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バスケ中級者のための覚えておきたいパス上達のコツ

2017 2/9 09:26
バスケ パス
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Photo by bbernard/ Shutterstock, Inc.

バスケットボールの試合では、パスを上手に使えばゴールへのチャンスは限りなく広がります。 中級者の方がもっとうまくパスができるようになりたいと思うのも当然ですね。 ここでは中級者に向けたパス上達のコツをご紹介します。

パスの持つ効力

パスは一瞬のうちにボールを長距離移動させるプレーです。極端にいえば、味方のリング下から相手のリング下まで1つのパスでつなぐこともできるのです。 攻めあぐねているときの攻撃サイドの移動や、ディフェンスからオフェンスへの切り替え時の速攻なども、パスなしには考えられません。また、短いパスをつなげばディフェンスの目先を変えることもできます。鉄壁の守りと思われるディフェンスでも、足元や頭の上にはパスの通る隙間があるものです。
このように、パスを上手に利用すれば、ゴールへの可能性が大きく開かれます。

動きを先取りしたパスを心がける

パスの基本練習は、練習相手も自分も止まった状態で行います。手の使い方や腰の入れ方などの基本動作を覚えるためには有効な方法ですが、試合中は止まったままのパスはまずありません。受ける側も出す側も動きの中でボールのやり取りを行います。したがって、パスを出す側は、受ける側の動きを見越したうえでボールを投げる必要があるのです。
チームメートとして長い時間練習をしていれば、やがて息も合ってきますが、少しだけ動きの先を見たパスを意識すれば、上達の程度も違ってきます。

チャンスを広げるリードパス

動きの先を見越したパスをもう一段進めたのがリードパスです。このパスはディフェンスの空きがあるのに味方が気付いていないときや、ここに動いてくれればシュートチャンスなんだけどと思ったスポットにパスを出し、味方の動きをリードするパスです。
気を付けることは、パスを受ける体勢にある味方に対して行うことと、味方がパスに合わせて動けるよう、あまり速くないパスを使うことです。ディフェンスの空きに出すパスなので、少しぐらい山なりのパスでもカットされることはありません。

タイミングをずらして通すクイックパス

パスを受けると同時にタイミングを置かずパスを出し、ディフェンスの一瞬の虚を突いたり、味方の動きに対して遅れた時間を取り戻したりするために有効なパスです。 両手でパスを受けて手前に引いた腕をそのまま伸ばしてパスを出します。このとき腰を入れる時間はなく、腕だけの力でパスをするので、それほど力強いボールにはなりませんが、短い距離での受け渡しには十分です。
よく似たパスとして、手のひらではじく方法も紹介されています。しかし、一度両手でつかんで投げた方が方向性を出すのには有利ですね。

パス道がふさがれれば自分が動いてパスを出す

いくら味方がフリーになっても、絶妙のタイミングを見つけても、パスが通らないと何にもなりませんね。自分のディフェンスが邪魔なときは、効果的な方法が2つあります。
1つ目はフェイントで相手を逆の方向に誘い、パスの通り道を作ることです。右にパスをすると見せて左を空けたり、右にドリブルすると見せて左を空ければパスは簡単に通ります。 2つ目は自分が本当に動いてパスの通り道を作ることです。ドリブルを1回か2回して投げやすい場所に移動します。ひとつの動作を入れるとずいぶん楽になりますよ。

まとめ

バスケット中級者の方に向けてパスの上達法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 パスは必ず受ける味方がいます。受ける側が受け取りやすいパスこそが上手なパスではないでしょうか。 そのためにはチームとしての練習が欠かせません。練習の中で相手の受けやすいパスを意識すれば、パスがうまいプレーヤーと言われるようになりますよ。