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バスケの観戦がより楽しくなる!NBAプレイオフの仕組みとは

2017 6/13 12:41Mimu
バスケットボール
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Photo by Sisacorn/Shutterstock.com

NBAの2016~2017シーズンもいよいよ中盤に入ってきた。 しかし、NBAについてあまり詳しくないという方は、ファイナルに進出するチームがどのように決まるのか理解していない方も多いかもしれない。 そこで、今回はNBAのプレイオフの仕組みについて説明していく。

NBAファイナルに出場するチームはどうやって決まる?

NBAの頂点に立つチームを決めるシリーズといえば、もちろんNBAファイナルだ。しかし、その仕組みは少し複雑だ。NBAには現在30チームが所属しており、15チームずつを東西の2つのグループ(カンファレンス)に分けている。そして、東と西のそれぞれのカンファレンスで優勝チームを決め、最後に2チームでNBAチャンピオンの座を争って激突するのがNBAファイナルだ。
では、そのカンファレンスの優勝チームはどうやって決まるのかというと、各カンファレンスで行われるプレイオフとなる。15チームずつに分かれたカンファレンスを、さらに5チームずつ、3つのディビジョンへと組み分けていく。
そして、レギュラーシーズン終了後、各ディビジョン内で1位となった3チーム、そして(残りの12チームの中から)最も勝率が高かった5チームの計8チームでプレイオフを行い、各カンファレンスの代表を決定するのだ。
このレギュラーシーズンやプレイオフについて、もう少し詳しく解説していく。

NBA全30チームの細かい組分け

NBAの30チームはウェスタン・カンファレンスとイースタン・カンファレンスの2つに分けられる。数は均等に分けられているので、それぞれのカンファレンスには15チームが所属しているということだ。
そしてそれぞれのカンファレンスは5チームずつの3つのディビジョンに分けられるのだ。各ディビジョンは以下の通りとなる。

ウェスタン・カンファレンス
■ノースウェスト・ディビジョン
■サウスウェスト・ディビジョン
■パシフィック・ディビジョン

イースタンカンファレンス
■アトランティック・ディビジョン
■セントラル・ディビジョン
■サウスイースト・ディビジョン


同一ディビジョン内だけで日程を消化するわけではない

6つのディビジョンに5チームずつが振り分けられているわけだが、レギュラーシーズンでは年間82試合を戦い、まずこのディビジョン内で1位を目指していく。
とはいえ、すべての試合を同じディビジョン内で行うわけではない。同ディビジョン内のチームとの試合は合計で16試合だけ。残りの66試合のうち、36試合は他ディビジョンの10チームとの対戦、そして30試合は他カンファレンスの15チームとの対戦となるのだ。
基本的には地域は関係なく、年間を通して満遍なく試合が行われることになる。

プレイオフへは8チームでの争いに

レギュラーシーズンの82試合を終えた後、各ディビジョンで勝率1位となったチームがまずプレイオフ進出となる。この時点で東西で3チームずつが進出ということだ。そしてその後、各カンファレンスでこの3チームについて勝率が上位だったチームを5つずつ選出し、合計で8チームでプレイオフを行うのだ。
たとえば、ウェスタンカンファレンスのプレイオフであれば、ノースウェスト・ディビジョン、サウスウェスト・ディビジョン、パシフィック・ディビジョンで勝率1位になった3チームが勝ち抜けとなる。そしてそれ以外の12チームのうち、勝率の高い順に5チームが選出され、合計で8チームで行われるというわけだ。
このプレイオフはトーナメント形式となっており、そこで勝ち上がったチームがそのカンファレンスの代表となる。1つの組み合わせで最大7試合、4勝先取したチームが勝ち上がっていくというシステムだ。トーナメントで優勝すると、カンファレンスの代表となり、NBAファイナルへと進出することができる。

プレイオフを制した2チームがNBAファイナルに進出

NBAファイナルでは、ウェスタンカンファレンスとイースタンカンファレンスで、各プレイオフを勝ち上がってきたチーム同士が対決する。
ファイナルでもプレイオフと同じく最大7戦の4勝先取。レギュラーシーズンの勝率が高いチームが、1試合だけ多くホームでの試合を行うことができるというシステムだ。
毎年6月に行われるNBAファイナルの試合は全米に中継され、2000万人近くのファンが観戦するという。そして、そのNBAファイナルで優勝したチームが栄えあるチャンピオンリングを手にすることができるのだ。

まとめ

NBAのプレイオフのシステムは少し複雑に見えるかもしれない。 しかし、一度理解してしまえばすんなりと頭に入ってくると思う。レギュラーシーズンの試合もより楽しめるようになるのではないだろうか。