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バスケの奇跡!キャブス逆転初優勝を振り返る

2017 4/25 12:52
バスケットボール
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Photo by melis/Shutterstock.com

バスケットボールには、ブザービートという終了間際に奇跡の得点というものがありますが、試合やプレーを含めた全体エピソードとしての奇跡も存在します。 本稿では、2016年のNBAファイナルにおけるクリーブランド・キャバリアーズの引き起こした奇跡を振り返ります。

最強の相手に追い詰められていたキャブス

2016年のNBAファイナルは、クリーブランド・キャバリアーズ(キャブス)がゴールデンステート・ウォーリアーズを4勝3敗で下し、チーム史上初の優勝を飾りました。
スコアだけ見れば接戦の優勝といった感じでしたが、レギュラーシーズン73勝という歴代最高勝利数を引っ提げてファイナルまで来た、前年王者のウォーリアーズ相手に1勝3敗と追いつめられていたにもかかわらず、NBA初となる「1勝3敗からの3連勝で優勝」を果たし、奇跡といわれています。

奮起したエースのレブロン・ジェームズ

1勝3敗と崖っぷちに立たされたキャブスでしたが、悪い流れを変えたのがエースであるレブロン・ジェームズ選手でした。
レブロン選手は、NBAのスーパースターであると同時にオハイオ州出身の地元選手であるため絶大な支持を受けていました。崖っぷちの5・6戦目において1人で40得点を叩き出す超人的なパフォーマンスを見せ、ウォーリアーズを押し返したのです。
レブロン選手の活躍により息を吹き返したキャブスは、7戦目の大一番に臨むことになりました。

7戦目はキャブスが一進一退の攻防を制す!

最終戦、ウォーリアーズがこれまで通り地力の強さを見せつけ、お互い譲らない局面が続きました。
しかし、試合終盤に抜け出す兆候を見せ始めたキャブスに試合の流れが傾き、レブロン選手とともにチームを支えてきたカイリー・アービング選手が3ポイントシュートを決めて試合を決定づけたのです。
試合はそのままキャブスが勝利して、最終的な対戦成績が4勝3敗となり、クリーブランドに初のNBA優勝をもたらすことになりました。

この奇跡の優勝で地元の盛り上がりは最高潮!

あまりにもインパクトの大きい初優勝のドラマに、地元クリーブランドの人々は大騒ぎになりました。今まで応援が報われたこともあって、その喜びは計り知れないものがあったのではないでしょうか。
2016年はMLBの地元球団であるクリーブランド・インディアンズもアメリカンリーグ優勝を果たすなど、彼らにとって2016年はスポーツで忘れられない出来事が立て続けに起こった、まさに最高の1年といえるものになったのです。

ファイナルのMVPにはレブロン選手が

ファイナルMVPには、獅子奮迅の活躍を見せたレブロン・ジェームズ選手が選出されました。
レブロン選手はキャブス入団後すぐに中心選手になりましたが、一度FAでマイアミ・ヒートに移籍しており、当時は「裏切り者」と称されることもあったのです。しかし、2014年にキャブスを優勝に導くことを目標にして復帰後、素晴らしい結果を残して再び地元のヒーローとなったのです。
レブロン選手は優勝決定後、人目をはばからず号泣し、そのシーンも大きな感動を誘いました。

まとめ

スポーツにはドラマがつきものですので、今後も奇跡と言われるようになるエピソードやプレーが生まれることでしょう。 その瞬間をしっかりと見て、また新しい世代の人たちに伝えていくことも観戦の楽しみといえますね。