アーリーエントリーながら全体9位指名でサンズ入りしたのが、アマーレ・スタウダマイアー選手です。高卒ルーキーのセンタープレーヤーとしては異例の71試合に出場、1試合平均13.5得点とチームの主軸としてプレーし、高卒ルーキー初の新人王を獲得しました。
パワーだけでなくジャンプ力も驚異的で、タイトなマークも寄せ付けない爆発力を持っており、パワーフォワードとしてもNBAトップクラスのポテンシャルを兼ね備えたプレーヤーでした。
激しいフィジカルコンタクトと向き合ってきたこともあり、故障に悩まされることもしばしば。トップコンディションでのプレーが難しく、NBAの舞台からは去りましたが、イスラエルのクラブで現役を続けています。

2016年、ニューフェイスはクロアチアから

2016年のNBAドラフトで、フェニックス・サンズは全体4位指名権を獲得。ここで指名したのは、マッカビ・テルアビブBC(イスラエル)に所属する、ドラガン・ベンダー選手でした。
1997年生まれのこの若者は、2014年のU-18世界選手権でクロアチア代表選手としてプレーし、母国の3位入賞に尽力します。前所属のマッカビ・テルアビブBCもヨーロッパの強豪クラブながら、1年プレーしたのみでNBAドラフトにエントリーしてきたことからも、期待の大きさが窺えます。
ルーキーイヤーからプレー機会は得ていたものの、2017年に入り足首を痛めて治療中。早期の復活を目指しています。

まとめ

スティーブ・ナッシュ選手のようなチームの象徴とも呼べる選手がいなくなり、ここ数年はプレーオフ進出すらままならないシーズンが続いています。 ドラフトで入団したルーキーがチームの柱となることで低迷期に終止符を打ち、新たな栄光を掴む時は来るのか。 次のドラフトの動向が気になるところです。