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車椅子バスケのスポンサーはどうなっているの?車椅子バスケの資金事情

2017 4/25 21:52出井章博
バスケットボール
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Photo by riopatuca/Shutterstock.com

障がい者スポーツでも歴史のある車椅子バスケ。パラリンピックでの男子日本代表の奮闘ぶりや漫画「スラムダンク」で有名な井上雄彦先生の「リアル」などで関心は高まっている。その車椅子バスケの資金事情はどうなっているのだろうか?車椅子バスケのスポンサーについて調べてみた。

オフィシャルパートナーはサントリー

サントリーは日本車椅子バスケットボール連盟のオフィシャルパートナーだ。東日本大震災の被災から復興を進めていることもあり、東北地方の男子車椅子バスケのチームである宮城MAX、ラッセル岩手、福島県のチームアース、そして、女子車椅子バスケのスクラッチの活動を支えている。
さらに、東北の障がいを持った子供たちに夢を与えるべく、アスリート・ビジットという車椅子バスケの教室を行っている。東北と車椅子バスケ両方を支えているスポンサーだ。

車椅子バスケの大会を支援!あいおいニッセイ同和損保

あいおいニッセイ同和損保は、自動車事故で障がいを抱えた方のサポートを積極的に行っている企業だ。
車椅子バスケ以外でも、障がい者の水泳、デフサッカー、卓球、車椅子ラグビー、車椅子ダンスの支援を行っている。あいおいニッセイ同和損保は、車椅子バスケにおいては主に車椅子バスケの大会のスポンサーを行っている。
車椅子バスケットボール日本選手権、日本車椅子ツインバスケットボール選手権大会、国際親善女子車椅子バスケットボール大阪大会、北九州チャンピオンズカップ国際車椅子バスケットボール大会の協賛を行っている。

車椅子バスケのエース藤本怜央選手をサポートするSUS株式会社

SUS株式会社は、建築用のアルミ製品を作っている会社だ。そのSUS株式会社は藤本怜央選手のスポンサーを行っている。
藤本怜央選手と言えば、日本選手権で8連覇をはたしている宮城MAXの中心選手で、11年連続得点王も獲得したことがある車椅子バスケ男子日本代表のエース。ドイツのプロリーグのハンブルガーSVにも所属している。
そんな藤本怜央選手が車椅子バスケの競技に専念できるようにSUS株式会社はサポートしている。

もう1人のエース香西宏昭選手をサポートするDeNA

ドイツ車椅子バスケのプロチームBGバスケッツ・ハンブルクでプレーする香西宏昭選手をサポートしているのはDeNAだ。
DeNAはインターネットのショッピングサイトやスマホ用のゲームを作っている企業だが、プロ野球チーム横浜DeNAベイスターズを持っていることからもわかるようにスポーツ振興にも力を入れている。
そのDeNAは香西宏昭選手をサポートしている。香西宏昭選手は車椅子バスケの本場アメリカの大学にも留学した選手で、ベンチプレス130kgを上げるパワーを生かしたパワフルなプレースタイルで観客を魅了する。2020東京パラリンピックでは、藤本怜央選手と共にエースとしての働きが期待される。

車椅子バスケ女子の得点王北田千尋選手を支援するLINE

LINE株式会社は、韓国のNAVERというインターネットサービス会社の子会社で、LINEというソーシャルネットワーキングサービスを提供している。
そのLINEは障がい者スポーツの支援にも力を入れており、車椅子バスケ女子日本代表の北田千尋選手をサポートしている。
北田千尋選手は、日本では大阪の強豪チームカクテルに所属し、全日本女子車椅子バスケットボール選手権で3年連続MVPを獲得した選手。さらに、車椅子バスケの強豪オーストラリアのリーグにも参加している。2020年東京パラリンピックでの期待の星だ。

まとめ

車椅子バスケのスポンサーの状況についてお伝えしたが、いかがだっただろうか?車椅子バスケの日本代表選手は競技に専念できるようにスポンサーの支援をもらっている。しかし、スポンサーがついている選手は、ごく一部でほとんどの選手は会社で働きながら練習を続けている。今後、車椅子バスケを含む障がい者スポーツの支援が広がり、プロ選手がたくさん誕生することを期待する。