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バスケのライバル関係だった選手、コービーとマグレディ

2017 4/25 21:52
バスケットボール
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Photo by razihusin/Shutterstock.com

バスケットボールではチーム同士のライバル関係がクローズアップされることが多いが、選手同士のライバル関係も注視され、多くの人を熱くする。 本稿では、ライバル関係だったコービー・ブライアント選手とトレイシー・マグレディ選手に焦点を当てて解説を行っていく。

2000年代を熱くさせたコービーとマグレディ

今回紹介するコービー・ブライアント選手とトレイシー・マグレディ選手は、多くの人にNBAのスターとして認知されている。 二人とも高校を卒業しNBAの世界に入るや否や、瞬く間に活躍する。年齢が近かったこともあり、2000年代はライバルと目されることが多かった。
最終的な実績はコービー選手に分があるが、マグレディ選手の成績も素晴らしく、当時のNBAファンを熱くさせた2人であった。

5度のチャンピオンになったコービー

コービー・ブライアント選手は、言わずと知れたロサンゼルス・レイカーズ一筋のスーパースターだ。 若くして点取り屋として頭角を現すと、チームの中心だったシャキール・オニール選手とともにレイカーズをスリーピート(NBAファイナル3連覇)に導き、最高の選手としての地位を得る。
シャキール・オニール選手が移籍した後も2度の優勝に導くなど、個人、チームともに文句ない成績を残して、マイケル・ジョーダン氏に比較されるほどの存在になったのだ。

2年連続得点王を獲得して恐れられたマグレディ

一方のマグレディ選手も、コービー選手と同様に点取り屋として早くから活躍することになり、結果として2年連続の得点王を獲得するなどスター選手として認知されるようになった。
しかし、本人が目覚ましい活躍を果たしても、所属しているチームはプレーオフに出場するのも一苦労といった厳しい戦いを続けることが多く、最高の舞台に立つことは叶わなかった。
これだけの素晴らしい選手がいても勝つことが難しいというところに、NBAのレベルの高さが感じられる。

2000年代後期の二人には明暗が

2000年代の後期になると、マグレディ選手がケガで成績を落としていくことになり、コービー選手は低迷したレイカーズを復活させるなど明暗が分かれることになった。
この頃は2人をライバル関係とは言い難い成績になってはいたものの、ケガを繰り返しても懸命に戦うことを続けたマグレディ選手、マイケル・ジョーダン氏の後継者の地位を確立していったコービー選手には、それぞれ違った形での賞賛が送られるようになっていった。

現在の2人はキャリアを終えたが

2016年にコービー選手が引退したことで、2人は共にNBA選手としてのキャリアを終了させることになった。
マグレディ選手は2013年に引退後、野球に挑戦して周囲を驚かせ、コービー選手はレイカーズのレジェンド、そしてNBAのスーパースターとして負傷に苦しみながらもその役目を全うしている。
お互い最終的には違った形での引退を選ぶことになったが、最盛期の雄姿は今なおNBAファンの心の中に残っていることだろう。

まとめ

スーパースター同士のライバル関係は試合を見る人を大いに熱くする。これからもそのような選手たちがどんどん現れてきてほしいものだ。 もちろん、今後日本のプロバスケットボールであるBリーグのライバル関係の誕生にも期待大だ。